投稿者:拓也 投稿日:2003/03/16(Sun) 07:34
ここに来られる方の多くは、現実にせよ願望にせよ、妻が他の男に抱かれても嫉妬だ
けではなく、性的に興奮するという方が多いと思います。
一時はそういう心境になれなければ救われないと思い、ここに来ては読み漁りました。
しかし、皆様の投稿には興奮するのですが、やはり自分の事となると、激しい嫉妬と
怒り、悲しみしか有りませんでした。
最近ようやく少し気持ちが落ち着き、何故か皆さんに聞いて頂きたくなり、投稿させ
て頂きましたが、なにぶん、日記も満足に書いた事の無い私ですので、文才も無く下
手な文章で、誤字脱字も多いと思います。
多少脚色もして有りますので、私の妄想だと思って読んで下さい。
管理人様。長くなりそうですので小説的の方かとも思いましたが、小説という言葉が
気になり、こちらに投稿させて頂きました。
お許し下さい。
私、宮本拓也(仮名)45歳、妻、百合子(仮名)45歳、大学生の娘と高校生の息
子がいます。
妻と付き合い出したのは高校3年の時で、妻はとにかく誰にでもやさしく、真面目で
明るく、クラスでも人気が有り、勉強もしないで喧嘩に明け暮れていた不良の私に、
どうして付き合いをOKしてくれたのか、自分でも不思議でしたが、とにかく妻に嫌
われない様に真面目になろうと努力し、妻のおかげで三流ですが大学に進む事も出来
ました。
大学4年の時、父母が事故で死に、私は思い切って大学を辞めて、父の会社を継ぎま
した。
会社といっても従業員3人の小さな問屋ですが、仕事も順調なのと1人になった寂し
さから、短大を出て銀行に勤めていた妻と、1年後に結婚しました。
結婚生活は、子宝にも恵まれ毎日が幸せで、何年経っても妻への愛は変わる事なく、
妻の笑顔が何より私の幸せでした。
息子が中学3年の時、専業主婦だった妻はPTAの母親部長を引き受け、久し振りに
見る、はつらつとした妻の姿に喜びも有ったのですが、私は結婚前から妻が他の男と
二人で話をしていたり、中学の同窓会へ行くだけでも、心穏やかでなくイライラする
ぐらい嫉妬心が強い為に、不安の方が大きかったです。
しかし妻には、嫉妬深い器の小さな男と思われるのが嫌で、自分を偽り、平静を装い
ました。
妻は会合から帰ると、必ずその日の内容を話してくれるのですが、何回か出席する内
に、PTA会長の加藤真一(仮名)という男の話を、楽しそうにする様になりました。
加藤は隣町にある大きな工場で営業部長をしていて、年は私の5つ上で4才年下の奥
さんと、娘2人の4人家族だそうです。
親切で話も面白く、気さくなとても良い人だと妻は言うのですが、あまりにも頻繁に
名前が出てくる事と、会合は夜が多い為に心配でしたが、昔からの癖で、心中を見せ
ず快く送り出していました。
そんなある日、夜の会合に行ったはずの妻が加藤を連れて戻り、話を聞くと、副会長
に急用が出来て2人だけになってしまい、2人だけでは気まずく、私も2人だけで会
われるのは嫌だろうから、家で打ち合わせをさせて欲しいという、加藤からの提案だ
ったのです。
結局2時間ほど話をしましたが、妻が言う通り気さくで話も面白く、何より今回の私
への気遣いで、今までの不安は消え、すっかり加藤を信用してしまいました。
後で分かったのですが、今回の事は加藤が最初から仕組んだ事で、あらかじめ副会長
が出席出来ない日を選んで我が家へ来て、私がどういう男か見極める事と、好きにな
った妻がどういう生活をしているのか、覗いてみたいという思いからだったのです。
ただ加藤の誤算は、昔の私を知らない事と、妻の前での私しか見ていないので、妻を
寝取られても泣き寝入りする様な、やさしいだけの大人しい男と思ってしまった事で
す。
息子の卒業が近くなった頃妻が。
「あなた。4月からお勤めに出たら駄目かな。」
確かに最近は不況で贅沢は出来ませんが、親子4人が食べていくのには困りません。
「今の生活では嫌か。」
「違うの。今の生活には十分満足しているけど、子供も大きくなった事だし何かして
みたくて。・・あなたの会社では無理でしょ。」
「ああ、百合子が入ると1人辞めてもらわないとなあ。今そんな薄情な事は出来ない
し・・・。それよりこの歳で務められる所は有るのか。」
「ええ。加藤さんが、私ならパソコンも出来るし、以前銀行に勤めていたので、うち
の事務に是非来て欲しいって。9時から5時までのパートで、残業は一切無しの約束
だから、遅くても5時40分位には家に帰れるからいいでしょ。・・お願い。」
「加藤さんの所なら心配ないか。」
「決まりでいい。ヨーシ、食費ぐらいは稼ぐぞ。」
「やはりお金か。」
「あはは、ばれた。」
これも加藤の『百合子とこのまま疎遠になりたくない。』『何とか俺の女にしてやる。』
という思いからだとは知らずに、妻はずるずると加藤の罠にはまって行きました。