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北原夏美 四十路 初裏無修正

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俺は男だ! 3/31(月) 05:06:49 No.20080331050649 削除
「こんな時間に誰かしら?」

長女の言葉に我に返ります。
私はきっとあの男が来たのだろうと推測しました。
職場に来られるのは厄介な事でしょう。幾ら子供の私でも、その事が何を意味するのかは分かります。
もしあの男で有るのなら、男は会社での立場が大切なのです。奥さんと離婚する気があるのか、ないのか迄は分かりませんが、社員との不倫が知れると不味いと思っているのでしょう。
おそらくは、離婚なんて考えていないのだろうな。妻との愛を貫き通すつもりなら、男なら男として貫き通さなければならない誠意があり
ます。
全てを失っても、守らなければならないものがあるのです。

「変な事を言うようだけど、暫らく下には降りて来ないでくれるか。
・・・聞かれたくない話しもある。
お前達も大人だ。そのところは勝手だが察してくれ」

何て罪な事を言うのか。何でこんな事になったのか。
この子達に責任は何一つありません。
私が階段を降りようと部屋から出ると、妻の声が聞こえて来ました。
妻も誰が来たのか分かっていたのでしょう。私より早く出なけでばならない理由もあるのかも知れません。

「入って下さい」

その妻の声が聞こえた時には、私も玄関に居ました。
思った通り、来訪者はあの男でした。私は妻にも失望です。この位の男と一緒になって、家庭を壊すかも知れない火遊びをしたのですから。

「入ってもらっては困る。子供達が居るところで修羅場もないだろう。その位の誠意は示せよ。さっき言った通り話はお前達の会社でしよう。
岸部さん、あんたも部長だ。会議室くらい調達出来るだろう。
俺も流石に怒鳴り込むような事はしない。
ただな、社長さんは同席してもらいたいな」

「少し時間を取ってあげて。申し訳ないけど私達、会社でそんな話は困るの」

『何が私達だ!』

「そうだろうな。困るだろう。知ってて言ってるんだ。なぁ岸部さん、あんたがどんな仕事をして来たのかは分からないが、会社には営業
マンも居るだろう。ここぞと言う時は、相手の望む条件を提示するだろう?それは弱いところを突くと言う事でもあるよな?
俺もそうしているだけだ」

岸部は私の顔をまじまじと見詰ています。その表情は好戦的ななものではなく、弱気な情けないものです。

「こいつから言われて来たのか?それとも自分の意志で来たのか?」

「あのう・・雅子・・・いや奥様から電話があって・・・・・なくても私から来ました・・・・・」

「お前、懲りもせずまた電話したのか。いい加減にせいや。
・・・俺は今日話すつもりはない。
これからの相談をしたいなら二人で何処かで勝手にやってくれよ。
明日その結論を聞こう。おい、お前!覚悟しておけよ!
生半可な結論は出すな。人生終るかも知れないぞ。雅子、お前もな!」

最後の『おい!お前!覚悟しておけよ』かなり気合を入れました。
部下を叱咤する時の私の気性がよく出たと思います。相手が如何感じたのかは別ですが。

「ご主人。申し訳けありませんでした。誤解させたのは私の不徳です。奥様から残業を減してくれと言われてましたが、ついつい甘えてし
まいました。雅子・・・いや奥様から聞きましたが大変な勘違いです。如何か離婚なんて思い留まって下さい」

何て浅はかな男なのか。今来てるのは妻からの電話を受けてからです。
もうその内容は聞いているでしょう。それでも私を言い包めれると思っているのでしょうか?
それも人の妻を『雅子』等と2回も口を滑らせる。何時もは『雅子』と呼び捨てか?
こいつも子供から脱皮していません。余りにも私を舐めている。
世の中そんなに甘くない。
子供ならば相手に不足はありません。弱い者には強い私ですから。

「誤解なんかしていないよ。もうこいつから聞いただろうが、証拠が揃っているんだよ。どんな言い訳も通用しない。
さあ帰ってくれ。こんな所で話してると子供達に聞こえてしまう」

もう娘達には聞こえているでしょう。取り返しの付かない事をしてくれたものです。

「貴方、話しだけでも聞いてちょうだい。会社に来るなんて言わないで。お願いだから上がってもらって」

「うるさい!お前ら二人とも出て行け!」

私は妻と男を叩き出すように外に追い払いました。
妻は靴を履く暇もありません。
ドアの向うで、妻の泣き声と男の声がします。
おそらくあったとしても私には関係がない事です。好きにすればいい。
これからホテルに行く気分ではないでしょうが、そうしたいならそうすればいい。
そんな時、2階の窓から長女が妻に掛けた声が聞こえました。

「お母さん不潔!」

そう言うとガシャンと窓を閉めたようです。
妻の泣き声が一段と大きくなりました。
娘達にも知れてしまった。ひょっとすると近所の誰かが聞いていたかも知れません。
妻の立場はもうありません。でも、私の立場も微妙です。朝、近所の人に顔を会わせるのが怖いです。
私は居間で一人煙草に火を点けると、娘達が入って来ました。

「お父さん、ここで煙草を吸ったら駄目でしょう。お父さんが止めないから、お母さん迄吸うようになっちゃたのよ」

次女の声は強いて明るく取り繕ったものです。
それにしても、あいつも煙草を吸うのか。そんな事さえ気付いていなかった。

「ねぇ、お父さん。私達の事は考えなくてもいいのよ。お父さんの思うようにしてね。私達は大丈夫だから。
たださぁ、学費はちゃんと出してよね」

そう言うと、ペロリと舌を出して2回に上がって行きました。
娘達の優しい言葉に涙が出ます。
この子達の事も考えて行動を取らなければ行けない。私一人の満足を満たすだけでは行けないのです。
さて、私にそんな器用な事が出来るでしょうか。それでも妻と別れられる事を内心喜んでいるのだから困ったものです。
誰かに相談したらいい知恵もあるのでしょう。そんな相手が居なくもありませんが何と切り出したらいいのか。
そんな事を漠然と考えていると、またチャイムがなりました。
まだ居たのか。モニターを見るとそこには妻だけが映っています。

「貴方、入れて下さい。あの人は帰しました。だからドアを開けて」

入れてやるべきなのか、このまま放っておくべきなのか迷います。
このままにしておいて大きな声で叫ばれようものなら、それこそ隣近所に好奇の目で見られてしまいます。
こんな時でも他人の目を気にする私は、冷静なのか、ええ格好しいなのか。
私は鍵を開け妻を家の中に入れましたが、完全無視を決め込みます。
どれ程の沈黙が流れたでしょうか。そんな空気にたまりかねた妻が口を開きました。

「・・・・謝って済む事じゃないと思うけど・・・・・申し訳ありませんでした・・・・」

どんな顔をして今更そんな勝手な事をのたまっているのか、私は妻の顔をまじまじと見入ってしまいます。

「その話は明日だと言っただろう。俺は何も話す気になれない。だがな、あの子達にはちゃんと謝ってこい」

妻が2階の子供達の部屋に行くよりも先に娘達が下りてきました。
何かを言おうとした妻よりも先に、娘達に罵声を浴びされました。私には庇うつもり等微塵もありません。
一通り言いたい事を言った子供達が部屋に戻ると、妻はテーブルに泣き伏せましたが、私は何も声を掛けずに寝室に入り鍵を掛けました。
『お前達の地獄はこれからだよ』
また子供達の事が頭から抜けてしまいました。

この出来事が、私が本当の大人になる最後のチャンスなのかとも思います。
この子らに返す言葉がありません。
複雑な思いが交差し考えあぐんでいると、目覚まし時計の音が聞こえました

コメント

はじめまして

緊張感が漂います…
読ませていただきました <(_ _*)>


ハマッてしまいそうです…

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まとめtyaiました【逆転 6】
俺は男だ! 3/31(月) 05:06:49 No.20080331050649 削除「こんな時間に誰かしら?」長女の言葉に我に返ります。私はきっとあの男が来たのだろうと推測しました。職場に来られるのは厄介な事でしょう。幾ら子供の私でも、その事が何を意味するのかは分かります。もしあの男?...
2012/05/11 08:54 | まとめwoネタ速neo

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