男とは? 6/23(月) 15:47:56 No.20080623154756 削除
CR様と洋子様の物語を読ませて頂きました。年頃もまさに
私達夫婦と同じです。只、私はCR様のように波乱万丈の人生
を送ってきたわけでもなく、又行動力もありません。何処に
でもいるごく普通の中年男です。まさか私達夫婦に同じような
事が起きるとは思ってもいませんでした。CR様のように毅然と
した態度をとれない自分の器量の無さを嘆きながら、又、
不倫が発覚してからの洋子さんの凛とした姿を思い浮かべながら
私の体験を書こうかどうか迷っていました。CR様ご夫妻と私達
の年恰好、状況、妻の不倫に至る経緯が良く似ています。読者
の方々は何だ、水遣りの二番煎じではないかと思われるのでは
ないかと、書くのを迷っていました。しかし、事実に二番煎じも
三番煎じも無いのではと思い直し、思い切って書く事にしました。
妻の不倫が発覚してからの私の行動はCR様の影響を多分に受けて
いる事は確かです。私の気持もCR様の事を思うと救われて、大変
参考になりました。
一人娘の良子が去年大学を出て直ぐに嫁ぎ、48才の私と46才の妻の
二人暮らしです。娘が居た時は賑やかだったこの家も、二人で暮らす
には広すぎて、日々の暮らしも何やら寂しいものがあります。
娘と一緒に暮らしていた頃は、娘は妻に甘えてばかりいました。
その娘が遠くに嫁いでしまい妻の喪失感は大きく、出来る限り
妻と過ごせる時間を多く取ろうと心がけていました。妻は花が好きで
庭には四季の花々が咲き乱れています。妻の喪失感を少しでも
埋めてあげようと、妻の花を紹介するホームページを立ち上げて
あげました。ホームページを立ち上げても直ぐにアクセスがある
訳ではありません。妻が以前から習いたかったダンス教室にも通う
ようになりました。その二つか間違いの入り口になろうとは誰が
思ったでしょうか。
ホームページを立ち上げたのは、昨年の今頃の事です。季節毎に
変わる花の紹介、ページの更新の方法は妻に教えてあげました。
2、3ヶ月で妻も慣れたようです。主だったサイトに登録し、
随所に検索でヒットする言葉を散りばめました。それでも最初の
半年位はホームページへのアクセスはあっても、メールでの
問い合わせはありません。寂しそうにしている妻を見かねて、
仕方なく、私が訪問者を装ってメールの遣り取りが始まりました。
「貴方、今日始めてメールを頂いたの」
「そうか、それは良かった」
妻に明るさが戻ってきます。最初は二日に一度、二度と頻度多く
遣り取りをしていました。こんな花が好きだとか、あの公園には
珍しい花が咲いているとか、花が好きな人の会話です。日常の会話
で私には話さない事も書いてきます。妻の以外な面も知って、それは
それでときめいたのを覚えています。暫くしてメールの頻度が少なく
なり、その内に自然消滅してしまいました。本物の訪問者がらの
メールがボツボツと入りだしたのです。
「何か、このところ楽しそうじゃないか」
「貴方のお陰よ。メールが来るようになったの」
「最初に来てくれた人とはまだ続いているのか?」
「だんだん間隔が開いて今はもうメールくれないわ」
「お前からメールしてあげればいいじゃないか、
最初の人だろう」
「うーん、でもその人あまり花の事知らないみたい、
花の写真送ってくれた事もないし」
「ふーん、しかしお前少し冷たいぞ」
自分の事をないがしろにされたようで、気が滅入りますが、妻が明るく
なって良かったと思っていました。昨年の11月から通い始めたダンス教室
の影響もあるのでしょう。