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北原夏美 四十路 初裏無修正

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[3592] インプリンティング 57 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/17(Sat) 17:43

その日から、妻は変わってしまいました。
私の言った事に逆らわず、要求通りに何でもしてくれるのですが、今までの様に私の機嫌を取ろ
うとするような言動や行動は無くなり、言われた事を淡々とこなしている感じです。
顔からも喜怒哀楽の表情は消え去り、私への愛も無くなった様に感じました。
愛が無くなった様に感じると言う事は、私は意地を張っていただけで、多少なりとも愛を感じて
いたという事になります。
幼い娘も、私や妻の異変を感じ取っているのか会話も減り、笑う事も目に見えて少なくなり、こ
のままでは私と妻の関係だけで無く、私と娘、娘と妻の関係さえも壊れてしまいそうです。
今まで思っていた以上に、このままでは駄目だと強く感じた私は、娘の為に離婚しないのではな
くて、娘の為に離婚した方が良いのでは無いかと考える様になりましたが、やはり妻への未練が
断ち切れません。
何より、妻と稲垣がまた付き合う事が出切る環境には、何が有ってもしたくは無いのです。
色々考えた末に思ったのは、このまま妻とやって行くには、妻を抱けるように成るしか無いとい
う事でした。
口では愛を語れない分、肌で愛を感じ取ってもらおうと思ったのです。
いいえ、本当は私が妻の愛を感じたかったのかも知れません。
「服を脱いで、俺のベッドに来い。」
突然の私の言葉に妻は驚きの表情を浮かべ、その顔はすぐに泣き顔へと変わり、妻は急いでパン
ティー一枚だけの姿になると、ベッドに寝ている私に抱き付いてきました。
その様な妻を可愛いと思いましたが、やはりまだ妻の身体に嫌悪感をもっていて、抱き締める事
も出来ません。
それどころか手で突っぱねて、引き離したい衝動に駆られてしまいます。
私はしっかりと目を瞑り、これは妻では無いと考える様にしました。
以前から可愛いと思っていた、近所の奥さんを必死に思い浮かべて、何とか乳房に触れることは
出来たのですが、それは愛撫とは程遠く、これでは駄目だと思っていても、これが私の限界でし
た。
次の日も、また次の日も、毎日妻を誘って試みたのですが、結果は何も変わりません。
有る時は、近所の奥さん。
有る時は、我が社のマドンナ的存在の女の子。
また有る時は、妻と同じで胸が大きく魅力的な顔立ちの、数回しか会った事の無い妻の姉まで思
い浮かべましたが、やはり何も変わりません。
このままでは一生駄目だと思った私は、ついに賭けに出る事にしました。
稲垣と妻とのセックスを知らない私は、想像ばかりが大きく膨らみ、その事で余計に駄目になっ
ていると思ったのです。
しかしこれは、吉と出れば良いのですが、凶と出た場合、今よりも酷い状態に成る事は目に見え
ています。
「このままでは、いつまで経っても駄目だ。智子も俺とセックスがしたいか?おまえの本心を教
えてくれ。」
「あなたに抱かれたい。以前の様に、あなたを私の中に感じたい。」
「それなら協力してくれ。俺の頭の中では智子と奴のセックスが、とんでもなく凄い事をしてい
た様に、妄想が膨れ上がってしまっている。真実を知れば、少しは良くなるかも知れない。智子
は正直に、有りのままを話せる自信が有るか?」
妻もまた、セックスが私と元に戻れる近道だと感じている様で。
「それで抱いてもらえるのなら、それであなたが楽になれるのなら、何でもお話しします。」
本当は1年以上に及ぶセックスを、順序良く全て知りたいのですが、焦っていた私は気になって
いた事を続けざまに尋ねました。
「おい、男の性器を何と言う?」
私の突然の質問に、妻は少し躊躇しましたが。
「・・・・オチ○チン・・・・ですか?」
「稲垣は何と呼ばせていた?違う呼び方をさせていたよな?あの日テーブルの上で感じてしま
っていた時に、智子は違う言い方をした。何と言わされていた?」
「・・・・・・・・チ○ポ。」
「我を忘れてしまっていた時に、自然とその言葉が出たと言う事は、ずっと、毎回の様に言わさ
れていたのだろ?そんな言葉をどの様に仕込まれた?」
妻は私に全て話す事が、自分に残された最後の方法だと思っている様で、私の質問に対して、そ
の時を思い出しながら、詰まりながらですが詳しく話してくれました。
身体の関係を持ってからしばらくは、稲垣が愛撫をしてから交わるという、比較的ノーマルなセ
ックスが続き、妻を愛撫する時などは、妻の身体を労わる様に優しく扱ってくれたと言います。
妻が逝きたい時に逝かせてくれ、硬い物を欲しくなったら、言えばすぐに入れてもらえました。
しかし、関係を持って2ヶ月を過ぎた頃から、稲垣は徐々に本性を現し始めます。
本来稲垣は、女に奉仕するのではなくて奉仕させるのが好きで、自分の思い通りに支配したかっ
たのです。
これは幼い頃から、母親や姉に押さえつけられて来た事の反動かも知れません。

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