[929] Booby Trap 47 投稿者:道化師 投稿日:2003/03/15(Sat) 03:19
席についた私は、期待と興奮で今にも胸が張り裂けそうだった。
自分自身、滑稽なほど緊張していると言う事実を、硬く握り締めた拳の振るえと、じっとりと
汗ばんだ掌の熱さで、イヤと言うほど思い知らされていた。
だが、そんな事にはお構いなく、すべては着々と進んで行くのだった。
突然、部屋の照明が暗くなり、次の瞬間、後方からスポットライトが部屋の入り口を照らした
かと思うと、その光の輪の中に、鎖を携えた男にエスコートされながら一人の女が現れた。
そして、男に連れられた女がステージの中央まで引き出されると、それを待っていたかのよう
に、ステージ全体がパッと明るくなった。
「おおぉお・・・・・っ」
すると、思わず観客から驚嘆のざわめきが上がった。
そこに現れた女は、はっきりとは分からなかったが、その雰囲気からして、どうやら先ほどの
女のようだった。
と言うのも、先ほどとは違って、今、私たちのすぐ目の前に立っている女は、アイマスクの代
わりに、目と口と鼻だけが見える、黒いマスクで顔をすっぽりと覆われて、その口には枷をは
められ、さらに、首から下を真っ黒なマントで覆い隠していたからだ。
ただ、女の登場で観客がざわめいた一番の原因は、男が手にした鎖の先が、先ほどのように女
の首輪に繋がっているのではなく、その顔の中央に屈辱的にぶら下がる、しっかりとした鼻輪
に繋がっていたためだった。
女は目を瞑り、顔を伏せ気味にして、何かに耐えるようにじっと立っていた。
「本日は、変態人妻、牝犬恵美子のSMショーにご参加いただきまして、誠にありがとうござ
います。さて、皆様お待ちかねの特別ステージの始まりです。この後、恵美子が淫乱マゾ奴隷
に堕ちるところを、どうか心行くまで楽しんでいってください。」
そう言うが早いか、男は、女の鼻輪に繋がれた鎖を外した。
『ジャラリ・・・・・』
静まり返った部屋の中に、解き放たれた鎖が奏でる音が響いた。
その音の余韻が、その場にいるもの総てを金縛りにする中、女の顎に手を添えた男は、おもむ
ろにその顔を上に上げさせるのだった。
それから、女の肢体をなぞるように背後に回ると、顔を上げさせたまま、その首の後ろにある
結び目をゆっくりと解いて行った。
重く沈んだ空気の中で、唯一、女の発する荒い息の音だけが聞こえていた。
その場の禍々しい緊張感を盛り上げるためか、男は、わざと時間をかけてゆっくりと結び目を
解いて行った。
「さあ、今からその恥知らずな肢体を、お集まりの皆さんにじっくり見てもらうんだ、覚悟は
いいな・・・・・」
女の肢体を隠していた黒いマントが、男の手によって一気に取り去られた。
すると、固唾を呑んで見守っていた観客から、
「うおおおぉー・・・・っ」
と言う、あきれたような歓声が上がった。
そこに表れた女の姿は、先ほどとはまるで違っていた。
女は、飾り毛の全くない股間にくっきりと表れた、女の悲しい性の源である一条の割れ目だけ
を、ほとんど申し訳程度に隠しただけの、黒い皮製のTバックショーツ一つしかその身につけ
ていなかった。
当然、両胸や股間の土手に刻み込まれた恥ずかしい文字、下腹部に彫られた見事な男性器の刺
青、少し垂れ気味で、乳牛のように改造された乳房と、その先で厭らしく尖る、こげ茶色の巨
大な乳首に着けられたシルバーのピアスなど、隠しようのないマゾ女の証が観客の好奇の視線
に晒されていた。
「すっ、すごいっ!本当に変態だっ!!」
「あんな肢体にされて嬉しいなんて・・・・私には、とても真似できないわっ!」
そのあまりにも強烈な光景に、きっと初めてこの女の肢体の全容を目の当たりにした観客達か
らだろう、あちらこちらから感歎の声が上がった。
そして、驚きで見開かれた観客達の目が、一斉に女の肢体にくぎ付けになっているのをじっく
りと見届けた男は、
「皆さん!見ての通り、この女は、こんなみっともない彫り物を肢体中に入れられて、大勢の
視線に晒され、罵られ、蔑まれる事が嬉しくて堪らない、どうしようもない変態マゾ女なんで
す!!」
まるで、観客達の反応を楽しむかのようにそう言うのだった。
「はぁ~・・・・・」
女は、早くも感情の高ぶりを隠そうともせず、何ともいえない甘美なため息を漏らしていた。
ひとしきり客達のが囁きあうのを聞いていた男だったが、
「皆さんあきれた顔をしてお前の事を笑ってるぞ、良かったなぁ~嬉しいだろ。さあ、今度は
後ろを見てもらうんだ!」
しばらくするとそう言って、女の両手をつかんでそのまま万歳をするように上にあげてしまっ
た。
それから、その感じている肢体の様子とは裏腹に、しきりに首を振ってイヤイヤをする女を、
背中が観客に見えるように、無理やり振り向かせて行くのだった。
「キャーっ!イヤだ、何、あの刺青、ウソでしょっ!」
「うへぇ~っ!ここまで凄い変態女は今まで見た事がないぜっ!」
「あんなみっともない肢体にされて、よく生きていられるわね・・信じられない・・・・」
後姿を晒した女の、背中一面に描かれた、蜜を溢れさすグロテスクな女性器の刺青と、尻に彫
り込められた目を疑うような文字を見た観客からは、もはや驚きを通り越して、哀れみの嘲笑
さえ上がっていた。
しばらくの間、蔑視と好奇の視線の中に女を晒していた男だったが、十分にその効果が上が
っているのを見届けると、再び女の肢体を反転させて、観客の方に正面を向かすのだった。
女の表情は、相変わらず目を瞑って何かを必死に耐えているように見えたが、淫靡に飾られた
肢体をよく見ると、その胸を大きく波打たせ、込み上げてくる禁断の悦びを抑えきれないのか、
ブルブルとかすかに震えてさえいるのだった。
(あぁっ・・・・恥ずかしいわ。見世物になっているのね・・・でもいいの、こんなみっとも
ない肢体にされた恵美子を、もっと蔑んで・・・私はマゾ女・・惨めになればなるほど、お○
ンコが疼くの・・・嬉しい・・うぅっ・・もう堪らないぃ・・・)
蔑まれる事で、被虐の感情がどんどん高ぶっていくのだろう、もうすでに、女の股間はショー
ツから溢れ出た愛液で、小便を漏らしたように内腿までビッショリと濡れていた。
『ツー・・・・』
そこから滴り落ちた雫が幾筋もの線を作り、煌々と照らすライトに反射してキラキラ輝いているのだった。
「お前は牝豚だろ、それなら豚らしく四つん這いになるんだっ!」
男は、そう言いながら『ピシっ!』という甲高い音をさせて手渡された鞭でその尻を叩くと、
ステージの中央で女を四つん這いにさせてしまった。
「顔を上げてお客さんの方を見るんだ。」
『ピシっ!』
さらにもう一度女の尻を鞭打った男は、
「クゥゥ・・・・・」
口に噛まされている枷のせいで、くぐもったような呻き声しか出せない女の、苦悶に歪む顔を
上げさせた。
もう女は目を瞑っていなかった。
最初、ぼんやりと霞んでいた女の瞳だったが、だんだんと焦点を取り戻すに連れ、周りの様子
がはっきりとわかりだしてくるのだった。
そして、その視界の中に、真正面にいる私達の姿を捕らえた。
その瞬間、マスクから覗く女の瞳が、驚いたように『カッ』と、大きく見開かれたのを、私は
見逃さなかった。
(そっ、そんな・・・・どうして・・・・どうしてあのひとがここに・・・・・)
「どうです○○さん。たまにはこんなショーも趣向が変わっていて面白いでしょう。とにかく
ここまでの変態女は他じゃまず見られませんから、話の種に、絶対一見の価値はありますよ。」
「それは、楽しみですね・・・・」
「そう言えば、確か・・・出て行かれた奥さんも恵美子さんて名前じゃなかったですか?なか
なかお綺麗な方だったと聞きましたが、ちょうどあの女ぐらいの年齢じゃありませんでした?
私は、残念なことに一度もお目にかかったことはありませんでしたが・・・まさか、本人だっ
たりして・・・・」
「ははは・・・まさか、この女は、まるで化けモンじゃありませんか・・・あいつは、こんな
大胆な事が出来る女じゃありません、ただまじめなだけがとりえの女でしたよ。それに、こん
な男好きのする身体つきはしていませんでしたし・・・大体、SEXなんてまるで義務だから
しょうがないと、半ばイヤイヤしているようなものでしたから・・まあ、今日はその話はいいじゃないですか・・・・」
「冗談ですよ・・・・すみません。そんな小説みたいな事が、本当にあるはずないですよね。
ついうっかり嫌な事を思い出させてしまったようで、なんとお詫びを言えばいいのか・・・・
さあ、もう今からはそんな事は忘れて、今日は最後まで楽しんでいってくださいね。その代わ
りと言っちゃあ何ですが、今度の仕事の方も頼みますよ。」
「ええ、分かってます。でも、こちらこそいつも気を使っていただいてもらって・・・悪いで
すねぇ・・・」
私達は打ち合わせどおり、わざと女に聞こえるようにそんな話をしたのだった。
その間も、女は鞭で肢体を叩かれながら、ステージの上を、腰をくねらせながら這いずり回っ
ていた。
(いやっ!だめよ・・こんなことって・・・・これでは、本当にもう・・・なっ、何とかしな
くては・・・・・)
だが、突然、視界の中に予想だにせぬ人間の顔が飛び込んできたためか、それまでとは違い、
明らかに混乱しているようだった。
動揺のためなのか動きが硬く、喘ぎ声も、先ほどより少しぎこちなくなっているのが隠し様もなかった。
(あぁ・・・いったい、どうすればいいの・・・・・うっ・・・・だ・・め・・っ・・・・・
肢体が・・かっ、勝手に・・・・)
「この恥知らずな牝豚がっ!さあ、もっとケツを振れっ!そうだ、その調子で、厭らしく這い
ずり回るんだっ!!」
(ああぁぁ・・・あの人に見られてる・・・・とっても厭らしい、恥知らずで色キチガイな恵
美子の本当の姿・・うぅぅ・・・感じる・・・何故、何故なの?この感じ・・・・堕ちる・・
堕ちていく・・・恵美子・・いったいどうなっちゃうの・・・?)
しかし、男の容赦のない責めを受けているうちに、途中から、徐々に声の感じが変わってくる
のだった。
(もう、ダメね・・・・・いいわ・・・・恵美子、とことん堕ちるわ・・・・・・)
「くぅぅぅ・・・ひっひっ・・・・・」
どうやら、はかない抵抗もここまでだったようだ。
どうあがいたところで、所詮性奴に堕とされた身、以前ならともかく、今の恵美子の浅ましい
肢体ではあがらえるはずもなかった。
(あなたぁ~~・・・もっと見て頂戴ぃぃ~~っ!!私よぉ~っ!こんな恥ずかしい肢体にさ
れた、淫乱で最低の変態女は、貴方の妻だった恵美子なのよぉぉぉ~~っ!!!)
すでに、汚らわしい肢体にされて悦びに狂う様を、この世で一番知られたくない私に見られて
いる事が、最高に被虐感を煽り、狂おしいまでの快感を与え始めているのだった。
惨めな姿を晒す事に、この上ない悦びを感じるマゾ女の習性が極まって、今や、破滅という奈
落の底にまっ逆さまに堕ちていく事が、究極の悦楽を恵美子に与えていた。
(あぁ~~!!もっとぉぉ~~っ!!もっと強くぅ~~~っ、マゾ豚の恵美子をぶってぇぇ~
~~っ!!!)
女は、口枷で閉じられないようにされた口から、とめどなく涎を垂らし、
「ひぃぃぃ~~っ、うぉぉ~~~っ!!あうぅぅ~~~っ!!!」
と、相変わらずくぐもった呻き声を上げる事しか出来なかった。
だが、その肢体からはまるで目の前にいる私を挑発するかの如く、
陽炎のように発散する色香
を撒き散らしていた。
そして、最後には、鞭の音が小気味よく響く中で、朱色の筋を一面に走らせた腰を、媚びるよ
うに厭らしく打ち振りながら這いずり回っているのだった。
いい加減 閲覧者のことを考えてもらいたいな。