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北原夏美 四十路 初裏無修正

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僕の心は・・・{お断り}
和田 11/17(金) 22:09:57 No.20061117220957 削除
これから僕が書く事は、すべてこれまで自分が体験したことであ
り、今現在の、私達夫婦?の事です。

この話には、性的表現はあまりないと思います。

何故なら僕自身が聞いて欲しいという気持ち、何より、このままではいけないという思いが強いからかも知れません。

妻を問いただし、聞いた話なので、その部分を書こうと思えば書けるでしょう。

だけど、、それはできません。

書いている内に、逆上して間違いを犯してしまいそうだからです。

このサイトの事は、私を心配し、私に協力してくれた方が思いとどまる事を願い、教えてくれました。

今となっては、それが救いだと感じています。

初めは、どの投稿文を見ても、不快しかなく、吐いた事もありました。

ですが、何時頃か、私は妻を許せる事ができる手掛かりがあるんではないかと思い見るようになりました。

今でもそうですが、性描写のきついものは見られません。

そういった方々が集まるこのサイトに、私は場違いかもしれません。

だから、管理人様へお願いがあります。

この投稿が有益でないなら、掲載してもらわなくても結構です。

これは、私の自己満足であり、これからの自分のきっかけ作りに他ならないからです。

1話、投稿します。

それを見て判断して頂ければ幸いです。

ぼこの心は・・・「序章1」
和田 11/18(土) 05:36:17 No.20061118053617 削除
僕の仕事は、金融業です。

人様に言える様な胸を張れる仕事ではありません。

今までも、これからもその事を否定するつもりはありません。

父親は・・・ヤクザです。

関東広域に根を張る組織の、末端にある組です。

その父の職業を知ったのは、私が大学合格を知らせた時でした。

その日、盛大な祝いをしてくれている父が、私と二人きりで話がしたいと言いました。

父の部屋についていくと、自分の職業、これまで黙っていた経緯を話し出しました。

僕は冷静に聞いていました。

何と無くは解っていました。

そんな私の態度を、父は理解したのでしょう。

父は静かに話し始めました。

継いで欲しいと。

初めは、僕に継がせる事を考えていなかったこと。僕には、普通の生活を生きて欲しいと思っていた事。

しかし、自分が一代で築いてきたこの組、を信頼しているとはいえ
他人に預ける事が辛く、やはり、1人息子の私に継いで欲しくなった事を。

そして、自分の命が、残り少ない事を・・・・・

父の葬儀を終え、親類が集まる部屋に、前田が頭を下げて入って来た。

あれから10かもと

色々な組の関係者が集まっている葬儀の中対応に追われている若頭の前田を呼んだのは私だ。

目線を、父が静か仁眠る隣の部屋に振ると、静かにうなずき入って行った。

「坊ちゃん、お悔やみ申します」

部屋に入った私に、開口一番に前田が頭を深々と下げている。

「前田・・・・頭を上げて。大事な話があるんだ」

僕は、前田に、組を任せることを告げた。

死の直前、父に、組ともども、新しく頭になる僕を支えて欲しいと言われていた前田は、激しくかぶりを振った。

「親父との約束です。この命終わるまで、坊ちゃんをサポートします!」

「前田・・・・」

彼は頑なだった。

20代前半の頃、前田は、荒んだ生活をしていた。

すべてに絶望し、意味もなく苛立っては、他人を傷つけていたと。

自分の彼女に、売春まがいの事をさせ、その金で他の女を買い生活していた。

僕の心は・・・「序章2」
和田 11/18(土) 19:54:06 No.20061118195406 削除
そんなある時、前田はミスを犯してしまう。

飲み屋で口説き、抱いた女がヤクザの愛人だった。

もっと悪い事に、その事がばれてしまったのだ。

前田はすぐに拉致され、とあるホテルの一室に連れてこられた。

そこにいたのは、私の父だった。

前田が寝た相手は、父の愛人だったのだ。

父が聞く、何故?笑っているのかと。

部屋には、父を含め6人の人相の悪い奴等がいた。普通に考えても絶望的なこの状況に、前田は、笑っていたのだ。

僕の心は・・・「序章・最後」
和田 11/18(土) 21:42:36 No.20061118214236 削除
前田には、父親がいません。

幼い頃に、死んだと言っていました。

そんな前田を育ててくれたのが、前田の祖父母でした。

母親は、・・・・その話をすると、ひどく辛くなるらしく、あまり話したがりません。

ただ一言、前田はこう言いました。

”淫乱女”と。

9歳まで前田は母方の実家で、母共々暮らしていました。

母親は、父と別れてから変わりました。

日替わりで違う男が通う日々が続いたのです。

母が裸で乱れる姿を、ほぼ毎日見ていた前田を私は、可哀相だと思いました。

しかし前田に言わせると、そんな事はたいした問題ではなかったそうです。

そんな母親でも、たまには前田を遊園地や外食に連れて行ってくれる事もあったからだそうです。

そんな事よりも何よりも、母がいてくれる事、たまにではあれ、優しい微笑を自分にだけ向けてくれる事の方が、何よりも幸せを感じていたからです。

しかし、ある夜、前田は聞いてしまいました。

夜中にトイレに行きたくなり、祖父母と眠っていた前田は、静かに部屋のドアを開けトイレに向かいます。

トイレに向かう途中で、母の部屋から声が聞こえてきました。

母が帰ってきたと思い、嬉しくなった前田は、今日は母と顔を合せていなかった事もあり部屋に入ろうとノブに手をかけた時、母が誰かと話している声がした。


「殺したいなら殺せよ、別に生きている意味もないからなっ」

『あんな子なんて愛してなんかないわよぉ、生んで損した気分よ。あたしが愛しているのはあんただけよ』

「あんたの女に手を出したんだ・・・殺せよ・・殺してくれぇぇ」

次の日、前田の母親は・・・2度と帰っては来なかったそうです。

これで、やっと楽になれる。生まれてきてはいけなかった自分をリセットすることができる。前田は、ようやく自由になれると思い、涙すら流したようだ。

しかし、そんな前田の思いとは別の言葉を、父は吐く。

「明日から、私の下で働け。お前の命は、私が貰ったんだから、文句も、言い訳も許さん」


「坊ちゃん、その時から自分の命は親父のものです。ろくでもなかかった自分を、ここまでにしてくれたのは親父の”あの時”の言葉だけなんです。そんな親父が最後、『暁のサポートを頼む』と言ったんです。自分はそれを、この命が尽きるまで守り続けます」

前だの、過去の辛い話と、彼の決意を静かに聞いていた私は、自分の思いを、ゆっくりと、冷静な声で話し始めました。

「俺はね、父さんがヤクザだったて事をずいぶん前から知っていたんだよ』

「えっ!!」

前田の顔が驚いた表情になった。

「俺には、友達がいない。小学校から・・もっと前からいなかった。小学校に上がる前だったかな、公園でいつものように遊んでいたら、その子の母親が血相を変えてやって来て、その子を連れて帰った事があったんだ。それ以来、その子は、僕と、口も利いてもくれなくなった。今思えば多分その子の両親が、父さんが”ヤクザ”って事をどっかから聞いたんじゃないかな・・・それ以来、その子だけじゃなく、今まで中のよかった子まで俺を避けるようになった」

・・・悲しかったです。

昨日まで仲良くしていた友達が、一夜にして、僕を避けるようになったからです。

今考えれば、親に釘を刺されたのでしょう・・”あの子とは、遊んではいけない”と。

「それは、小学校、中学校になっても変わらなかった。声をかけてくる奴はヤンキーばかり。あの時は俺も荒れてた頃で、誰かれ構わず人を傷つけて、上辺だけで付き合っている様な連中といたんだ」

「坊ちゃん・・・・」

前田の目からは涙が見える。

「俺は、自分の子にはそんな思いをさせたくないっ!!」

初めて、人前で涙が出ました。

それから、肩を震わせて嗚咽を吐く私に、前田は静かに口を開きました。

「・・・分かりました」

前田はその後、静かに私を抱きしめ、私が落ち着くまで一緒に泣いてくれました。

和田 11/19(日) 08:44:36 No.20061119084436 削除
「いいか・・・絶対に法を破るなよ」

集金に行く従業員に、いつもと同じ言葉を吐く。

42歳になっていた私は、あれほど嫌っていた職業についていた。

「でも親父、あの野郎”自己破産するから返す必要ない”なんてほざくんですよ。もっと厳しい追い込みかけたほうが・・・」

それを聞いていた私が、鋭くそして、感情がないかのような視線を従業員の男に向け、一言言いました。

「俺の事を、2度と”親父”と呼ぶな」

「もっ、申し訳ありませんでした社長!」

私の言っている意味を理解した従業員の男は、青ざめた?いや、どちらかと言うと恐怖に怯えた顔になり、慌てて、頭を下げた。

「・・5時までに成果を見せろ。但し、違法行為なしでだ」

頭を下げ、出て行った従業員を確認した後、また、自分への嫌悪感が脳内を支配する。

(ホントハヨロコンデイルンダロ。アンナニイヤガッテイタシゴトヲシテイルノハ、オマエノガンボウダッタンダ。ホントハイマ、スベテヲシハイデキルコトニカイカンヲカンジテイルンダ。コノギゼンシャガ!!)

僕の心を見透かすように、悪魔が囁く。

違う、俺は望んでなんかない!!望んでなんか絶対無い!!

自分の思考をそこへ無理やり戻し、平静を保とうとする。

最近は、ずっとそれの繰り返しだった。

大学を卒業後すぐに、ここを任された。

22歳の若造が、いきなり社長になったのだ。

そこは、父が最初に起こした会社だった。

今で言う”闇金”で、そこから父は、会社を大きくし、”組”をも大きくしていった。

頭の隅で、あの時の前田の言葉が蘇る。

『この会社だけは、ぼっちゃんが引継いで下さい。それは、親父の要望でもあり、夢だったからです』

何年か前、めずらしく酒に酔った父が、こんな話をしたそうです。

「暁には、カタギで俺の会社を継いで欲しい」

親父の言う会社と言うのは、初めて起こした会社だけです。

何故かは今でも分かりませんが、私の思うに、ヤクザ家業を仕事と言うのが嫌だったんでしょう。

父は、どちらかと言うと、古いタイプの人間だったんだろうと思います。

しきりに、幼かった私に男の道と言うのを説いていました。

「男は、信じた道を歩け」

当たり前ですが、その当時の私にその意味を理解出来るはずもなく、ただたまに帰って来る父に甘ええていました。

「暁はな、私を恨んでいるだろう・・・口には出さないがな」

その時の事を、前田が話し出す。

「親父は、坊ちゃんの事を、深く愛しておられました。ですが、その坊ちゃんがある時から愛想笑いしかしなくなっていた事に親父は気付いたんです。」

私には、心当たりがあった。

それは、小学校4年生の時です。

一人、自分を除いたクラスメートが、ある事を話し出しました。

「00の父ちゃん”ヤクザ”だから遊ぶなって」

気が付いた時には、私は・・・その事を話していたクラスメートに飛び込んで手を上げていました。
和田 11/20(月) 14:27:12 No.20061120142712 削除
その日を境に、ますます私はクラスで孤立していきました。

クラス全員の目がまるで、腫れ物に触るような・・・もう、ここには自分の居場所なんてありませんでした。

父を恨みました。

父さえヤクザじゃなかったら・・毎晩のようにベットの上で思い悩む日々が続き、家の中では、その事を悟られないように必死で作り笑いをする子供になっていました。

普段は、とても家族を、そして私を大事にしてくれていた父を恨む事で、心の安定を保っていた私でしたが、やはり本当に嫌いになる事ができず、また一人で苦しむしかありませんでした。

あのままの状態が続いていれば、私は壊れていたでしょう。いや、死んでいたかもしれません。

そんな私を救ってくれたのが[静香]でした。

彼女は、優しい子でした。大人しい性格で、引っ込み思案なところもあった為かあまり友達もいませんでした。そういう意味でいえば、私たち二人は似たもの同士なのかもしれません。

中学に上がっても、初めの内は、話しかけてくれる奴もいましたが、結局どこからか噂を聞きつけ避けるようになる。熱心に声をかける奴らは大抵ヤンキー連中ばかりで、自棄になっていた私はそんな連中でも、話してくれるだけましと思い付き合うようになっていきました。

しかし、上辺の付き合いには、本当に自分が望んでいるものを満たす物は何もなく、タバコをふかし、かつ上げに喧嘩、シンナーにドラッグまでする連中に愛想を尽かしても離れようとはしませんでした。

そんなある日、私は他校の生徒と喧嘩になり、囲まれてボコボコニされてしまいました。何とか公園につき、痛む体を押してベンチに座りました。ボーっと、さっきの出来事を思い出しました。

コンビニでたむろしていた他校の生徒二人に、最初に絡んだのは私の連れ達でした。こっちは4人、気を大きくしていた連れの一人が何やらいちゃもんをつけて相手を挑発しています。その時コンビニの中から、4人の男が出てきました。そう、彼らは2人じゃなく中にも仲間がいたのです。当然相手も大きく出てきます。さっきまであんなに威張っていた連れたちは、まるで借りてきた猫のようでした。

(全くこのアホどもは・・・)

それまで興味なく事の成り行きを見ていた私は、しょうがなく事を納めようと、連れの前に立ち話し始めました。

「頭同士、タイマンでいいな。こっちは俺が出るからお前等も・・・・・」

その瞬間でした。私の連れ達がいっせいに逃げ出したのです。呆然とする僕を横目に一人の連れが逃げる途中で声を上げる。

「そいつの父親はヤクザだぞ!!手を出したら殺されるぞ!!」

その後、そんな事を信じるわけがない彼らによって私はリンチにあったのです。

(そうさ・・・こんなもんさ・・・上辺だけの付き合いだって事、最初から判ってただろ・・・ははっ・・馬鹿みたいだ・・)

鼻血を指で拭き、一人自虐の涙で咽びました。その時でした、

「あっあの、こっこれ、よかったら・・・・・」

目の前には、大きめの目をわずかに潤ませ、真綿のように柔らかそうな唇で僕に話しかけ、持っている白いハンカチを差し出す一人の少女がいました。

それが、”杉本静香”との出会いでした。
和田 11/20(月) 22:47:58 No.20061120224758 削除
私は、ハンカチを受け取ると急に今までの醜態を見られていた事に気づき、恥ずかしさから顔を背けていました。

暫らく、無言の時間が過ぎて行きます。

「血・・・痛くない?」

「えっ!あ、ああ・・大丈夫です」

突然の彼女からの言葉に、無様に対応してしまいました。僕は、あの時から男子はもちろんの事、異性である女の子とまともに話した事がなかったのです。胸が張り裂けそうなほど緊張している自分になぜか少し、人間らしさを感じました。最近の僕にはなかった感情です。

「あっあの、君は・・・」

「私は、杉本静香です。南条東中の3年生・・・あなたは?」

「おっ俺は、一学3年で・・・・和田暁です・・・・」

なんとも不細工な自己紹介です。私は恥ずかしさから、彼女の顔すらまともに見ることができません。彼女も同様らしく、なんとも青臭い、きれいな言い方をすれば、初々しい2人でした。

「あの・・・ハンカチはあげます。遅くなると父が怒るから・・」

彼女の言葉で、別れる事を悟った私は自分でも驚くような言葉を投げかけていました。

「明日も会ってください!!ハンカチはその時返すから!!」

言ってしまって顔が赤くなっていくのが分かりました。しかし、今はどんな切っ掛けであってもいい、彼女との関わりが続くことだけしか頭にはなかった。

そんな必死な僕を見ていた彼女は、さっと顔を背け歩いて行ってしまった。

(ああ・・・今日会ったばかりなのに明日会いたいなんて言って変な奴と思われたんだ・・・)

この時ほど自分の勇気を呪った事はありません。偶然を装い、これから会う事が出来たかもしれないのに・・・・

ガックリと肩を落とし、うな垂れる僕、すると彼女の足が止まった。

「門限があるから、この時間は無理だけど、6時なら・・いいよ」

「わっ分かった!!明日の6時に待ってます!!」

彼女は照れているのか、そう言うと走って行ってしまいました。

私はその姿を呆然と見送っていました。ただ違う事があるとすれば、生まれて初めて味わうこの幸福感・高揚感に、不覚にもいつの間にか涙を流していました。



携帯が突然鳴り出した。

昔の事を思い出してうとうとしていた私は、着信の相手を確認すると大きく息を吸った。

「私だ」

「社長、長瀬です。奥様の件でお電話を・・・あのですね、こういった場合非常に申し上げにくいんですが・・・・・」

「前置きはいい!!結果だけを報告しろ」

「はっはい!黒でした。奥様、静香様は浮気をしていると見て間違いありません!」

「・・・そうか・・・社に戻ったら報告書を提出しろ」

「分かりました」

体から力が抜けていく・・・胸は、絶望感で見る見るうちに埋め尽くされ恥ずかしい事に震えだす始末だ。

可笑しな事に、怒りという感情はなかった。それはただ、妻の浮気を知っただけで、経緯を知らないからかもしれない。

両手で顔を覆う。

(静香・・・・嘘だよな?・・・何かの間違いだよな?)

その時の私は、受け入れがたい現実に苦しんでいました。
和田 11/21(火) 11:51:49 No.20061121115149 削除
「私の両親ね、再婚同士なの・・・」

突然の静香の告白。それは、2人出会い始めて8回目の事だった。

私たちは、あれから毎日約束の午後6時に、初めて出会った公園のベンチで逢瀬を続けていました。

初めのころは2人共、顔さえまともに見ずに、顔を真っ赤にしていたが、慣れとは怖いもので、回数を増やす内、幼い2人は急速に接近していきました。

私には、静香の告白に心当たりがありました。それは昨日の私の告白の影響が少なからずあると思いました。

私は、今まで身に起こった辛い過去を、泣きながら彼女に告白しました。父のことも・・・・・

そんな私を、彼女は静かに抱きしめ、「私は、あなたが何者の息子であっても変わらないわ」、と言ってくれました。

こんなに幸福を感じるのはいつ頃なのだろうか?会ったばかりで、お互い、何も知らないとゆうのに、何だろう?この、何年も一緒にいたような感覚は・・・・・私は、黙って静香の背中に手を回し「ありがとう・・・」と何度も呟いていました。

「悟君?、どうしたの?急にボーとしちゃって・・・」

「えっ、いや、何でもないよ。それで、静香はどっちの連れ子だったの?」

静香の声で我に帰った私は、急いで話を戻した。

「うん、私はお母さんの連れ子・・・・お父さんは、4歳のときに病気で・・・・」

「そうか・・・そんな小さな頃に父親を亡くしたんだ、さぞ辛かっただろうに」

「うん・・・初めはそうだった。突然、お父さんの顔を2度と見れないって聞いた時は、泣きじゃくって母を困らせたわ・・・でもね、その時お母さんが『静香・・・辛くても、ママと・・ママと頑張って生きていこうね・・・・』って泣きながら私を抱きしめて言ってくれたの。その日から私は、お母さんの前だけではお父さんを失った悲しみを見せる事はなくなった・・・昨日、暁君の話を聞いた時、少しだけ自分に・・似てると思ったの」

確かに、私と静香は似ている所がありました。僕は、家では父の事で孤立している事を悟られない様に家では、一所懸命に作り笑いをして暮らしていた。一方の静香も、父親がいなくて寂しい気持ちを小さな胸にしまい、笑顔で暮らしていた。母に気付かれない様に、父親を思い出した日はお風呂場で悲しく泣いていたと言った。それは母親も同じだったと言う。静香の前では、強い母親を演じ、彼女を育てる為に仕事に励んだそうだ。

「だからね、お母さんが結婚したいと言った時、私はすごく喜んだの。私も大きくなり、手もかからなくなっていたから、母がやっと自分の幸せと向き合ってくれたことが、すごく嬉しかった・・・」

そう言っていた彼女の顔が、最後のほうに曇ったことに気が付いた僕は、その後、彼女の告白に戦慄する。
和田 11/28(火) 09:44:39 No.20061128094439 削除
「・・・・・・・」

「どうしたの?」

急に俯き、喋らなくなった静香にそう尋ねてみる。

「・・・・うん。再婚した相手・・・杉本さんて言うんだけどね、なんか最近・・・・」

そこでまた言葉に詰まる静香。

「何?まさか、暴力を振るんじゃぁ・・・・」

「違う!!お義父さんはそんな人じゃない!!」

あまりの静香の激しい否定に完全に固まってしまった私。

「あっ、ああ、ごめん・・・・」

「えっ、やだ私、ごめんなさい!!怒ってる訳じゃないの。お義父さんはすごく優しいから・・・・・」

とりあえずは安心した。もし静香に手上げたりする父親ならぶん殴ってやろうとさえ思ったからだ。しかし、彼女の口振りではそんな様子は一切ない。

だが、静香のあんな顔を見たのは初めてだ。あれほどまでに、彼女の感情をむき出しにさせる義父に嫉妬すら感じた。

「お義父さんが優しいなら、家庭円満で言うこと無しじゃないの」

「うん、そうだけど・・・・お母さんがね、最近変なの」

「変?」

「うん。最近、お酒を多く飲むようになって家に帰って来るのも、最近は夜中だし・・・元々余りお酒の強い人じゃなかったから心配でお母さんに言ったの、最近おかしいよ!って。そしたら・・・」

静香はいつの間にか、ひときわ目立つ大きな瞳にいっぱい涙を溜めて、ゆっくりと悲しそうに震えた声で言った。

「泥棒猫って・・・」

僕はその言葉に、大きなショックを受けた。他人の僕でさえこれほどの衝撃だ、本人は・・・静香の受けた衝撃は計り知れないほどだろう。

「それ以来、お母さんは話しかけても目も合わさないし、それどころか気が付くと、すごい目で睨んでるの・・・・あの目は・・・私を憎んでる目だわ・・・」

静香の話を、半ば呆然と聞いていた私には、彼女の母親の変わり様に釈然としない物を感じていた。夫を亡くし、ただ一人のわが娘の幸せの為だけにこの身を捧げて来た彼女が、どうして愛娘を憎む事ができる?あまつさえ”泥棒猫”などとなじる事ができよう筈がない。だが、静香の話が、到底嘘とも思えないし・・・・

「お母さんがおかしくなったのって、何時頃から?」

何か原因が見つかるかもしれないと思い、すすり泣く静香に尋ねる。

「無理にじゃなくていいんだ、ゆっくり考えて・・・・」

それを聞いた静香は、徐々に落ち着きを取り戻し、少しの間考えた後、何かを思い出したかのように口を開いた。

「そういえば・・・夏休みに、お義父さんと2人で実家から帰ってからだわ」

「えっ!、お義父さんと2にんだけで行ったの?」

「ええ、その日丁度、お母さん仕事で行けないって言ったからどうせなら2人で行こうかって事になって・・・・」

あたかも当たり前と言う風な彼女を見て、僕はだんだんと、事の真相が見えてきました。
和田 11/28(火) 18:42:26 No.20061128184226 削除
「静香、それってお母さんか”静香にお義父さんを取られた”って思ってるんじゃない?」

「えっ?」

「だって、普通娘に”泥棒猫”なんて言う親はいないよ」

初めは、私の言うことが理解できなかっただろう彼女の顔から、だんだん血の気が引いていった。

「嘘・・・お母さん・・・そんな事・・・・」

とうとう彼女は、声を上げて泣き出してしまった。9月とはいえ、そろそろ日が傾きかけているこの時間帯だ、周りから見れば、私が酷い事をしたと思われるだろう。

私は、顔を覆い泣きじゃくる静香を落ち着かせようとあたふたしていた。根気強く”落ち着いて”と話、彼女が平静さを取り戻した時には違った汗でTシャツはビッショッリだった。

「ごめんね・・・・私、お母さんの気持ちも解らないで・・・・そのせいでお母さんを苦しめていたなんて・・・・・それ考えたら急に悲しくなって・・・・」

「いいんだ。静香の真っ直ぐな気持ちを伝えれば、お母さんだってきっと解ってくれるよ」

「うん。私、お母さんに話してみる。私とお義父さんはなんでもないって・・・・でも、それも変な話ね」

と言って、最後には笑顔を見せた静香に見惚れてしまった

それから僕らは、中学を卒業するまでこの公園で会っていた。毎日とまでは行かなかったが、お互いに電話番号を交換して会えない時でも電話での”逢瀬”は続いていた。

高校へは、2人で相談して、隣町の高校に決めた。

それは彼女の提案で、誰も私の事を知らない場所で、もう一度学園生活を楽しんで欲しいと言うのだ。私は”心から震える”と言う言葉をテレビで見たことがあるが、あの時の私は、まさにその言葉道理そのままの状態でした。生まれてきて一番の言葉、愛情を一番大好きな彼女に言われたあの瞬間が、私の人生の中で、幸せの”ピーク”でした。

それからの3年間、私は静香と高校生活をエンジョイしました。初めはなかなか友達もできませんでしたが、それも時間の問題で、一人、また一人と、この3年間で多くの友人ができました。やはり、その輪の中にはいつも静香がいました。

静香を狙う奴も多く、何人か告白をしたと聞いた時は、正直気が気ではありませんでした。しかし静香は、誰とも付き合う事はなく、彼氏でも何でもない私の傍にいつでもいてくれました。

そんな私が、静香に始めて愛を伝えた、いや、変な話、私は告白をする前にプロポーズをしてしまったのです。

それは、大学の合格発表の日でした。

二人とも同じ大学、同じ経済学部に入ることができ、一足早く、二人だけの合格祝いをしようと、懐かしのあの公園に静香を誘いました。彼女は二つ返事でうれしそうに頷くと私の手を握ってくれました。

恥ずかしい話、その時が静香と初めて手を握った瞬間でした。

もう僕の心は決まっていました。公園に着くなり緊張で声も出ない私が気分でも悪くなった勘違いした彼女はしきりに”大丈夫?”と聞いてきます。僕は意を決し、静香の顔を見つめ、今までの気持ちを伝えました。そして、最後にあの言葉を、

「大学を卒業したら、結婚してください」と。

彼女は静香にこう言いました。

「はい」と。




コンコン。

ドアをノックする音を聞き、「入れ」と一言。

入ってきたのは、妻の身辺調査をさせていた長瀬だった。

「社長、報告書です」

私は長瀬から、それを受け取ると、長瀬に下がるように言い、ドアが閉まった後で報告書の中身を見る。

ページを飛ばし、憎きおとこの身元の欄を見る。これからコイツをどうしてやろうかと、沸々とこみ上げてくる怒りを抑え私の目に飛び込んで来たのは、絶望と衝撃でした。

体中と言わず全ての血液が一気に下がりました。私が、心臓疾患の患者ならその名前を見た瞬間にあの世行きでしょう。

  ”杉本順二”・・・・・間違うはずもありません。義父です。

和田 1/23(火) 09:20:21 No.20070123092021 削除
妻の浮気を知ったあの日から一週間が経っていた。
私はと言うと…実際の所、何の進展もない。妻に詰め寄り、罵り、追い出す事も出来ずにいた。
その一番の要因は、私が妻の事を愛していると言う他になかった。義父との浮気相姦の事実を突き付けられてもまだ、゙体の関係はないのではないか?ましては静香に限って近親相姦など…そうさ、人一倍思慮深く貞淑で道徳心の塊のような静香が人の道に外れる様な事をする筈がないさ。あの写真だって気分が悪くなってただ休む為にはいっただけじゃないか?゙今思えば、私は精神的に追い込まれていたと思います。あれだけ動かぬ証拠を突き付けられれば小学生でも浮気と分かるでしょう。しかしあの時の私は、それらすべてを否定する事で心の安定を保とうとしていました。

そんな事ばかりを考えていたせいか最近の私は体の調子も思わしく、この日は部下に任せ昼前に家に帰る事にしました。
家に着き玄関に入った時、男物の靴がある事に気づきました。急速に私の心臓が早鐘を鳴らし嫌な予感で胸やけまでします。
耳を凝らし中の様子を伺いますが何も聞こえてきません。静かにリビングに行き覗いて見ても誰も居ません。私は二階に上がって行きました。その頃になると、私は覚悟を決めていました。今から味わうであろう悪夢を…
和田 1/25(木) 04:34:18 No.20070125043418 削除
「ぬが‥てくわえ…んだ」
私が階段を上がりきろうとした時、突然右奥の方から何やら話声が聞こえて来ました。右奥には、私の書斎と私達夫婦の寝室しかありません。ですが私にはこの声が何処から聞こえて来ているのかが解っていました。書斎のドアには鍵が掛かっており、その鍵は私しか持っていません。
私は静かに寝室に近づきました。すると…
「なんだか今日はやけに恥ずかしがってないか?いつもよりもフ〇ラに気持ちが入ってないぞ」
そう話す男の声は予想した通り゙義父゙でした。私の背中を冷たい物が通ります。 「やっぱり、此処では‥」
「またその話か…なんなら今すぐこのベットで最後までしてもいいんだよ」
「そっ、それだけは許して!!」
「なら早くその可愛いお口で私を満足させた方がいいんじゃないかな?私の気が変わらない内にね‥」
「‥はい‥」
義父の口から放たれる衝撃的な事実…解ってはいた‥でも信じたくはなかった。いつの間にか作っていた握り拳の中から赤い鮮血滴り落ちていました。口だからと言う訳じゃありませんが、もしもこの時に、義父が妻に挿入でもしていたら…逆上した私は二人を殺していたかもしれません。
唇を噛み締め、ドアに手をかけようとした時、義父がまた、何か話し始めました。
「あの男の匂いがすると興奮するようだね静香は?」
「んんっ、‥そっ、そんな事は…ないわ‥」「へぇ‥じゃあ、その勃起した乳首は何なんだ?私はこの部屋に入って一度も触れてはいないのに、どうして静香の乳首は硬くなっちゃたのかな?それとも、おしゃぶりだけで感じてしまう程、淫乱になっちゃったのかな?」そう言って義父は、静香の体のどこかに触れたのだろう‥突然、ひときわでかい声で妻が喘いだ。
「あああぁ!いっ、痛い!!」
「フフッ、思った通り硬くシコッてるぞ。こんなにして‥本当にスケベな女だな?静香は…」
「…‥…‥」
「何だ?何か言いたそうだな…」
「…私を………」
「!!!!!!!!」妻が放った言葉を聞いた私は茫然自失になりました。
和田 2/5(月) 09:26:38 No.20070205092638 削除
私は、掴んでいたノブを離してその場から去りました。
ボーっとした頭とフラフラとした足取り、感情が消えたかのように一点を見続けている目は端から見れば奇異に映った事だろう。気が付いた時には馴染みのBARで酒を煽っていた。

どれだけ飲んでも消えないあの言葉…頭の中をコンピューターウイルスのように侵食して行く…涙が出た。この件が発覚して‥いや、親父の葬式の時以来の涙だった。
何故なんだ…僕が原因なのか?しかしどんなに考えても思い当たる事がない。確かに喧嘩なら何度もした事はあったがそれは浮気の原因になる様な事ではない些細な事ばかりだ。そんな事があった後はうやむやにしないで解決するまで二人でとことん話し合って 来た。そのおかげで大きな問題も争いもなく今まで幸せに過ごしてきたのだ。
だとしたら何だ?私は今まで浮気をした事も風俗に通った事もない。たまに酒の付き合いで夜遅くなる時もあったがそんな時は決まって妻に電話したし場所まで教えていたのだ。どんなに遅くても12時までには帰り妻の愚痴や子供達の事、その日1日の事を疲れも構わず聞いてあげた。それが帰る時間が(仕事柄)不定期な私に出来る精一杯の愛情表現のつもりだった。
私にはもはや原因がサッパリ解らなくなった。その事が余計にイライラしてしまい酒に手が伸びてしまう。
(まさか、SEXが原因じゃないだろうな)私は妻の最後に呟いた言葉を思い出しました。
『私を変えたの貴方でしょう』

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