WA 11/18(火) 21:07:42 No.20081118210742 削除
地元に戻るともう5時を回っています。そのまま家に帰ります。
アパートに帰り、ドレッサーの前に座ります。ネックレスとブレスレット
をつけてみたのです。とても素敵でうっとりと眺めてしまいました。
2日後はお給料日です。明細をみて驚きました、額が2倍程になっている
のです。間違いだと思い、所長さんにお聞きします。
「あのー、お給料の事ですが、何か計算違いがあると思います」
「いや、間違いではない。この会社は能力に支払っている。
江村さんの働きがそれだけ評価されているし、
期待もされているのだと思う」
「でも、私こんなに頂けません」
「私に言われてもね、本社が決めている事だから。
まあ嬉しい事だからいいじゃないか」
何か割り切れない気持のまま6時頃帰宅しました。携帯に着信があります、
常務さんからです。
「江村です」
「山下だ。携帯で初めてだな、携帯が通じるか試してみた」
「まっ、変な人。通じました、おめでとう御座います」
「はは、おめでとうは良かったな」
「常務さん、今お話していいですか」
「何なりと」
「今日10月分のお給料の明細を頂きました。
お給料が2倍に増えていました」
「それは人事部の決定だよ。君の働きと、これからも
中国からのお客さんの通訳をしてもらう事もある。
当然の決定だよ」
「でも回りの人に悪いです」
「そんな事はない。当社の能力主義は誰でも知っている。
変に思う人は誰もいないだろう」
「解りました。有難う御座います」
自分で意識しなくても、中国からお客さんが来た時には常務さんの指示
に従わなければならないと言う気持が芽生えてきたのです。
その日、主人に電話で話します。
「貴方、私のお給料、2倍になっちゃた」
「どうして」
「この間、お話した中国の方の通訳で認めて頂いたの」
「それにしも2倍とはな」
「能力主義なんですって、その代り中国の方が来た時には
任せるから頑張るようにって」
「君も頑張らなければいけないな」
ネックレスとブレスレットの事は言えません。
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