俺は男だ! 4/18(金) 19:51:48 No.20080418195148 削除
妻はなかなか話し出しませんが、そりゃあ話し辛いでしょう。
しかし話があると言ったのは妻の方ですから、覚悟は決めて来たはずです。
私が求めるような話か如何かは分かりませんが、こうなったら全てを語ってもらいましょう。
ただ神妙な顔で謝れば、私が許すとでも思っているのなら、それは自分で墓穴を掘ったのです。
あの馬鹿男に浅知恵を教え込まれ、私の機嫌でも取ろうとするならば、私はそれほど甘くないつもりです。
「話が無いのなら部屋から出て行ってくれないか。俺は明日仕事だよ」
私は感情を抑えて言いました。
「・・・貴方が私の立場だったら、そんなに簡単に話せる?私は何から話せばいいのか考えて・・・」
遂に妻の身勝手な性格が顔を出しました。このように全てが自分中心で事を進めてきます。
あの男の前ではどんな女を演じていたのでしょうか?私の前に座る女ではなかったのでしょうね?
長年連れ添った私から見ても、妻の容姿は美しいと思います。
この女がもっと素直であれば、こんな家庭にならなかったのにと、私も自分勝手な事に思いを巡らせます。
その考えは私を苛立たせ声を荒げ妻の話をさえぎります。
「考えなければ話せない事をしたのはお前だろう。それに何だその態度は!もういいから出て行けよ!お前には付き合いきれん。がっかりだ!」
ここでは冷静に相手の出方を見た方がいいのでしょうが、業を煮やした私はキレてしまいました。それでも妻は出て行きません。
「わっ分かったわ。ちゃんと話すから大きな声を出さないで」
滅多に妻に強く出なかった私ですが、どうやら立場は逆転です。
さぞや彼女は悔しい事でしょうが、ポツリポツリと話し始めました。
「あの人との付き合いは知ってる通り随分長くなるわ。御免なさい。
本当に貴方には申し訳ないと思ってる。
でも・・・でもね聞いて。私ね、私は貴方にもっと愛されたた・・・・
・・・・私、何時も男の人にちやほやされてきた。それは結婚するまで続いたわ。
貴方も知ってるでしょう?一緒に働いている時だってそうだったでしょう?
でもね、私そんな男に興味が持てないの。そんな中で貴方は私に振り向かなかった。
何とか振向かせようと頑張ったつもりよ。だって擦り寄って来る男には興味はないけれど、私を見ない男が居るのは気が納まらないんだもの。自分でも勝手なのは分かってる・・・・
そんな性格だから貴方に引かれたの。如何しても私に振向かせたかった。
そのうちに私の方が貴方にハマッタのよ。悔しかったけど如何仕様もなかったわ。
でも貴方は私とデートしている時も、その気があるのかないのか掴み所がなくて・・・だから結婚出来た時は本当に幸せだと思ったのよ。
自分でもあんな気持ちになるなんて不思議に思ったの・・・・
でも貴方は違ったでしょう?貴方は私じゃなくてもよかったんでしょう?結婚が決まってからも薄々とは感じてた・・・・
だから結婚してからも私は必死だったわ。だって貴方に振向いて欲しかったんだもの。
・・・・少しは私の気持ちも分かって・・・私が貴方に強く当ったのもそんな貴方に苛つきがあったんだと思う。
それがかえって貴方の気持ちを遠ざけると分かっていても、私・・・
そんな愛情表現しか出来ないの・・・・こんな女で御免ね・・・・」
妻は泣き声になり、話が続かないようです。
「お前が浮気したのは俺に責任があるように聞こえるな?俺がお前を愛さなかったからこんな事をしたと言うのか?
お前の言う通り俺は距離を置いていたと思うよ。だけど最初からそうだったろうか?お前は何を言っても聞いてくれなかったよな。
そのうちに疲れちまったのさ。努力が足りないと言われればそれまでだけどな。
だから全部俺が悪いと言いたいんだな?それは勝手過ぎないか?そもそも俺はそんな話を聞きたいんじゃない。
如何してあんな男と出来たのかと聞いているんだ。如何してあんな男と一緒にこんなに長く家族を裏切り続けたのか
と聞いているんだよ。そんな自分勝手な話を聞きたい訳じゃない。そんな話がしたいなら聞く耳は持てない」
何を我侭な話をしているんでしょう。親父が言ってた通り女とはこんなものか?
人に少しでも弱みがあれば、出来るだけ自分を有利な立場に置きたい。そこからストーリーを組み立てる小狡さにむっとします。
私はこの妻が不倫をしてショックを受けたかと言うと、正直な気持ちは面白くはありませんが、食事も喉を通らない程に傷付いて等いません。
深層心理までは分かりませんが、心の表面はかすり傷程度だと思っています。
だって私はこんな今の状況でもぐっすりと寝れるのですから。
そうかと言って、妻を寝取られた夫では如何も格好が悪い。その辺がクリアーされれば満足なのです。
そんな私に妻は如何抵抗するのでしょうか?何を言っても馬の耳に念仏だと思いますが。
「分かっています。でも・・・そこを分かってくれないと私の本当の気持ちが伝わらないの・・・・
そう思って私はそこから話し始めたんです。だから腹も立つでしょうが聞いて欲しいの。
私も覚悟は決めました。だからお願い聞いて!・・・・お願いだから聞いて・・・・」
「分かった。手短に話せ」
私は妻の言わんとする意味を理解し始めました。それは私が聞きたくない部分でもあります。
それでも、私が全て責任を負う話しでもないのですが・・・・・
「私の貴方への気持ちは今言った通りです。それなのに、あの人とこんな関係になってしまったのは、私は貴方との恋に疲れたと言うのか、上手く言えないんだけど、あの人は何か貴方に似ていた・・・・
全て話すわ。隠さず話す。もしも・・・もしも、その話を聞いて私を許してくれるなら凄く嬉しい・・・・
でも許してくれないんでしょう?その時の覚悟は出来てる。だって、私のした事は許されない・・・・許されない事だって・・・
その位は分かってます・・・・」
妻の話しが真実なのか嘘で固められたものなのか、じっくりと聞いてみましょう。
私的には如何でもいい事なのかも知れませんが、やっぱり気にかかる所ではあります。
今後の私の人生の為にも避けないで聞いておいた方がいいのだとも思います。いや、怖いもの見たさなのかも知れません。
それにしても、あんな男と私が似ているとは何て嫌味な話しなんでしょう。
あんなのより私はもう少し男だと思っているのですが・・・
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
俺は男だ! 4/18(金) 19:51:48 No.20080418195148 削除妻はなかなか話し出しませんが、そりゃあ話し辛いでしょう。しかし話があると言ったのは妻の方ですから、覚悟は決めて来たはずです。私が求めるような話か如何かは分かりませんが、こうなったら全てを語ってもらいま?...
2012/05/13 06:37 | まとめwoネタ速neo