投稿者:Retaliation 投稿日:2006/05/05(Fri) 03:29
自宅へ帰る途中に寝室のドアの隙間から私と理香のセックスを目撃した吉崎の顔を思い出した、凍りつく表情、きっと胸の内は失意の底だろう、私が妻の不倫を知った時も全身が凍りつき、全てが崩れ落ちていくかの様な感覚に陥ってしまった、その後には裏切られたという想像を絶する感覚になり仕事すらも殆ど手に付かなかった、しかも吉崎はその様子を自分の目で見たのだ、私以上のショックを受けたかもしれない、いやしかし私と理香との関係は元々知っているんだからそこまでのショックはないのかもしれない、しかし多かれ少なかれショックを受けたに違いない、そんな事を考えていると自然に口元が緩んでしまっていた。
「本当に嫌な人間になってしまった」
帰宅すると妻がすぐに玄関に迎えにきた
妻「おかえりなさい」
私「あぁただいま」
夕食をしながらふとさっきの出来事を妻に話してみることにした、特に理由はないがたぶん妻を苦しめたかったのだろう
私「さっき理香の家にいたんだ」
妻「・・・」
私「そうしたら何があったと思う?」
妻「・・・」
私「そうしたらさ、俺と理香がやってる最中に吉崎が帰って来て見られたんだよ、あの時のアイツの顔は忘れられないよ」
妻「・・・」
私「あれ?面白くないか?凄い顔だったよ、今でも思い出すよ、でもまぁ俺と理香の関係は知ってるんだし、そういう事をしてるって元から知ってたからそんなにショックじゃないかもな」
妻「・・・」
私「何で理香の自宅でやったかわかるか?」
妻「・・・いえ」
私「理香から言い出したんだけどな、最初は吉崎は最近帰宅が遅いから大丈夫って言ってたんだよ、でもあれ嘘だな絶対に俺との関係を吉崎に見させる為だよ、お前と吉崎が自分の家でしてたって言ってたからきっとその復讐だな」
妻「・・・そうですか」
私「そりゃ自分の家に連れ込んでやられるのは辛いと思うよ、まさかこの家に連れ込んだりしてないよな?」
妻「それはありません」
私「本当か?」
妻「はい、本当です」
私「ふ~ん、まぁそれは信じるよ」
妻「ありがとうございます」
私「吉崎に自宅に誘われた時に何とも思わないで行ったのか?、理香に対しての罪悪感は無かったのか?」
妻「最初は仕事の話と言われてたので」
私「へ~洋子は仕事の話なら、男の自宅にも行くんだな、なら今までもそういう事があったんじゃないのか?」
妻「ないです、そんな事をしたのは初めてです」
私「じゃどうして今回は行ったんだ?」
妻「・・・不倫関係になった後で『今日は仕事の話がしたいから自宅に来てくれ』と言われて・・・スイマセンでした」
私「そういう関係になった後か・・・じゃあ少しはそういう事も期待してたんだろ?」
妻「・・・」
私「別にこれ以上嘘を付く必要もないだろ、正直に言えよ」
妻「・・・はい、ありました」
私「やっぱりな、まぁこんな話を続けても仕方がない、風呂に入るよ、ご馳走様」
そう言うと私は風呂に向かいました、テーブルに一人残された妻は俯いていました。あんな事を言わされ妻は今どんな心境なのでしょうか、しかし今の私にはそんな考えはなくただ妻の苦しむ顔を見たいという気持ちで一杯でした。
てます。