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北原夏美 四十路 初裏無修正

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七塚 10/5(木) 19:11:29 No.20061005191129 削除

「もう少し人気のないところで話そう」
 サラリーマン風の男がそう言って、木崎と連れ立ってその場を離れた。
 時雄はその後を付けていった。
 目の前を行く二人は、近くにあった公園の中に消えていった。
 夜の公園は数人の若者と中年のカップルがいるだけだった。
 時雄は用心深く別の出入り口から公園へ入り、茂みに隠れながら二人に近づいていった。

「これは・・・たしかに」
「・・・間違いなくあの女・・・」
 切れ切れに二人の声がする。
 よく分からないが、サラリーマン風の男は木崎から渡されたものらしい写真に見入っていた。
 見つかる危険を冒して時雄はさらに近づいていった。
「金を払えば・・・・この写真のようなことが・・・」
「・・・・お好きなように・・・どんなプレイでも・・・」
「・・・信用しても・・・・」
「・・・・・半日で五万・・・・・」
 夜の闇からかすかに聞こえてくる声は、時雄にとってこれ以上なくおぞましい内容を語っていた。
 間違いない。
 木崎はバーに通い、千鶴と関わりをもった客に何気ない顔で売春を斡旋しているのだ。
 仮にも夫である木崎が、自分の妻をまるで商売女のように扱って金を稼ごうとしている。
 あまりにも異常な出来事に遭遇して、時雄の頭の中は真っ白になっていった。
 激情が蘇ったのは次の木崎の言葉を聞いてからだ。

「・・・女のほうも望んでやっているんですよ・・・」
「・・・そういうのが好きな女なんです・・・」

 時雄の中で何かがプツリと切れた。
 気がついたときには時雄は叫び声をあげて飛び出し、木崎を殴りつけていた。
 のけぞって地面に倒れた木崎が驚いた顔で時雄を見た。
「何をする!」
「うるさい!」
 時雄は倒れた木崎の腹をめちゃくちゃに蹴りつけた。
 突然の乱入者に肝を潰し、サラリーマン風の男は脱兎の如く逃げていった。
 そのほうには目もくれず、なおも数回木崎を蹴りつけた後で、時雄は荒い息をついてよろめいた。強く噛んだ唇から流れ出た血を手の甲で拭う。身体中の血液が沸騰しているかのように、どくどくと高鳴っている。
 木崎は怯えと苦痛の入り混じった顔で時雄を見つめていたが、
「お前・・・横村か?」
 と、かすれ声で言った。
 時雄は答えなかった。ただただ木崎の顔から視線を逸らさずに、その濁った瞳を睨んでいた。
「お前がなぜここにいる。なぜ俺を殴る・・・今の話を聞いていたのか」
「お前は」
 時雄は怒りに震える声を振り絞った。
「お前は人間じゃない。犬だ。腐れきった犬畜生だ」
 木崎はよろよろと立ち上がった。
 その顔には相変わらず怯えの色があったが、口元には厭らしい笑みを作っている。
「俺をつけてきたのか。それじゃあ千鶴があの店で働いていることも知っているわけだな」
 時雄に殴りつけられ、腫れ上がった唇が歪んだ。
「相変わらず情けない野郎だ。いい年して今でも七年前に別れた女房の尻を追っかけてるのか」
「なんだと・・・」
「千鶴はお前とはもう他人だろうが。あいつはもう何年も前から俺のものだ。俺たちふたりのことに口を出すな」

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