WA 11/19(水) 16:48:34 No.20081119164834 削除
「タクシーを呼んである、それで帰ろう」
「はい、有難う御座います」
「僕も一緒に乗っていいかな」
「えっ、でも方向が違います」
「兄が茨城の守谷に住んでいる、今日は気分がいい。
久しぶりに会って酒を飲みたくなった」
「でも、悪いです」
「そんな事はない、ご主人のアパートのある町とは利根川を
挟んですぐだ、車だからわけはない」
「恐縮します、お言葉に甘えさせて頂きます」
本当はもう少し常務さんと一緒に居たかったのです。
料亭の待合室でタクシーを待っています。
「ネックレスとブレスレット着けてくれたんだね。
良く似合っている、とても綺麗だ」
そっとネックレスに触れました。その手は少し下がって、ほんの数秒、
乳首にも触れたのです。間違っての事だと思いました。私は何も
言えません。只、顔が赤く染まり、乳首が硬くなるのが解りました。
それを悟られるのが嫌で黙って俯いていました。タクシーが来ました。
常務さんが先に乗り、私が続きます。
暫く二人は無言です。お酒を頂き、気持も高揚して、車の心地良い揺れ
も手伝ってリラックスしています、それに常務さんが横にいるのです。
「君を初めて見た時、びっくりした。僕の描いていた理想の女性だった。
おまけに中国語に堪能で、僕を助けてくれた。
君を忘れられなくなってしまった」
そう言ってネックレスとブレスレットを優しく手に包んで撫ぜています。
「それに君はこれを着けて来てくれた」
常務さんの言葉は女心を擽るのです。そこには次を期待している女が
いるのです。アパートに帰っても主人は居ないのです。常務さんのそんな
言葉は私の寂しさを埋めてくれるのです。
ネックレスを触っていた手が下りてきます。ワンピースの上から優しく
触れるでもなく、触れないのでもなく乳房の上で遊んでいます。時々、
乳首が布を通して、手の温もりを感じます。布でさわさわと擦られる
のです。乳首が硬く尖ってきます。常務さんに解ってもいいと思って
しまいます、いいえ解って欲しいのです。
「常務さん、いけません。お止めになって下さい」
常務さんの手を払いのけようとしました。でも形だけの抵抗です、
力はありません。
主人の顔が浮びました。でも主人も他の女の人を抱いている、
そんな思いが常務さんの手を受け入れてしまったのです。
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