桐 11/10(土) 17:50:24 No.20071110175024 削除
『妻物語』では夫の一人称が王道で、三人称、それも女性視点は物語への感情移入の点では相当不利になりますが、今回、第一部はあえてそれに挑戦してみました(途中から夫視点に戻りますが)。
昔、『存在の深き眠り』という解離性人格症候群を取り上げた、ジェームズ三木脚本によるドラマの名作がありました。ヒロインの人格交代の様子を迫真の演技で表現した大竹しのぶが印象的でした。
もう一つ影響を受けたのはヒッチコック監督による『レベッカ』です。知らずに先妻の髪型をしてしまう江美子のエピソードなどは、『レベッカ』から引いてきたものです。
解離性人格症候群は軽々に取り上げてよいテーマではないとは思いますが、これもどうしても挑戦したくなりました。交代人格であるマリアが単純な悪役にならないよう気をつけたつもりです。
『二人の妻』というタイトルから、もっと早くネタバレになるのではないかと思っていました。実際にはおそらく気づかれた方は多かったと思うのですが、好意から見逃してくれたのだと思います。
蛇足ですが『二人の妻』のタイトルには、麻里とマリアという二つの人格を持つ妻、隆一にとっての麻里と江美子という二人の妻、そして隆一と有川「二人の」妻としての麻里、そして江美子という複数の意味があります。
終盤は一度に大量のアップをしてしまい、他の執筆者の方にご迷惑をおかけしました。一応ミステリー仕立てでしたので、謎解きの場面で途中できるわけにもいかず、大変失礼しました。お詫びいたします。
また、掲載中はたくさんの感想・応援を頂き有難うございます。ひとつひとつにレスをつけることが出来ず、誠に申し訳ありませんでした。ここに改めて、厚く御礼を申し上げます。
誤字 脱字が多い
作者は壮年以上の方か?
言い回しが古臭いし 理解しにくい