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北原夏美 四十路 初裏無修正

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悪夢 5

投稿者:覆面 投稿日:2002/07/06(Sat) 00:17

8月に入った。暑さが全開となって、町中を駆け巡る。
あの日から4日、経過していた。別に今までと変わりない毎日だ。只、あの日以来、今日子とのセックスはない。体調があまりよくないらしく、昨日、迫ってみたが断られた。
元々、付き合っていたときから、あんまり求めると助平と思われて、嫌われるのが怖かったため、あんまりセックスに関心がないように振舞っていた。それは結婚してからでも同じ事で、私のそういうイメージが壊れるのを恐れ、今までどおりだった。大体、セックスのペースは週1.5回ペースで、私が迫ったり、たまには、今日子のほうからくることもあった。
正直、昨日したかったのだが、無理強いをせず、夜中にこっそり起きだして、一回のリビングのテレビでアダルトビデオを見て処理した。
今日は金曜日、私の会社は創立記念日で休みだ。昼近くまで寝て、起きた。今日子は隣のベッドでまだ寝ている。健司の夜鳴きが激しかったからだ。その健司もこれまた今日子の隣のベビーベッドで寝ていた。
“今日も外は暑いだろうな・・・”
そう思い、寝室の窓のカーテンを開ける。一斉に日差しが差し込んできた。ふと、前の通りを見下ろしてみると、家の前に一台の小型トラックが止まっていた。
“んっ!?宅急便?”
途端に、下から玄関のチャイムが鳴り響いてきた。
“やっぱり”
私は寝室を出て、階段を下りた。は~いと返事をしながら玄関の鍵を外す。
「はい・・・んっ!?」
玄関前には、誰の姿もなかった。そればかりか、さっきまで止まっていた宅急便の車も見当たらない。
“あれ?荷物じゃなかったのかな?”
そう思っていると、玄関横の郵便受けに何やら突っ込まれて、半分はみ出しているものを見つけた。手にとって見ると、さっき止まっていた車に描かれていた名称ロゴと同じものが印刷された紙袋だった。
“やっぱり荷物じゃないか・・・”
それを持ってリビングに入る。
“今日子宛にか・・・”
ここの住所、そして受け取りの欄に今日子の名前が入っている。
差出人は東京の方からで株式会社「小学アイドル」となっていた。
そして、品名の欄には「嗜好品」となっている。
“なんだこりゃ?コーヒーかな?”
そう思っていると、パジャマ姿の今日子がリビングに入ってきた。
「なに?」
「あぁ、荷物・・・今日子宛・・・」
「えっ?私、何か頼んだっけかなぁ?」
荷物を受け取り、そのままキッチンの方に歩いていく。そして、冷蔵庫の中から麦茶を取り出し、それを飲みつつ、紙袋を開けていった。ビリビリとガムテープを破り、中を覗き込む。そして、しばらく中を見つめた後、その袋を持ったまま、こちらに引き戻り、私をスルーしてそのまま、リビングを出た。トントントンッと階段を上がる音が、かすかに響く。
“健司を連れに行ったのかな?”
そう思った私の頭の中に、疑問が浮かび上がった。
“あれっ?荷物の受け取りのハンコ・・・いるんじゃなかったっけ・・・確か・・・いるよな?”
しばらく考え込んでいると、今日子が健司を抱えて降りてきた。
「なぁ、あれ、何の荷物?」
「えっ?・・・あぁ、あれ・・・化粧品!買っちゃった!」
ちょっと申し訳なさそうに言いながら、テレビ前のソファーに座っている私の隣に腰を下ろした。
「あのさぁ、宅急便ってさぁ、受け取りハンコいるんじゃなかったっけ?」
「えっ?そりゃあ、そうよ・・・」
「でも、さっきの荷物、郵便受けに突っ込んだまま、宅配便行っちゃったけど・・・」
「そっ、・・・あぁ、そういう会社もあるわよ、かっ、会社によって違うみたい。ねっ、ねぇ、今日、駅前に買い物行こうか!パパ!」
「・・・うん、いいけど・・・」
私は今日子の様子に何か違和感を感じた。
「今日子、まだ調子悪いのかい?」
「えっ!?どうして?私、何かおかしい?行くでしょ?買い物!健ちゃん、行こうね~買い物!」
そう言って今日子は健司のほっぺたにチューをした。

その夜は、さんざん今日子の買い物に付き合わされて、疲れて熟睡のはずだった。
ふと目が覚めてベッドの照明を付ける。壁時計を見ると、朝の三時だった。
“ノドが渇いたな・・・麦茶でも飲みに降りるか・・・”
私はベッドから降りた。
ふと隣を見ると、今日子のベッドも空になっている。
“あれっ、今日子も・・・下にお茶でも飲みに行っているのかな?”
私は寝室を出た。出るとすぐに階段がある。廊下の明かりをつけた。
「わっ!!」
階段に明かりが当たった瞬間、私はびっくりして声を出した。
「きょっ、今日子!」
今日子が、階段の横壁に寄りかかるようにしながら、半分くらいまで上がってきているところだった。
「どうしたんだい!電気もつけないで!」
「あっ、・・・ビッ、ビックリした・・・パッ、パパどうしたの?・・・」
「おっ、俺は・・・お茶を飲みに、下へ・・・」
「あっ、・・・そう、・・・私も!暑いとノド渇くねぇ!」
そう言う今日子の右手に、なにやら黒い物が見えた。私の視線に気付いたのか、今日子がサッとそれを後ろに隠す。
“ビデオテープ?”
今は隠れて見えないが、多分、そうだろう。なぜ、そんな物を持っているのだろう?持って上がってきても、2階にはデッキもテレビもない。テープはみんな、テレビ台の中に、しまってあるのに・・・只、私のアダルトビデオだけは違う。それは、寝室の押入れの奥のほうにしまってあるからだ。今日子に見つからないように・・・
「じゃっ、じゃぁ、私はこれにて!失礼!」
おどけながら、そう言って私の横を通り、寝室に入る。
“ビッ、ビデオテープを何処へ!?何のビデオ?”
私は気になり、寝室のドアをちょっとだけ、開けて中を伺ってみた。
壁際のタンスの前に今日子がしゃがみこんでいる。一番下の引き出しが開いていた。そこは今日子用の衣類が入っており、下着類もその段だった。ゴソゴソと手を動かした後、立ち上がり、すぐさま自分のベッドに飛び込んだ。
それを見届けた後、私はゆっくりドアを閉めた。
“あのビデオ・・・下で、今まで見ていたのか?”
階段を下りながらそう考える。リビングに入り、私はテレビの前に歩を進めた。テレビ台の中に収まっているビデオデッキを触ってみる。それは、燃えてるように熱かった。
“やっぱり、あのビデオを見ていたんだ・・・あれは一体なんのビデオ?私に隠したというのはどういう事だ?・・・今日、来た変な荷物・・・あれも、今日子が上に持って・・・変な宅急便・・・あっ!!”
その時、わたしの頭の中からとんでもない記憶が蘇ってきた。
“この間、・・・土曜日に、あの集会所で、その中の話で・・・確か、あいつと、自己紹介した時に、その時に、あいつが・・・運送会社に・・・勤めてるって!!・・・あぁっ!・・・あいつ!・・・家に来たときに、ビデオカメラ持って・・・あの日の!!!”
しばらく忘れていた、高橋の顔が脳裏に蘇ってきていた。


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