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[1230] ハイト・アシュベリー 2 投稿者:対 投稿日:2004/05/14(Fri) 00:59

不倫終了まで・・・・・あと10ヶ月

 由紀の浮気宣言から2ヶ月が過ぎたが、特に変わった様子はなかった。
 「おまえ、浮気はどうした。相手は見つかったのか」
 秀一は軽い気持ちで聞いた。浮気をするとはいったものの、そう簡単に相手が見つかるはずもないと彼は思っていた。
 「はい。見つかりました。もう浮気をしています」
 「えぇ・・・・」
 「あなたが知らせるなと言ったので、浮気が終わるまで黙っているつもりでしたけど」
 「もう、相手と・・・したのか」
 「はい。しました。詳しく聞きたいですか」
 まさか本当にしているとは、予想できなかった。それも事務的な口調であっさり認めるとは、思いもよらなかった。
 「大丈夫なのか?変な奴じゃないだろうな?」
 「40歳にもなる人妻を相手にする人ですから、それをまともな人とは言えませんが、普通のサラリーマンです」
 「サラリーマン?歳は?」
 「48歳です。妻子もある人ですから、一般的な常識はあると思います。ただ、平気で奥さんを裏切るような人ですから、あなたからすれば異常な人でしょうけど」
 その日は折角の日曜日であったが、何もできなかった。秀一はショックのあまり寝室に篭ってしまった。
 
 夕方、由紀が寝室にやって来た。
 「ショックでしたか?私もショックでした。本当にショックでした。わかりますかこの気持ちが?あなたが無意識に残した京子の手紙をみつけて本当にショックでした」
 「あの時のことは本当に済まないと思っているよ。はっきり言ってやめてほしいよ。おまえが味わった気持ちは良くわかったよ。彼女と間違いを犯したのは2回だけだ。半年もの間、おまえに黙って彼女に会っていたのは申し訳なかったが、本当に2回だけだ。だからやめてくれないか」
 「わかっていただけましたか。でも私はやめません。私のこの気持ちがおさまるまではやめません」
 「不倫相手とは何をした」
 「聞きたいですか?」
 秀一はうつむいたままであった。
 「あの人のものを受け入れました。もう3回も受け入れましたよ。いろんな格好でセックスをしました。あなたが普段しないようなすごい格好もしました。ホテルのお風呂場でもしました。私の口の中にも」
 「もうやめてくれ」
 「私はあなたの妻です。それは絶対に忘れません。いつもあなたを思ってあの人のものを受け入れています。あなたが私との関係でなやみつつ京子としたように」
 由紀は背中をむけて「夕食ですよ。一緒に食べましょう」と言ってキッチンに消えていった。
 秀一は溢れる涙を堪えることができなかった。

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