投稿者:異邦人 投稿日:2004/10/11(Mon) 22:16
気になるとどうしようもなくなる、まだ妻に対する嫉妬や未練があるのは認めますが、体までそれに反応してしまいます。
由香里に申し訳ない気持ちと同時に、自分にも腹が立ってきます。
由香里との行為に集中しようとしても、あらぬ妄想が膨らみペニスは萎えて行くばかりです。
それに気付いた由香里は、体を起こしシャワーを浴びに行くと一言残し浴室へ消えた。
浴室から戻った由香里は、下着とスエットの部屋着をきると台所に向かった。
由香里「紅茶でいいね。」
私「ありがとう。」
由香里「ごめん、先にシャワー浴びる?」
私「あぁ、そうするよ。」
由香里「じゃ、上がったら入れるね。」
私「ごめん。」
ベッドから浴室に向かう途中、由香里と擦れ違うと、由香里が私の行く手を遮り、軽くキスをして「行ってらっしゃい」
とはにかむ様に言う。
体を洗い終え、浴室から居間に向かうと、レモンの輪切りを添えた紅茶が、テーブルの上に並べてありました。
由香里「お帰り、早かったね。」
私「さっきも浴びたから。」
由香里「そっか。」
私「さっきはごめん。」
由香里「そんなこと無いよ、
気にしないでょ。」
私「本当にごめん。」
由香里「気にしてないから、
もう言わないで。」
由香里の言葉に頷きながら、紅茶を啜りました。
何だか暖かい気持ちになれました。
その時の私には、ここほど居心地のいい場所は無いような気がしました。
由香里「今日はもう帰ったほうがいいね。」
私「あぁ、そうか。」
由香里「深い意味は無いよ、
でも昨日の今日だし、
奥さん気になるでしょ。」
紅茶を飲み終えると、身支度をして玄関に向かいました。
後ろから私のバックを持って、由香里が付いて来ます。
靴を履き立ち上がり由香里の方を振り向くと、バックを私に渡すなり抱きついてきました。
由香里「また、連絡してもいい?」
私「もちろん。」
暫しキスをしながら、なごり惜しみながらも由香里の家をあとにしました。
家に着くと時間は12時を過ぎていました。
寝室に上がると妻がまだ起きていました。
私から視線を離すまいとするように、クローゼットの前に立つ私に話しかけてきます。
妻「お帰りなさい、
車で帰ってきたんですか?」
私「あぁ。」
妻「飲み会じゃなかったんですか?」
私「俺はほとんど飲んでないから、
宵を覚ましてから来た。
それより、こんな遅くまで起きてて良いのか、
明日も仕事だろ。」
妻「はい、
そのことで、お話が。」
私「話、なんだよ。」
妻「私、会社辞めたほうがいいと思って。」
私「何でだ。」
妻「あんな事してしまったし、
貴方が嫌じゃないかと思って。」
私「別に仕事は関係ないだろう。」
妻「はい。」
私「シャワー浴びてくる。」
別にシャワーを浴びたくは無かったのですが、由香里との事が妻に気付かれるような気がして痕跡を隠すためだったと思います。
シャワーから出てくると、妻はまだ起きていました。
私「まだ、起きてたのか。」
妻「私の事嫌いになりましたか?」
私「好きか嫌いか、そんなこと言われても、
私にその答を聞くのは、
酷じゃないか。」
妻「そうですね、ごめんなさい。」
私「ただ、今言えることは、
前のようにお前を見ることが出来ない。
これからもおそらく。
お前にはまだ俺の知らない部分が有るような気がする。
もしそうであっても、これ以上知りたくも無い。」
妻「私と離婚したいと思ってますか?」
私「その事は今考えている。」
妻「私を殴ってください、
私は貴方を裏切った、
気の済むように殴ってください。」
私「殴っても昔に戻れる訳じゃないだろ。」
妻は顔を曇らせたまま、何も答えませんでした。
一度開いた溝を埋めることはそう簡単では有りません、妻もそれには気付いていた筈です。
ここからは、少々妻の物語とは意味合いが異なっていきますので投稿すべきかどうか悩んでおります。
少々お時間下さい。
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