桐 11/10(土) 17:43:35 No.20071110174335 削除
「もっとも、江美子は分からなかったみたいだけれどね。あの女、最近全然周りが見えていないから」
「江美子はどこにいる?」
「寝室よ」
有川が「こっちだ」と指で示す。隆一は寝室へ向かうとドアを開けようとするが、鍵がかかっている。
「江美子」
隆一は江美子の名を呼ぶが返事がない。ドアに耳を近づけると、中から複数の男と江美子の声がする。
(あーん、お尻が、お尻が、裂けちゃいそうっ)
(もうちょっとで根元まで入るんだ。我慢しないか)
パシッと肉を叩く音。
(あっ、い、いやーん)
(ギャアギャア煩いから俺のチンポでも咥えてな)
(うっ、ううっ、うぐっ……)
「江美子っ!」
隆一がドアのノブを必死でひねるが、びくともしない。
「落ち着け、北山。この手の内鍵は外から開けられるんだ」
有川はポケットから硬貨を取り出すと、ドアノブの中央の溝に当て、ぐるりと回す。ドアは解錠され、隆一と有川は部屋の中に入る。
「江美子!」
素っ裸の江美子がベッドの上に四つん這いになり、若い男二人が江美子の前後に取り付いている。一人は豊かな臀部を抱え込むようにしながら、淫具で江美子の肛門を嬲っている。もう一人の男は江美子の口に怒張した逸物を咥えさせ、ゆっくりピストン運動を行っている。
江美子の痴態に唖然としている隆一の背後からマリアの声がする。
「間違えないでね、隆一。これは互いの合意の上でやっているのよ。この男たちには絶対本番はしないという条件で江美子の調教をお願いしているの。江美子も了解していることよ」
「調教だと……」
「隆一好みの女になるためよ」
「どういうことだ」
隆一はマリアを睨みつける。マリアは挑みかかるような目を隆一に向けている。
「とにかくすぐにやめさせろ」
マリアは静かな笑みを浮かべながら沈黙している。苛立った隆一は男たちに向かって「やめろ、貴様ら。江美子から離れろ」と怒鳴りつける。男たちはそこでようやく隆一に気づいたような顔になる。
「何だ、おっさん」
一瞬男たちは凶暴な顔付きになるが、マリアが男たちに声をかける。
「悪いけど、今日のところはこれでおしまいにして」
男たちは隆一の必死な表情を見ると「ちっ、シラケるな」と捨てぜりふを吐き、江美子の身体から離れ、服を着る。
「ごめんね、今度埋め合わせをするわ」
「よろしく頼むよ、マリア」
若い男たちはマリアにそう声をかけると部屋から出て行く。
「ああーん、ねえ、もう終わりなの?」
江美子は素っ裸のままベッドの上に座り込み、痴呆のような表情を浮かべている。
「気にしないでね、ちょっとクスリをやっているから普通じゃないのよ」
「クスリだと?」
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