樹氷 投稿日:2008/01/15 (火) 14:33
翌朝、睡眠不足の中、普段より早く自宅を出た。午前中に仕事を片付けて、山田君の事務所を訪ねなくてはならない。
私は自分のオフィスで、慌ただしく雑務をこなしていた。
携帯が鳴り、発信者を確認すると、山田君だった。
朝の段階で一度、山田君には昨夜の顛末を電話で伝えてあった。
電話に出ると山田君は
「スマンなぁ‥急な用で事務所に居らんのや‥
でな‥朝の電話で話していたように西島ハンに連絡入れておいたワ‥
ワシらでは、良う分からん事、多過ぎやん。
その道の達者な人の意見に耳を傾けるがエェやろ?」
私は不安を抱えながら、しばし沈黙していた‥
「まぁそうやろけど‥」
「西島ハンに相談して、悪く転がるの心配なんやろ?」
山田君は私の図星をついた。
「あぁ‥そうや‥あの人にすれば、淫乱な巨根マニアに変身した、ウチの奴は、オモロイ奴、楽しめる奴っちゅう事やろ?あの竿師のディルドにしても媚薬にしても、ひょっとして、山田君からウチの奴の話を聞いて、読んでいたのかも知らんやろ?」
山田君は「う~ん‥考え過ぎちゃうか?確かに、西島ハンは、エロに関しては偏執的なとこ有るけど、ワシのツレのカミさんを、どうこうは無いやろ‥」
「それもそうやなぁ‥で、ワシは、どないして西島ハンと連絡付ければエェんや?」
「昼前に、西島ハンから電話さすわ‥」
「ほな、頼んだデ‥」
私は山田君との会話を終え電話を切った。
溜まりに溜まった雑務を片付けていると、
正午前に、西島氏からの電話が入った。
昼食を取りながら話をする事となり、指定された梅田の蕎麦屋に向かった。
20分後に蕎麦屋に着いた時には、既に西島氏は蕎麦屋に到着していた。
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)