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北原夏美 四十路 初裏無修正

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Retaliation 10/18(水) 00:40:13 No.20061018004013 削除
吉崎の携帯をテーブルに置き玄関に向かいました。後ろからはまだ吉崎が
何かを言っていましたが覚えていません。玄関で靴を履きもう一度振り向くと
理香が立っていました。理香は心配そうに私を見つめていましたが、私は理香に

私「俺の事は何も心配する必要はないよ。君は離婚する事だけを考えていれば良い」

そう言い残し外に出ました。

『溺れる者は藁をも掴む』

今の吉崎にこれほど似会う言葉はありません。私はこの時、初めて自分の事が
怖くなりました。吉崎の事を最初は憎み、そして哀れに思い、また憎み、最後は
罠にかかった動物を見るような優越感に浸っていました。

自宅に到着し玄関を開けると妻が待っていました。私の荷物を受け取ると妻は
自分の携帯を渡してきました。

私「いや、もういいよ。それより最後に『会いたい』と打ってくれないか」

驚く妻にこう言いました。

私「これであの男とメールをするのは最後でいい。だから最後のメールで
『会いたい』と打ってくれ。勿論、会うのは君じゃなく私だけだ」

あれは理香との奇妙な関係が始まって3ヶ月ぐらい経った時です。妻から携帯を
渡され吉崎からメールが着た事を教えられました。最初は「何故私に?」と思い
ましたが、妻なりの償いの一つの表れだったのでしょう。その頃の私はまだ妻の事を
許せていませんでした。
その吉崎からのメールを見て私は妻に「返信は必ずしろ、なんなら会ってもいいぞ」と
皮肉をこめて言いました。勿論妻が吉崎と会う事はありませんでした。それに妻は吉崎からメールが届くと必ず私に見せるようになりました。まさかこのメールが吉崎の唯一の希望になるとは思いませんでした。

私が妻に吉崎から着たメールを返せと言ったのは、単にその時の私がまだ妻の事を
信用していなかったからです。「もしやまた吉崎と?」などの不安もありましたが、結局
私が恐れていた様な事はなく、吉崎からメールが来ると私の言いつけ通り妻が返信し
その内容を私に見せる、という事が続きました。

次の日曜日、私はホテルのロビーにいました。辺りを見渡すと見覚えのある背中が
ありました。吉崎です。今の吉崎は妻にやっと会えるという喜びで一杯でしょう。
それがまさか私が現れるとは露にも思ってはいなかったでしょう。

私「待たせましたね」

今でもこの時の吉崎の表情の変わりようは覚えています。私を見た吉崎は声にも
ならないほどの驚きを見せていました。

私「声にならないですか?まぁそうでしょうね。やっと会えると思っていたのに会えずに
しかも来たのがその旦那だったんですから」

吉崎「ど、どうしてお前がここに・・・」

私「どうしてだと思います?」

吉崎「あの時に俺がメールの事を教えたからか?」

私「違いますよ。メールの事は以前から知っていましたよ。むしろ私が妻に
勧めたんですよ」

吉崎「う、嘘だ。嘘を付くなっ」

私「嘘じゃありませんよ。アナタが送って着たメールを妻から見せられたんですよ。
勿論妻は『携帯を変えて番号もアドレスも変更します』と言ってきたんですが、私が
それを止めてアナタとメールをさせてたんですよ。
現にメールが妻から送られてきた事は今まで一度もないでしょ?それにアナタは前々から「逢おう」と送って着ていたが妻はのらりくらりとそれをかわし会おうとはしなかった。全て知っていたんですよ。私は
しかし私から妻に『見せろ』なんて言った事は一度もありませんよ。まぁ信じたくなければそれでも構いませんが」

吉崎「そんな・・・じゃ洋子は俺の事は」

私「えぇ洋子はアナタに心など奪われていませんよ。信じられないのなら今妻に
電話してもらっても構いませんよ。しかし明日にはもう妻は携帯を変えるので番号も
アドレスも変更しますが、どうします?」

打ちひしがれる吉崎を見て「もうこの男は駄目だな」と判断した私は、吉崎に別れを告げ
ホテルを後にしました。吉崎とはもう二度と会う事はないでしょう。

その日から3日後に理香から「離婚が成立した」と連絡がありました。

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