道明 12/24(水) 18:39:19 No.20081224183919 削除
知子は青ざめたまま黙り込んだ・・・
その様子を見た一郎は、珈琲に一口付けると大きく息を吸い込む
「知子・・知子・・・いったい君に何があったのか、話してくれないか」
知子は沈黙する
「室長・・・これが私に届いた調査会社の報告書です」
美恵子が一郎に分厚い封筒を手渡す
「美恵ちゃん・・・君は先にやすんでくれないか。私の家庭のことに巻き込んでしまって申し訳ない・・妻の君に対する誤解は私から話しておくから、安心して」
美恵子は一郎の顔を見つめ、席を立った
一郎が知子に語りかける
「知子・・・私と美恵ちゃんは何もないよ・・・それは、君ならわかるはずだ。私が女と遊ぶ男かどうか・・ましてや、君を裏切って部下の女性を抱く男かどうか・・・・もしも、もしもだ・・私が君以外の女性を抱くとしたら・・それは、君と別れた後だ・・・私はそんな男だろう?」
「・・・そう・・・そうね、あなたはそういう人だった・・でも、二人が並んで座っているのを見ると何だか妬けちゃって・・あなたを盗られたと思ってしまって・・ごめんなさい」
一郎は傷心している知子の肩を抱き寄せる
「もう今日は疲れたろう・・話は明日にしよう・・君は私のベッドで寝るといい」
「・・・あなた・・有難う・・」
知子は一郎の寝室で薬を飲む
精神安定剤だ、睡眠をとるのに薬の助けが必要な身体になっていた
モンスターペアレントの対応で傷ついた心が、蓬莱との関係で更に深い傷となっている
(ああ、とうとう夫に知られてしまった・・どうしよう?どうしたらいいの・・)
翌朝・・・朝の光が知子の顔を照らす
その光が、知子にこれまでのことを正直に一郎に話すように囁く
(そうするわ・・・そうしないと・・私・・もう、もどれない)
知子はベッドから起き出し、朝の光を全身に受ける
寝室に備えつけられた鏡に知子の全身が映っている
髪をかき上げポーズをとる
パンティを身につけただけの知子の白い肌に陽があたる
(どこまで正直に夫に話すの?・・・知子)
知子の白い肌に、男の手が這い回る
その手が形の良い乳房をギュッと握り締め・・乳首を弾く
知子の横顔にキスをする蓬莱の顔が浮ぶ
(駄目だわ、やはり全ては話せない・・きっと夫は私を許さない、そして藤崎さんに・・)
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