管理人から

管理人

Author:管理人
管理人がおすすめするカテゴリに★印をつけました。



アダルトグッズのNLS








最新記事


カテゴリ

北原夏美 四十路 初裏無修正

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
俺は男だ! 4/29(火) 08:33:20 No.20080429083320 削除
私から妻には言葉をかけません。どんな行動を取るのか興味があったからです。
人事みたいな事を言いますが、私の心にそんな勝手な意地の悪い自分が存在します。
これが普通の夫婦なら、こんなふうには思えないのでしょう。
想像するのもおぞましい修羅場が展開しているのだろうと思います。
でも私達夫婦の間にはそんな光景はありません。その代わりに冷たい空気が流れています。
その空気は主に私が作り出しているものなのでしょが・・・・・
本当は修羅場を演じている夫婦の方が健全なのだろうと、また人事みたいに醒めた脳が考えていました。
そんな私にとっての楽しい時間がどのくらい流れたでしょうか。
妻の携帯から着信音が聞こえます。
久しぶりに聞く着信音は以前の聞き慣れたものとは違い一瞬何の音だかピンと来ませんでした。
携帯を取って相手を確認し慌てて部屋から出て行こうとする妻に相手が誰だかも知りました。

「此処にいるんだ!隠れる必要はない。此処で話しなさい」

その言葉に一瞬慌てたようです。

「はっはい」

素直に戻り話していますが、私の目を気にして辛そうです。
しかし、その内容からして会話の相手はあの男なのは明白なものとなりました。
男はわざわざ妻の携帯に連絡して来たと言うのは、どんな魂胆があっての事なのか?妻も如何してはっきりと話せないのか?
それは私に聞かれたくない内容だからに他ありません。
此処に及んでどんな悪知恵を働かせたところで、何の役にも立たないのに。
私も舐められたものです。
相手の会社に乗り込んで、あんな行動に出たのに、まだ私の本質に気付かないのは、妻が私の事をよほど見下して相手に話していたのかと思えるのです。
確かに事なかれ主義を通して来たのは私ですから、とやかく言えない立場でもありますが腹が立つのを抑えられません。

「業とらしく聞くけど誰からなの?」

「・・・・・・・・・・」

「誰からなのか聞いているんだよっ!」

こんな時は穏やかにと思ってはいたのですが、苛立っている心を隠せず声に怒気をおびてしまいました。
別に穏やかに接するのが得策な訳でもないのでしょうが、格好を付けたがる私の癖です。
その声に妻が素直に応えたのは、本音ほど相手に伝わるものはないと言う事なのでしょう。

「・・・・岸部部長から・・・・」

口ごもるのは誤魔化したかったからなのでしょうが、出来る訳がないのに。

「お前に何の用事だ?また、お誘いか?お前達は懲りないな」

「そんなのじゃないわ・・・・・」

訴えるような眼差しを投げかけてきますが、岸部は由利絵に何の用で電話をしてきたかくらいは私も想像が出来ます。
そんな事は如何でもよく、少し意地が悪くなっていたのです。

「ふ~~ん。じゃあ何の相談なのかな?もしも俺が奥さんに言ったのにクレームを付けているのならお門違いだと言ってやれ。
お前だって、あいつの思う通りには出来ないよな。文句があるなら俺に言え。くだらない男だな、まったく」

「・・・くだらない人だなんて・・・こんな場合は誰だって・・・・」

私達夫婦が如何なるかは成り行きまかせ。
そんな投げやりな気持ちでも決して愉快な立場にいる訳でもないので、その言葉にカチンときたのです。
この期に及んで相手を庇うような態度に出るのは、とっさの事とは言え妻の本音なのでしょう。

「おいおい、立派な男が人の妻に手を出して尻拭いも出来ないのは何故だ!お前に話す前に俺に詫びるのが順番なんじゃないかっ!
何が、くだらない人じゃないだ!勝手な事を言いやがて!そう出るなら此処から叩き出すぞっ!」

自分でも思っていなかったような大声を出して、携帯を取り上げていました。

「冷静になってちょうだい!私が悪かったのっ!私が悪かったんです・・・・」

妻も必死なようです。

「違うな。お前だけが悪いんじゃない。お前達二人とも悪いんだよ。聞こえてるかい、・・・岸部さん」

おもむろに岸部に問いかけました。

「・・・・・貴方には申し訳ない事をしてしまいましたが、何も妻にまで話さなくても・・・・・」

相手はボソボソト答えてきます。
こんな時の人間の気持ちが分からない訳ではないのですが、随分と勝手な言い分です。

「俺達が壊れるのはいいが、自分達が壊れるのは嫌ってか。甘いな、おっさん。奥さんには何の恨みもないが、あんたのやった事を
知る権利はあるだろう。聞きたくない話だろうが、今後の為にも知っておいた方がいいと思ったのさ。
声だけしか聞いていないが、おとなしそうな感じのいい人じゃないか。あんたみたいな男と一緒になったのが可哀相だよ。
奥さんの為にも男としての責任をきちんと取って出直すんだな。
俺はあんたが思っているほど甘くないぞ。覚悟しておけや。
これからは何か用事があったら俺にしてこい。携帯の番号は奥さんが知ってる。雅子と一緒になるのが、責任の取り方だと言うんなら話は別だがな」

相手の奥さんに話してしまったのは成り行きでしたが、妻とこの男が一緒になるのを反対はしません。
内心は快くはないでしょうが、別れる手間が省けるとも心の何処かで思うのです。
離婚するにしても、そんな方法が私のこれからの人生にプラスにならないのは百も承知です。
でも、このまますんなりと事が運べば、どんなに楽だろうと思ってしまうのです。
携帯を切ってから何か言いたそうな妻を無視して新聞を見ている振りをどれくらい続けていたでしょうか。
家のインターフォンが来客を告げました。
妻が立とうとするのを制しモニターを見ると、岸部が立っています。
わざとらしく問いかけます。

「どちら様ですか」

「岸部です。夜分申し訳ありません」

「誰に用事だ?俺にか?雅子にか?」

「お二人に話があります」

来るだろうとは思っていましたが、いざ来られると面倒臭いものですね。しょうがなく今回は中に入れました。
リビングのソファーに座る男から言葉が発せられません。ただ俯いたままです。こいつ何をしに来たのか。
そんな時、岸部の携帯が鳴りました。その着信音は妻のものと同じです。
男が何気なく出したタバコも妻のと同じです。
この馬鹿嫁は、岸部にどれほど感化されてしまったのか?私も疲れてしまいます。

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


まとめtyaiました【逆転 14】
俺は男だ! 4/29(火) 08:33:20 No.20080429083320 削除私から妻には言葉をかけません。どんな行動を取るのか興味があったからです。人事みたいな事を言いますが、私の心にそんな勝手な意地の悪い自分が存在します。これが普通の夫婦なら、こんなふうには思えないのでしょ?...
2012/05/15 06:45 | まとめwoネタ速neo

 | ホーム | 


  1. 無料アクセス解析