[3591] インプリンティング 56 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/17(Sat) 17:41
私がキッチンを出ようとした時、呼び止めるように妻が。
「昨日のお話しですが、お勤め先を探して下さい。」
「なに・・・・・・。」
「今日1日中考えていたのですが、私だけが罰を受けていない。離婚もされず変わらない生活を
している。辛いと思う時も有るけれど、それは私自身が招いた事で、辛いと思う事自体、私には
贅沢な事です。どの様な辛いお仕事でもして、お金だけでも稼いで償って行かなければならない。
あなたへの慰謝料も考えると、普通のお仕事ではとても償ってはいけません。」
同情をかう為に、この様な事を言っていると思った私は。
「毛の処理はしたのだろうな?パンティーを下げて、スカートを捲って見せてみろ。」
妻のそこは幼い娘の様に陰りが有りません。
良く見えるように椅子に座らせ、足を大きく開かせると幼い娘のそことは違い、黒ずんだ襞が飛
び出している分、凄く卑猥に見えます。
私の物は、妻の浮気を知って以来、初めて首を持ち上げたのですが、妻の顔を見るとまた元に戻
ってしまい、黙ってバスルームに行きました。
妻の決心を知り、私は湯船に浸かりながら、何と言ってこの事態を回避するかを考えていました。
嫌がらせにせよ、私から言った事なので止めてくれとは言えません。
しかし、妻をその様な所で働かすつもりは勿論有りません。
無いどころか、そんな事は耐えられません。
結局私は、まだ妻を諦めてはいないのです。
娘の為だけで無く情け無い事に、こんな妻でもまだ愛していると知りました。
ニュースで凶悪犯と行動を共にして、逃げ回っている女を見た時、この女は何を考えているのだ
と思いましたが、愛は条件では有りません。
愛してしまえば、相手が凶悪犯であろうと、自分を裏切った人間であろうと、愛には関係無いと
知りました。
それなら素直に、今の妻を受け止めれば良いのですが、それが私には出来ません。
それが出来ずに苦しんでいます。
その意味では凶悪犯の女よりも、自分を出せない私は駄目な人間なのでしょう。
今回は素直に、あれはただの嫌がらせだと話そうと考えていた時、今の妻は私だけを愛している
のか考えてしまいました。
この様な妻でも私が諦め切れないのと同じで、稲垣に裏切られた妻もまた、今でも稲垣の事を愛
している可能性を否定できません。
そう思うと、やはり私は妻に優しくはなれないのです。
「おまえは今まで、俺に逆らわずによく耐えていると思っていた。稲垣を騙した時も素直に従っ
た。だから今回、智子を試した。もう俺を裏切らないのか試した。自分が苦しくなった時でも、
俺を裏切らないのか試した。もう俺以外の男には、絶対に抱かれないか試した。しかし今回お金
の事で苦しくなり、俺が少し言っただけで、お金の為に他の男に抱かれると言う。もう俺以外の
男とセックスする事は、智子にとって死ぬよりも辛い事だと思っていたが、そうではなかった。」
「では、どうやって償えば良いのですか?あなたに逆らえば償えない。あなたに従おうとしても
償えない。私だって知らない男に触れられたくは無いです。好き好んでその様な仕事はしたくな
い。私はどうすればいいの?」
「知らない男に触られたくない?俺以外の男に触られたくないとは言わないのだな。知っている
稲垣なら、触られても良いのだな?それとも、おまえとセックス出来ない俺よりも、稲垣に触ら
れたいのか?だから感じてしまったのか?」
「違います。もう離婚して下さい。私はどうしたら良いのか分からなくなりました。お願いです。
離婚して下さい。一生懸命働いて、少しずつでも慰謝料を払って行きます。」
「やっと本音が出たな。稲垣と一緒になりたいのだろ?最初からそのつもりだったのか?それと
も稲垣が離婚したので、一緒になれると思ったのか?そうか、分かったぞ。この間ホテルで俺が
行く前に、その事も相談したのか。」
「違います。彼とはもう会いません。あなたに逆らえない。あなたに従っても駄目。別れる事も
出来ない。私はどうしたら良いの?もう分からない。」
妻は泣きながら、走って娘の部屋に行ってしまいました。
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