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北原夏美 四十路 初裏無修正

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[3524] インプリンティング 25 投稿者:迷人 投稿日:2005/08/25(Thu) 19:55

私が話し終わると、ずっと泣いていた奥さんが妻の前に座り。
「智子さん、本当なの?私はずっと気になっていました。あの時主人が、昨日は夜遅かったので
一晩泊めたと自分から話してくれて堂々としていたし、あなたにも悪びれた様子は無かったので、
主人を信じよう、智子さんを信じようと思ったけれど、ずっと私は気になっていた。あの時から
の関係なのですか?もしもそうなら、私の人生は何だったのだろう。」
「ごめんなさい。典子さん、ごめんなさい。でもあの時は、典子さんを裏切る様な事はしません
でした。それだけは信じて。」
「裏切る様な事はしなかった?奥さん、こいつらの感覚では、キスはしたがそれは裏切では無い
そうだ。一晩中ベッドに寝て抱き合っていたけれども、裏切った気持ちは無いそうだ。それに、
健康な男と女が狭いベッドで抱き合ってキスしていても、他には何も無かったそうだ。」
奥さんは、また妻の両肩を掴んで揺すりながら。
「嘘だと言って。智子さん、キスもしなかったと言って。抱き合っていたなんて嘘だと言って。
そうでなければ、あの日からの私の人生全てが無駄に思えてしまう。」
奥さんは紙に包まれた何かを出すと、何も答えずに泣いている妻の目の前で開き。
「これは智子さんの物なの?それだけでも教えて。お願いだからこれを見て。」
妻は一瞬見たものの、すぐに顔を背けて黙っていたので、私が近くに行って見せてもらうと、そ
れは米粒2つ分ほどの、蝶の形をした小さな金属でした。
これは私が3回目の結婚記念日にプレゼントした、イヤリングの先の花の中心に付いていた物で
す。
妻は可愛いと言ってよくつけてくれたのですが、片方の蝶を何処かに落として来てしまったので、
なんとか修理出来ないか購入店に持って行った覚えが有ります。
「これは妻のイヤリングの先に付いていた物です。これを何処で?」
「バスルームの脱衣場です。9年前に私の親戚で不幸が有った時に、子供を連れて泊まりで実家
に行っていたのですが、帰った日の夜お風呂に入ろうとした時に、脱衣場の隅に光る物を見つけ
ました。手に取ると蝶の形をしていたので、最初は子供の玩具の何かかとも思いましたが、玩具
でこの様な物が付いている物に心当たりがなく、これは何かアクセサリーの一部だと思いました。
そう思うと悪い方にしか考えは行かずに、ずっと主人に問いただそうと思って大事に持っていた
のですが、結局、主人の答えを聞くのが怖くて9年間も聞けずにいました。」
奥さんは今まで稲垣に言えなかった胸の内を、熱く話し出しました。
「私はずっと自分に自信が無かった。付き合っている頃から、主人が智子さんの話をする度に、
心配で仕方がなかった。智子さんから電話が掛かってきた時や、3人で食事に行った時に、私に
は見せた事の無い様な主人の笑顔を見る度に、不安で仕方がなかった。私は可愛くも無いし、プ
ロポーションだって智子さんみたいに良くないし、学校だって高校しか出ていない。私なんかと、
どうして付き合ってくれているのか不思議だった。どうして一流大学を出たエリートの主人が、
私なんかと結婚してくれたのか不思議だった。一晩一緒にいたと言われた時から、ずっと智子さ
んの影に脅えていた様な気がします。でも、主人が私の事をどう思っていようとも、私が主人を
愛しているのに変わりは無いのだから、例え主人が私を愛してくれていなかったとしても、一緒
に居られればそれでいいと、自分を納得させていました。主人に何度か女の影を感じた時も、相
手が智子さんで無ければ、ただの遊びだから我慢しようと思ってきました。でも、智子さんだけ
は嫌だった。主人や2人の子供達との、幸せな生活を壊される気がして怖かった。」
「典子、そんな事を思いながら・・・・・・・・すまん、許してくれ。」
その時稲垣は、私の前で初めて涙を見せました。
奥さんは私と違い、ずっと疑っては信じ、信じては疑って長い間苦しんで来たのかも知れません。
私は奥さんの話を聞きながら、9年前を思い出していました。
9年前といえば娘が生まれる前の年で、子供が出来ないで悩んでいた時期です。
私と酷く言い争った翌日の夕方に、妻が会社に電話をかけて来て、少し冷静になりたいので、家
に戻らずに銀行から直接友達の家に行って愚痴を聞いてもらうので、帰りが遅くなるのから外で
食事を済ませて来て欲しいと言われた事が有りました。
私も言い過ぎたと反省していて、次の日が休日だった事も有り、一つ返事で快く承諾したのです
が、妻は11時を過ぎても帰って来ず、よく考えると妻にその様な事を話せる友人がいる事も知
らなかった上に、当時は携帯も持っておらず連絡の取り様が無かったので、何処に行ってしまっ
たのか心配で、ずっと寝ずに帰りを待っていました。
結局朝になっても帰って来ずに、私はいつしか眠ってしまいましたが、昼前に目覚めると妻は隣
で眠っていて、その後も夕方まで死んだ様に眠り続け、目覚めてから何処に行っていたのか聞く
と、友達の家で朝まで悩みを聞いてもらっていたと言いましたが、今にして思えばその友達とは
稲垣の事で、その時の様子だと、一睡もせずに朝まで愛を確かめ合っていたのだと思います。
悪い事は出来ないもので、おそらく脱衣場でイヤリングを外した時に落としてしまい、これから
稲垣と一つになれる事に興奮していたのか、蝶が取れてしまった事にも気付かずにいたのでしょ
う。
「智子、何か言ったらどうだ?イヤリングを落として来た時も、関係をもったのだな?」
私が妻に問いただしても、妻は何も反論せずにただ泣いている事から、その時にも関係が有った
事を確信しました。
何も答えない妻に代わって稲垣が口を開き。
「回数では無いかも知れませんが、その時一晩だけ関係を持ちました。先に話していた、結婚前
に私の所に泊まった時は、本当にキスだけです。1年前からこの様な関係に成ってしまいました
が、それより前は、本当にその一晩だけです。申し訳有りませんでした。典子、すまん。」
稲垣の顔付きや話し方から、この事は本当だと感じましたが、散々嘘をついてきた2人です。
まだ何か隠していそうで、全てを信じる事は出来ません。
何より、例え一晩だけだと言っても私を裏切っておきながら、その後何食わぬ顔で生活していた
妻に対して、より強い怒りを覚えます。

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