Retaliation 5/23(火) 03:45:27 No.20060523034527 削除
よせばいいのに私は車から降り、吉崎の方へ歩いて行きました。吉崎に近づくにつれ、吉崎の変わりようがハッキリと見てとれました。吉崎の後ろに近づき声をかけました。
私「お久しぶりです」
そう私が声をかけると吉崎は振り返り私の方を見ました。しかし私だとわかるとすぐに目を逸らします。
吉崎「あっ・・・どうも」
かつての間男と寝取られ亭主、そして現在の寝取られ亭主と間男。妙な組み合わせ、そう考えると少し笑ってしまいそうになりました。
私「偶然お見かけして、声をおかけしました、お急ぎでしたか?」
吉崎「・・・いえ、急いではいません」
私「そうですか、それは良かった、それにしても少しお痩せになりましたか?」
吉崎「・・・えぇ少し」
今私の頭の中で二つの考えが思い浮かんでいます。
「もう、この男の事はいいだろ」
「いや、もっといたぶってやろう」
そんな考えを思い浮かべながら私の口から出た言葉は・・・
私「やっぱり辛いものでしょ?自分の女房が浮気してるのは」
本当に嫌な人間だ、しかし今はそれに快感を感じてしまっている。吉崎は困った顔をして、小さく「はい」と言うのが精一杯のようでした。
私「こんな事を私が聞くのも変ですが、今後はどうされるんですか?」
吉崎「いえ、まだ考えていません」
私「そうですか、まぁ簡単に決められるものでもないでしょうね」
吉崎「・・・あの、○○さんはどう・・・」
私「私ですか?私もまだ決めてませんよ、今はこの関係を楽しんでるんでね、あっ失礼」
吉崎の顔が一瞬ピクッと動いたのが判りました。さすがにこれ以上この男を苦しめるのも酷なので、これ以上は止めておきました。「寂しい」そんな印象を吉崎から受けました。
自宅に帰り妻にさっきの事を話しました。
私「今日さ吉崎に会ったよ」
妻「そうですか」
私「あれ、気にならないの?」
妻「いえ」
私「何か以前とは全然変わってたよ、最初に見たときは本当に本人か?と思うぐらいに」
妻「・・・」
私「やっぱり、ショックを受けるとあそこまで人間変わるもんなんだな、まぁ自業自得だけど、それにしても洋子はあまり変わらないよな」
妻「・・・」
私「あっ悪かった、言い過ぎたよ、ゴメン」
妻「いいんです、当然ですから」
私「もう本当にあんな事はよそうな」
妻「はい」
妻と話すとどうしても嫌味な事を言ってしまいます。妻が苦しんでる姿は見たくない、と思いつつも苦しんでる姿を見て少し気持ちよくなってしまいます。このままでは確実に私達夫婦は遅かれ早かれ終わってしまいす。今は佐々木に任せ私は待つことにしました。その日から私は妻とは必要最低限の言葉しか交わさなくなり、結果を待ちました。
そんな日を送りながら理香との旅行の日がやってきました。
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