マサユキ 投稿日:2007/04/17 (火) 21:08
月曜日の昼間弁護士の事務所で私は原田と会いました
原田『この度は大変申し訳御座いませんでした』原田は席を離れ床に土下座をします
弁『原田さんそんな所に居ないで座って下さい』
原田『イエッ 旦那様に許して貰うまで椅子には座れません!』
土下座を続ける原田に辟易しながら弁護士と顔を合わせると
私『原田さん・・・そんな事しても私は彼方を許す事は無いですよ 良いから椅子に座りなさいっ!』
『直接の交渉はこちらの弁護士さんに一任してますから』
原田が椅子に座った事でようやく話し合いがスタートしました
弁『慰謝料の話の前に2、3聴きたい事が有りますが良いですか? それと、この会話は録音させて貰いますよ』
『マサユキさんの妻・・・つまりミユキさんとはマサユキさんとミユキさんが結婚する前からの関係で間違えないですか?』
原田『・・・』『・・・ハイ』
弁『聴こえないですよ 間違いないんですね?』『まぁ良いでしょう・・・一旦は自ら断った筈のミユキさんと男女の関係になったのは・・・』
『合意の上ですか?』『ミユキさんは興味深い事を証言してますが・・・』
原田『ハイッ 最初は・・・・・・合意と言うか・・・お互い酔ってたので・・・そのっ・・・』
弁『泥酔して意識の無い女のが相手では合意とは言えませんよ?!』『しかも、2回目では携帯を使って脅したらしいじゃないですか?』
『コレが事実だとしたら立派な犯罪・・・レイプですよ』
原田『イエッ・・・そのような事は・・・』『ショウコガ・・・』
中々話そうとしない弁護士が私に目配りをします
弁『ご主人はね 今でも離婚か継続かで悩んでいるんですよ』『奥さんから彼方との関係を望んで始まったのなら問答無用で離婚ですが』
『彼方に脅されて関係を持ったと言うのなら継続も有り得るんじゃないかと・・・』『離婚となると慰謝料の方もかなり増額になりますが・・・』
『ご主人! 今更何年も前のレイプなんて・・・失礼』『奥様の名誉の為にも訴えるなんて事しませんよね?』
私『エエ・・・』 私は力無く答えます
弁『ご主人もこう仰ってるから 本当の事を』
原田『ハイッ・・・スミマセンでした!』『でもっ 途中からはミユキも・・・イエッ奥さんも』
弁『では、次の質問をしますよ』『ミユキさんとの逢瀬は主に何処で?』
原田『何処・・・で?』質問の意味が判らない原田は答えに困ってる様でした
弁『つまりは・・・ホテルで会ってたんですか? 送られてた物の中には自宅で会ってる物も有りましたが・・・』
原田『ハイ 主にホテルを利用してました・・・でも何の関係が?』
弁『何処で会っても関係無いと? 自宅で自分の居ない間に不貞行為が行われたとしたら、そうとうの精神的ダメージを受けますよね?』
『そうなれば慰謝料の額にも影響すると思いませんか?』
『そう言えば・・・・・・奥さんの証言ですと・・・会社でも?』
原田『!!』
まさか其処まで話が聞かれてるとは思ってもいなかったのか、原田はかなり動揺してました
私『妻が言うには、何時もはホテルで会ってた自宅に入れたのは2回だけでその他には会社での1回だけだと・・・』『でも・・・』
弁『唯の確認ですから 二人の証言が食い違うとご主人としても、まだ秘密が有るんじゃないかと不安になるでしょ その為にですよw』
軽く笑う弁護士に少し警戒心が薄れたのか原田が軽く頷きます
弁『有るんですね?・・・会社で』『それはどちらから誘われたのですか?』
原田『ハイ どっちから・・・多分私から誘ったと記憶してます』
弁『回数は1回だけ?』『どんな理由で会社に?』
原田『はいっ1回だけですっ』『理由は・・・確か書類整理か何かだと・・・兎に角仕事の名目だったと・・・』
【ヨシッ コイツは質問の意図を理解してない】私は心の中でガッツポーズを取りました
弁『では、最後に・・・何でこの様な物を旦那さんの元へ?』と言いDVDを指差します
原田『・・・』『判りません・・・唯、見付かるとは・・・奥様が直ぐに処分すると思ってたので・・・』
確かに上から書き込んで消すなりDVDを割るなりして証拠を消すのが普通でしょうが妻は何故消さなかったのでしょう?
弁『質問は以上です・・・』『では、慰謝料の具体的な話を』・・・・・・・・・・・・・・・・
始まりがレイプ紛いであった事、彼氏、旦那の存在を知りながら関係を自ら望み、継続させた事、又継続年数が長い事
DVDを不倫相手の自宅に送ったり、自宅での不貞行為等被害者の精神を著しく傷付ける行動は一般的な不倫関係とは言えずかなり悪質な為
慰謝料を通常より高く請求する。但し離婚か継続かまだ確定していない為結果によっては増額も有り得る。
弁『それと、慰謝料とは違いますが あなた方が汚した車の修理費を別に請求させてもらいますよ』
『しかたないですよね?あんな汚し方されたんじゃ』
『内装を全部交換するのでかなりの金額になってしまいましたが』
原田は何か言いたいのでしょうが弁護士に主導権を完全に握られている為反論もろくに出来ず頷いて聴いていました
弁『では、異存が無ければこちらにサインをして下さい』『こういう事は早く決着付けて忘れるのが1番ですから』
『旦那さんもこの条件で?』
私『あの・・・・・・具体的な支払い条件が書いてないんですが?』『一括でお支払いに?』
原田『一括では・・・その・・・家のローンも残ってますし・・・』『出来れば分割という形で・・・』
私はわざと困った顔で弁護士を見ます
弁『本来なら分割は有り得ないんですよ』『唯、無い物は払えないし・・・困りましたね』『理由が理由ですから 誰かに借りると言う訳には行かないでしょうしね』
『失礼ですが具体的にはどれ位払えます?』
原田『そうですね・・・・・・・月々5万円位なら・・・』
私『5万?!』『冗談じゃない!!50万の間違いじゃないですか?!!』
原田『そんなには払えません』
私『彼方だけじゃ話にならないな!奥さんを呼んで一緒に話を聞いて貰おうじゃないか』『もちろん ミユキも呼ぶから良いよな!!』
原田『家族を巻き込まないでくれ!』
私『ふざけるな!!』『人の家庭を壊しといて自分の家庭は守りたいのか!!』
私の感情が高まって暴走しそうに成るのを感じた弁護士が仲に割って入ります
弁『じゃっじゃあ 中間を取って30万円では?』『原田さんもご主人の気持ちを理解してくださいよ』
原田は暫く考えた後『判りました』と言い書類にサインしました
弁『じゃあコレで示談書を作りますから良いですね?』
私『もし、支払いが滞った場合の処置は?』
弁『そうですね~通常だと2ヶ月滞ったら強制的な回収となるんですが・・・原田さんそれで良いですか?』
原田『ハイ』
弁『じゃあ今日はここまでで良いですか?次までに書類を作って置きますから』『原田さんもう良いですよ お疲れ様でした』
『また 連絡入れますんで』
原田『女房だけには・・・』『・・・イエッ』『失礼します・・・』
原田は弁護士事務所から肩を落として帰っていきました 恐らくこんな事態になって初めて自分の行為の意味を思い知ったんだと思います
弁『彼の最初に提示した5万円が家庭を壊さずに払えるギリギリの値段でしょうね』『まぁ 彼が払うと言ってるんですから払って貰いますが』
私『・・・そうですね』『今日は疲れました・・・』
私は弁護士に今後の対応と書類の事を頼むと早々に自宅への帰途に着きました
【確かに住宅ローンを払いながらでは月々5万円が限度だろうな・・・】【30万円も払えるのだろうか?サラリーマンに・・・】
【限界が来るのは案外近いかもしれないな・・・・・・】
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