道明 11/27(木) 19:22:20 No.20081127192220 削除
一郎は36歳の若さで電算室長となっていた
同じ大学の先輩に役員がいてその贔屓もあり、社内でもトップクラスの昇進である
人事異動に伴う歓送迎会の流れで、一郎は一人でスナック街のドアを開けた
「あら、山本さん・・山本一郎さん、お一人?」
「はぁ・・・」
一郎が声のする方を見ると、阿部幸子がカウンターにいた
「さぁ、ここに、ここにいらして」
「やぁ、阿部先生」
「ええ、いいところでお会いしましたわ・・・学校の歓送迎会の流れで今、一人になってしまったところでしたの」
「そうですか、私の職場も今夜、歓送迎会で・・あっ、先生だいぶ酔ってらっしゃるようですね」
幸子は身体と首をしきりに動かしていた
「はぁーい・・一郎さん、ここはちょっと辛くなってきました・」
「はいはい・・マスター、あそこに移るよ」
一郎は幸子を抱えながらボックス席に移動した
幸子は大学のバドミントン部で鍛えたスレンダーな筋肉質の肢体をしていた
妻の知子と同じ33歳だが、色は浅黒く身長も170センチと背が高く、勝気な性格の持ち主である
「幸子先生と二人で飲むなんて、初めてですね・・ご主人がお迎えに来るんでしょう。知子が幸子先生の旦那さんは私と違って優しんだから・・・と、よく聞かされましたよ」
「ははは・・そのとおり・・今、家を出たとするとあと40分かな?」
幸子の目が意地悪そうな目に変わり、そっと一郎の太腿に手を置いた
「一郎さん・・あなた、お強いんでしょう・・あちらのほう」
「ええー・・どうしたんですか、幸子先生?」
「うーん・・知子は学校では清楚で可愛い真面目な先生をやっているでしょう。でも、本当はねアレが好き・・ふふふ・・・それは、旦那さんの教え込みかなって」
一郎は今夜それほど飲んでいない
(幸子さんはおかしなことを言うなぁ・・)
一郎の知らない知子の意外な一面が聞けるかとカマをかけた
「えー・・先生には敵わないなぁ・・・・で、どこで、分かりました?」
「ふふん・・そうね、一緒だった前の学校での職員旅行でね」
なんか文章はしっかりしていそう。
気持ち悪い感じはしない。
期待していいのかな?