ミリン :2011/06/03 (金) 09:56 ID:Zfbz0BAY No.66840
その後、会長は実家へ引っ越した。
もちろん連絡はとり続けたが、幼稚園の編入等色々慌ただしかった。
うちは弁護士がスムーズに進めてくれて、向こうの両親も離婚を受諾。
子供もうちが引き取る事で合意したが、肝心の元妻が、もうしばらく考えたい。
と俺に電話してきた。
離婚も子供も、常識としては分かった。
ただ、心の整理をしたいからもう少しだけ籍が入った形でお願いします。
うん。
と言わざるを得なかった。
気持ちは分かるからだ。
別れたくないんだと良く分かる。
しかし無理なものは無理。
愛情も全く消えた。
でも、気持ちの整理がつくまで待てない事はない。
分かった、と答えた。
ただこっちは将来に向けた動きもしていた。
再婚問題(笑)
うちの一族は割とあっけらかんとしているが、筋の通らない事は何故か拒む家系である。
アニキも、俺もその傾向があるがこれは自分の問題だし、会長と相談していた。
『今度の日曜行く』
『どこに?』
『あなたの実家よ(笑)』
いよいよ会長が実家へ!
『頑張っていきましょう~・・・多分・大丈夫のはず』
この時初めて抱き合った(笑)
我々ってこんな感じなんです(笑)
しかも抱き合った。って言っても、ただのハグです(笑)
しかし当たった胸は大きかったな(笑)
ミリン :2011/06/03 (金) 13:15 ID:OGOW1gmQ No.66847
会長とは、実は凄い縁がありました。
自分もびっくりでした。
会長がうちに来た。
母は会長をじっと見ている。
親父とアニキはちょっと固まっていた。
『はじめまして、田口と申します・・・』
彼女は挨拶をはじめる。
母は相変わらずじっと顔を見ている。
先日の幼稚園での一件で、女の恐さは嫌というほど分かっただけに、こんな場合やはり女の目が厳しい。
と思っていた。
『元々隣町に実家がありまして・・・・』
しばらく自己紹介していたが、
『ねえ、あなたひょっとして川崎さん(仮名)の娘さん?』
一同『えっ?』
母がいきなり話す。
『ほら、お母さんは日本舞踊やってる、真奈美さん(もちろん仮名)』
『はい・・・?知ってるんですか?』
『ほら~ミルキーのおばちゃんよ~』
一同『ええっ!?』
『あっ!ああ!はいはい!ミルキーのおばちゃん!』
『大きくなって~!似てるなーって思って見てたのよ!お母さん元気~?そうそう!結婚してたんだって~?』
『なんだ、知り合いだったのか?』
親父がポカンとして聞く。
『ほら~発表会の時、たまにあんたが車出しして、ほら!本屋の前の建設会社の』
『あ~!あの品のいい奥さん!その娘さん?』
『じゃあひょっとして私の友達を泣かせたのは・・・』
会長も聞く
『いえいえ、あれはアニキの方よ』
『俺?』
『ほら、あんたあたしの日本舞踊の稽古についてきた時、女の子泣かしてこの人のお母さんに凄いしかられた』
『あ~!あの怖いおばさん!』
『じゃあいつも一人いなくなって、川に入って遊んでたドラえもんのシャツが!』
『そうそう、このわんぱくよ~』
『ええっ!?』
・・・・この話しは来月も会長宅で繰り返される・・・・
母は数年前、腰を痛めて辞める前までは日本舞踊を長年やっていた。
ミルキーのおばちゃんとは、母はミルキーが好きで今も持ち歩いている。
日本舞踊の稽古の時も持っていき、他のお母さん達が連れてきた子供達にもあげていた。
ついたあだ名が『ミルキーのおばちゃん』
それはよく覚えている。
しかし・・・・まさかまさかの展開だった。
しかし隣町同士。
チャリで10分もからない。
狭い地域だし、接点があってもおかしくはなかった。
でも自分は全く覚えてなかった。
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