桐 11/10(土) 09:21:54 No.20071110092154 削除
結局月曜の夜、江美子は終電ぎりぎりで帰ってきた。
「仕事が溜まっちゃって、ごめんなさい……」
玄関に出迎える隆一に言い訳をしながら江美子は靴を脱ぐ。心なしか、隆一と視線を合わさないようにしているようである。
「大変だったな」
隆一は江美子に対する疑いを口に出さない。メールが来たことももちろん黙っている。
(本当に仕事だったかもしれないからな……)
隆一は理穂からのプレゼントの白いマフラーを首から外す江美子を見ながら、ありえない事とは思いつつそう心の中でつぶやく。
「シャワーを浴びてきます」
「先に寝ているぞ」
「わかりました。お休みなさい」
江美子はそう言うと、隆一の目を避けるように浴室へ消える。隆一はベッドに入るが目がさえて眠れない。やがて寝室のドアが開き、江美子が入ってくる。
「あなた……もう休まれたんですか」
「いや」
「そっちへ行っても良いですか?」
江美子が掠れたような声で隆一に声をかける。
(何を考えているんだ、この女は)
麻里のマンションで本当に男に抱かれてきたのなら──それはすでに疑いから確信に変わりつつあるが──その後すぐに夫にセックスを求めるなど、相当の神経だ。江美子はこれほどまでに図太い女だったのか。隆一は呆れたような思いになるが、一方で残酷な好奇心も呼び起こされる。
「良いぞ」
男に抱かれた痕跡があるのか確かめてやる。そう思い隆一が承諾すると江美子はバタフライのようなパンティのみを身に付けた半裸のまま、無言でベッドに潜り込んでくる。
(この身体を男に抱かれてきたのか)
隆一は江美子にのしかかると小ぶりだが形の良い乳房をぐいと掴む。江美子はそれだけで「ああ……」と切なげな喘ぎ声をあげる。
江美子を両手で抱いたまま、うなじや胸元に軽く接吻を注ぎ込む。股間に手を触れると、秘裂はすでに溢れんばかりに愛液をたたえている。
「まだほとんど何もしていないのに、どうしてこんなに感じているんだ」
「あなたが……上手だから」
(何を言ってやがる)
ついさっきまで男に抱かれてきたからじゃないのか。隆一は腹立たしくなり、わざと荒々しくバタフライをむしりとる。
「あっ、嫌ンっ」
江美子は反射的に両肢を閉じようとするが、隆一は両手を内腿にかけてぐいと押し開く。さほど濃くない江美子の陰毛の奥に、いまだ紅鮭色を保っている媚肉が覗いている。その部分に顔をうずめようとした隆一は、送られてきたメールに添付されていた写真の構図を思い出し、一瞬嫌悪感に身体が硬直する。
(あの男も江美子の股間に顔をうずめていた)
じっと静止したままの隆一に江美子は怪訝そうな表情を向けていたが、いきなりくるりと身体を反転させると、豊満な双臀を突き出すようにする。
「ねえ……あなた」
江美子は甘えるようにそう言うと、大きな尻をゆらゆらと揺らす。
「江美子の……江美子のお尻を苛めて……ああ、あなた……」
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