WA 12/9(火) 17:38:06 No.20081209173806 削除
家に帰りますと、妻は神妙な顔をしています、お帰りなさいと一言だけで、
後の言葉が続きません。今日、私が山下と会って、何を話したのか、どう
言う結果になったのか不安なのです。妻を一瞥しますが、妻は俯いて立った
まま動けないでいます。
「風呂に入る、話はそれからだ」
「お食事はどうされますか」
「お前の作ったものは食えないと言ってあるだろう」
山下の言葉が脳に焼き付いています。山下の男根を美味そうにしゃぶって
いた妻、愛おしそうに手で包んでいた妻。台所からは煮物の匂いが匂って
きます。普段なら腹を鳴らし食欲を刺激する匂いが、今は吐き気を催すの
です。
風呂に入っていても、山下の言葉が気になります。性行為そのものの言葉
より、二人の気持ちを表す言葉が気になるのです。”俺は薫子を愛していた”
”再婚したのは知らなかった”。山下の表情からこの言葉に嘘はなかったと
思います。もしこの言葉が本当なら、その裏には妻の気持ちがある筈です。
妻は浮気で抱かれたのではなく、本気だったのかも知れません、それで再婚
した事を山下に告げなかったのかも知れないのです。私と再婚したのは
その時の流れでそうなっただけなのか、気持ちは山下にあったのかと、私の
想像はどんどん悪い方へと流れていきます。
それから、もう一つ、興信所の担当の言葉を思い浮かべています。
妻の浮気は私と別れていた時に始まっています。この時の事で山下を責める
事は出来ません、私と妻の気持ちだけの問題になります。再婚してからの
事も、以前から継続していた事でもあり、慰謝料は取れても大したものでは
ありません。慰謝料で山下を責めてもあまり得策ではないのです。
ウイリアムの件が無ければ、私は妻を寝取られてしまった、ただの
間抜け亭主になってしまいます。本当は妻の事で山下を責めたいのだが、
それが出来ない。それが私の怒りを大きくしてしまいます。
風呂から上がり、テーブルに酒、摘み、握り飯を用意します。ソファー
に座り、酒を始めます。腹は空いています。握り飯を頬張っても喉を
通りません、酒で飲み下します。妻はダイニングの椅子に腰を掛け
俯いています。私の言葉をびくびくしながら待っているのでしょう。
穏やかに話そうと思っても、妻の顔を見ていますと甚振りたくなって
くるのです。妻の今の気持ち、今後の事を話そうと思っても、無理なこと
でした。
「毛を剃られた時、気持ち良かったか?」
「・・・・・」
「え、どうだったんだ?」
「恐ろしかった、嫌だった」
「嘘をつけ。山下が言っていた。お前はオマンコから善がり汁を流して、
夢中であいつのチンポに縋りついたそうだな。入れて、入れてと
言ったんだってな」
「そんな事嘘です」
「毛を剃られて、山下の女になれたと思ったか?」
「・・・・・」
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