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俺は男だ! 5/2(金) 07:44:54 No.20080502074454 削除
家族皆が私を注視しています。

「お父さん、部屋を借りる事にした。今度の休みに間に合えば引越ししたいと思ってるんだ」

子供達の方だけを見て喋り出しました。

「・・・・・・・・・」

誰も口を開く者がいません。私の意思の強さが滲み出ていたからなのでしょうか?
しかし条件が少し変わってしまったのです。

「私が原因だから私が出ます。ただ離婚は少し待って欲しい・・」

子供達も妻が出る事に異議はなく、親の離婚についても心の準備が必要だからと次女が主張するので飲むしかありません。
その次女を嬉しそうに見つめる妻が少々気にはなりましたが・・・
それでも、こうすんなりと事が進むとは思っていなかったので了解しました。
下準備が整っていたとは言え、こんなにスムーズに行くとは思わなかった。それが本心です。
私が決めてきた所でいいのか如何か下見をさせましたが、それでOKだとの事で引越しまでに時間は掛かりませんでした。
出て行こうとする妻に、娘達の目を盗んでこそっと渡した離婚届には、私のサインが書かれています。

「気持ちの整理が出来たら提出してくれ。出したら連絡してくれな」

その言葉に目を伏せ返事はありませんでした。その態度に子供達の了解が出ても第2関門を迎えるのだと覚悟したものです。
あの日、次女を見た嬉しそうな表情と、この日の妻の表情に離婚には中々応じまいと悟ったのでした。
離婚は人生の中でも大イベントだと思いますが、今の時代に珍しい事でもありません。
それに抵抗する妻の真意はいかばかりなものなのか?

妻の居ない生活は、私には日常と何の変わりも感じなかったのですが、子供達には違ったようです。
特に次女は寂しそうで可愛そうに思います。何の罪もないこの子達に辛い思いをさせているのは、明らかに私達夫婦の責任です。
早く帰宅した時に食事の用意をしてくれている次女の背中を見ると、妻と2人で台所に立ち私に今回の事を水に流せと訴えたそうにしていた日を思い出します。

『ごめんな』

心の中でそう呟くしかない。これはこれで結構辛いのです。
ただ居場所も知っているのだから、会いに行けばいいし、もう大人なの君に、お父さんがとやかく言う事はないよ。
しばらく経つと、その通り行き来はしていたようです。私に気兼ねしてか、はっきりとは言いませんでしたが、
出て行ってから1日に1回は必ず連絡を取ってきていた妻から聞いていました。
何もなかった夫婦のように、

「食事はちゃんと出来てる?不便な事があったら何時でも行くわよ」

と新婚当時のような優しい口調が携帯の向う側から聞こえてきます。私も敢えて離婚届の話はしません。
それが尚更電話をしやすくしたのか、次女が会いに行った時には少女のように弾んだ声で嬉しそうに話すのです。
それでも次女しか会いに来ないのがせつないようですが。
それはそれで、まだ家族の絆が切れていないのを喜んでいるのかもしれません。
私は私で羽を伸ばし、帰りが遅くなる日もしばしばです。
たがが外れた私は1人者のような振る舞いでした。
境遇を気に掛けてくれる、あの同僚と飲み歩き、奥さんからクーレムを付けられる始末でしたし、娘達にも小言を言われます。
取引先のあの女性とも合コンまがいの飲み会を何度も催していましたが、ある時に同僚が軽口を叩きました。

「君達お似合いじゃないか。こいつ半分独身のようなもんだ。唾を付けるなら今だぞ」

「ばっ馬鹿言うな。俺はよくても此方に失礼じゃないか。ねぇ、ごめんね」

彼女は微笑むだけです。
この軽口が運を運び、その日のうちに彼女のメールアドレスをゲットしたのです。
それでも結婚以来、妻以外の女性との付き合いがなかったものでメールする勇気が持てなかっのです。
何の連絡もして来ないのに業を煮やしたのか、最初のコンタクトは彼女からです。と言っても、挨拶代わりの他愛のないものでしたが。
それでも何かウキウキするものですね。嬉しかったなぁ。

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