妻は唇でも噛んで耐えているのか、低い唸り声はしても喘ぎ声は聞こえてきません。
「ンー・・・ンーン・・・ダメ・・・声が出てしまう・・・ンンー・・・」
「指で逝くのか?指よりもチンポで逝きたいだろ?チンポを入れてもらったら気持ちいいぞ~。ミコさえ素直になってチンポを入れて下さいと言えば、すぐに入れてもらえるのだぞ。お願いすれば、この硬いのがもらえるのだぞ。指で良いのか?チンポ欲しいと言ってみろ。チンポ入れて下さいとお願いしてみろ」
「チン・・・・・・・・ダメー」
妻は誘惑に負けそうになりましたが、誰かに見られるかもしれないという羞恥心の方が勝ったようで、急に我に返ったかのように手を振り払うと振り向き、佐々木の下腹部が目の前に来るように膝をつきました。
キスをしていただけだとか、ただ抱き合っていただけだとか言い逃れ出来ないように、決定的な場面を待っていると自分に言い聞かせていましたが、本当はただ見入ってしまって動けなかっただけかも知れません。
その証拠に妻の事を情けなく思いながらも、こんな色気のある妻を初めて見た事で、下半身を硬くしてしまっているのです。
妻は口で済まそうとしていますが、流れからいって佐々木がそれで許すとは思えず、妻もまた、この上佐々木を口で感じてしまえば落ちてしまいそうで、もう少し我慢すればと思いながら、写真を撮るために携帯を出して握り締めたのですが、妻が小さな競泳用のパンツに手を掛けた時、私は咳払いをしてしまいました。
ここまで我慢しながらも、例え口だとしても佐々木の欲望の塊を、妻自らが体内に受け入れようとした瞬間、見るに耐えられなくなってしまったのです。
そうかと言って、下半身を膨らませた惨めな姿で2人の前に出る事も出来ずに、咄嗟に私がとった行動が咳払いだったのです。
「嫌!近くに誰かいる」
「気のせいだ。仮にいたとしても構わないから続けろ」
妻は慌てて立ち上がると佐々木から離れ、水着を直してホテルに向かって小走りに駆け出したのですが、裸同然の格好では暗闇から出る事が出来ません。
佐々木を見ると、ここまで追い込みながら、あと一歩のところで逃げられた事で機嫌が悪く、砂の上に置いてあったパーカーを足で踏みつけていて渡そうとはしません。
「お願い、パーカーを返して。続きはお部屋に帰ったらしますから。今夜は何でも言う事を聞きますから」
「いや、それだけでは許さない。俺に逆らった罰として、部屋に戻ったらもう一泊すると旦那に電話するんだ」
妻は少し考えた後、小さく頷きました。
「例え旦那が駄目だと言っても絶対に帰さない。徹底的に調教してやるから、俺が望んだ事はどんなに恥ずかしい行為でも出来る女になれ。俺の事を思っただけで濡らしてしまう女になれ。帰ってからも俺を思い出して、毎日オナニーしてしまう女になれ。分かったか!」
本心なのか、今の状況から逃げたいだけなのか分かりませんが、妻は黙って大きく頷くと、ようやく返してもらったパーカーの砂を掃って着て、横に並んだ佐々木にお尻を触られながら、その手を掃おうともせずにホテルへ戻って行きました。
私は膨らんだ下半身を両手で押え、早く治まれと念じながらその場に座り込んでしまいましたが、このような所に一人座っている場合ではありません。
ホテルに入ると妻達がエレベーターに乗り込むのが見えたのですが、同じエレベーターに乗って部屋を確認する事も出来ないので、仕方なく何階に止まるか見ていると5階に止まりました。
5階では追い付いて部屋を確認することは無理かも知れないと思いながらも、隣のエレベーターに乗ったのですが、やはり妻達の姿はありません。
部屋を知って最中に乗り込むことは不可能となり、一晩妻達のセックスを想像しながら過すのは耐えられず、一夜を共にしたではなく、一夜を共にしようとしたでも良いと思い、あの状況からしてすぐに始まってしまう可能性が高いと思った私は、妻に電話しようと携帯を手にした時、逆に妻から電話が掛かりました。
「電話してくれたのね。携帯を部屋に置いたままビーチを散歩していたので、気付くのが遅くなってごめんなさい」
「どうした?何だか元気がないな」
「言い難いけれど、もう1泊してきたら駄目かな?」
「駄目も何も、もう1泊して欲しいと思って電話したんだ」
「えっ?どう言う事?」
「実は今、俺も沖縄に来ている。それも美子が泊まっているホテルに向かっていて、もう近くまで来ているんだ。たまには一緒に観光でもしようと思い、仕事を任せて思い切って来てしまった」
「ええっ!」
「黙って部屋まで行ってビックリさせようと思っていたが、よく考えれば多分フロントで聞いても教えてもらえないだろうから、結局ルームナンバーを教えてもらおうと思って電話した。あと15分ぐらいで着くらしいから、ルームナンバーを教えてくれ」
「えっ・・・・ええ・・・またこちらから電話します」
そう言うと一方的に、電話を切ってしまいました。
このホテルは円形の吹き抜けになっていて、その周りに客室があるので全ての部屋が見渡せ、どの部屋のドアが開くのか注意深く見ていると、それから5分も経たない内に吹き抜けを挟んで丁度真向かいの部屋から、大きなバッグを提げた佐々木が出て来ました。
「佐々木さんじゃないですか。これは奇遇ですね」
近付いてきた佐々木に声を掛けると、一瞬状況が理解出来ずに不思議そうな顔をしましたが、すぐに私だと分かって、持っていたバッグを床に落としてしまいました。
「さっきは余りに驚いてしまって、訳も分からず切ってしまってごめんなさい」
「そんな事は構わない。それよりも珍しい人に会ったから、今から一緒に行く」
「誰・・・・・誰なの?」
妻からルームナンバーを知らせる電話が掛かりましたが、当然そこは佐々木が出てきた部屋で、私は佐々木の背中を押しながら、その部屋の前まで行きました。
tag : 妻物語
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