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北原夏美 四十路 初裏無修正

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私は水を飲みに来た振りをしてキッチンに入って行くと、もう涙も枯れてしまって出ないのか、妻は抜け殻のような状態で、じっと写真を見詰めています。
「なんだ、まだいたのか?同じ空気を吸っているだけでも、吐き気がするから早く出て行ってくれよ」
「お願い、許して。もう絶対にしません」
「もう絶対にしない?何をしないと言うんだ?逆に今まで何をしてきた!いつからの付き合いだ!いや、いつから抱かれていた!」
「あなたが来てくれなかったら、抱かれていたかも知れない。沖縄に行ってから、開放的な気分になってしまって・・・・・・どうかしていました。許して下さい」
「間違いないな?もしもまだ嘘をついているようなら、本当に何もかも終わりだ」
「はい・・・・・」
「そうか。それなら面白いものを見せてやろう」
私は妻をパソコンの前に座らせると例のサイトを開いたのですが、ミコの夫の投稿は早くも全て削除されていたので、仕方なく保存してあった写真を見せました。
「この写真をどう思う?これらはみんなミコの夫という男がネットに投稿したもので、日本で、いや世界中で沢山の男が見たものだ」
妻は投稿されていた事は知らなかったらしく、一瞬目を大きく見開いて驚きの表情を浮かべた後、急に立ち上がると走ってキッチンへ行き、包丁を出して手首に当てたので、後を追った私は咄嗟に包丁を持っている方の手首を掴んで取り上げました。
「死なせて~」
おそらく妻は寝不足も重なり、何も考えずに衝動的にこの様な行動に出てしまったのでしょう。
「勘違いするなよ。俺の前で死なれるのが嫌で、落ち着かせようと抱き締めただけだ。許した訳ではないし許す気も無い。死ぬのは勝手だが、今死なれては俺の妻のまま死んだことになるから、死ぬなら離婚が成立してからにしてくれ」
私は妻を殺したいほど憎んでいるはずなのに、落ち着かせようと抱き締めていました。
私が手を下さなくても自分で死のうとしたのを必死に止めていたのです。
妻は少し落ち着くと床に転がっている包丁を見て震え出し、自分のとった行動が余程ショックだったのか、私が離れようとしても両手で私の腕をしっかりと掴んで離しません。
そういう私も今の出来事はショックで妻を無理に引き離すことも出来ず、寝室に連れて行くとベッドに寝かせ、背を向けて黙って座っていました。
「お願い、何でもいいから話をして。罵倒する言葉でも、軽蔑する言葉でもいいから何か話して」
「話を聞く気もないと言ったが、俺も本当は知りたい事がある。何でもいいのなら、今一度死んだつもりで俺の質問に答えろ。」
「ごめんなさい・・・・・・」
「謝るな。一番信頼していた人間に裏切られたのだぞ。謝られても許せるはずが無い。いくら謝っても同じだから、俺の質問にだけ答えろ」
謝らなければ怒れてきますが、謝られても怒りが込み上げてくるのです。
「いつからの関係だ」
「去年の・・暮れからです」
「佐々木の女房はこの事を知っているのか?」
「奥さんは・・・知りません」
「昨夜は俺が部屋を出てから、一晩中抱かれたのか?」
佐々木は今後の事を話し合おうと言ったそうですが、妻は私の後を追ってホテルを飛び出し、既に姿が見えなかったので電話してみると電源が切られていて繋がらず、仕方なく那覇のホテルに一人で泊まったそうです。
「本当か?」
「本当です!ホテルの人に聞いて下さい!」
私は妻がまた衝動的に何か起こさないように、怒りを抑えて淡々と放していましたが、この逆切れにも似た強い言い方に怒りが込み上げ、妻の頬を思い切り張ると、声を荒げていました。
「それなら裸になって見せてみろ!裸で股を開いて見せてみろ。どうした!一晩中奴のチンチンで散々突かれて、赤く爛れてしまっていて見せられないだろ!」
急に豹変した私に驚いた妻は、本当に裸になると両手で顔を隠し、徐々に脚を開いて行きます。
いくら私が言い出した事でも、こんな事の出来る女になった妻の変わりように驚きました。
「何だ、その格好は。佐々木に仕込まれて、こんな事が平気で出来る女になってしまったか」
妻は慌てて脚を閉じましたが、それはそれで気に入りません。
「誰が閉じてもいいと言った!あの後本当に抱かれていないか調べてやるから、膝を立てて大きく開け!」
妻は膝を立てると、これ以上開けないというほど大きく脚を開きました。

tag : 妻物語

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