樹氷 投稿日:2008/01/05 (土) 07:03
マンションの地下駐車場からエレベーターに乗り自宅に向かう私は、ボイスレコーダーの中に秘められていた[妻の真実]に[性に淡泊だと思い込んでいた私の愚かさ、男として…否、自身の雄としての拙さ]に、[あの魔性のボンデージを衣服の下に身に着けた妻の人変わりしたように淫靡な表情、仕草、隠しきれない全身から匂い発つフェロモン臭]に、[私の力不足なペニスを否定し、私に嫁ぐ前に体を重ね合っていた巨根の元カレの名を叫びながら悦びを口にした姿]に対し、果たして理性を保つ事が出来るのか、軽い痺れの残る脳で考えていた。
[形の見えない不安] 、しかしその形の見えない不安を淘汰する[妻の衣服を剥ぎ取り、ボンデージ姿の妻を目の当たりにしたい!!]、[あの巨大なペニスが突き刺さった妻のヴァギナに…妻の隠されていた猥褻な部分…そう…性に貪欲な牝としての妻に問い正したい!] 私は私自身が興味本位で開けてしまった[パンドラの箱]に対する落とし前をつけねばならいのだ…
妻に私の帰宅を認識させる為に、大きな音を立てながら玄関のドアを開けた。
リビングに入りると、妻の存在よりも[猥褻な牝の匂いが充満したフェロモン臭]に圧倒された。
妻自身は、[ボンデージが脱げない事に意識が集中し、この圧倒的なヴァギナから香るのであろう貪欲な牝の匂いに、愛液とボンデージの素材であるラバーの混じり合った異臭]に、気付いていないのか?!
「パパ、お帰りなさい。一時間ぐらいで戻る言うから晩御飯、時間に合わせて作ったのに冷めてしまったわぁ」
私は妻の言葉など耳に入らず、悟られぬように妻の表情、物腰を注視していた。
そこに居る妻は明らかに朝に見た妻とは別人だった。
姿形は同じでも[全身から溢れるオーラが、熱い眼差しと、匂い発つ発情したフェロモンが、そして妻の中で感じているであろう背徳感が] 妻を変えているのであろう。
私は妻の言葉に「すまんなぁ、山田君の所に寄ってたんや」
妻はピクッと反応し、やや上擦った声で「そ…そうなん…パパも、あっちこっち大変やなぁ…」
しばしの沈黙の後で「山田君さん、何て?」
私は、意味あり気に「宜しく言っていたで、着心地は、どないですか?」ってな。
妻は動揺を隠せぬまま、「何が?何のこっちゃ?」
「はぁ?お前は何を言うとるんや?スイムウェアの事に決まってるやろ?」
妻は、衣服の中にボンデージを着たまま、平常心を失いパニクっていた。
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