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北原夏美 四十路 初裏無修正

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KYO 5/22(月) 23:04:33 No.20060522230433 削除
「里美、お前が早まったことをするなと忠告したので、俺も耐えが
たいところを耐えている。だからあまり俺を煽るようなことを言っ
てくれるな」
「わかっているけど……口惜しいわ」

里美にはそうたしなめましたが、私はなぜか怒りとともにこれから
の展開をどこか楽しみにしているような気持ちになっているのが不
思議でした。

今見ているストリーミングの映像はほぼ完全といってよいコピーガ
ードがかけられているため、画像も音声も保存することが出来ませ
ん。ディスプレイを写真で撮ることも考えましたが鮮明なものは期
待できず、証拠としてどれだけ役に立つかは分かりません。そこで
私は4人の会話の中から手がかりを突き止めて、別にしっかりと証
拠を固めるつもりでいました。

「そ、それでは今日の議題をご報告いたします……」

妻ははあ、はあと荒い息を吐いています。

「ま、まず……私、変態で露出症の人妻、○○絵梨子のオナニーシ
ョーをご鑑賞いただきます。続きまして同じく絵梨子のストリップ、
最後に前回に引き続き絵梨子のセックス体験告白でございます……」
「どれも全く変わり映えのしない議題ですなあ」

犬山が気乗り薄げな声を出します。

「どう思います、皆さん。こうやって多忙な役員が集まっているの
に書記の○○さんはあいも変わらず黴の生えたような議題を提出す
る。これではせっかく我々が貴重な時間を割いて役員会に集まって
いる意味がないと思いませんか?」

まったくだ、議長のおっしゃる通りですというような声が聞こえま
す。

「何を言っているの、こいつら」
「だから黙っていろと言っているだろ、里美」

里美はますます激高しますが、どこかこれからの展開を期待してい
る自分がいるのに私は正直、驚いていました。

「それじゃあ、どうすれば……ああっ……」

妻は必死で快感をこらえていますが、時折上半身はピクッ、ピクッ
と痙攣のような動きを見せており、もはや絶頂は近いものと思われ
ます。

「そうですな……よくあちらのポルノ写真で胡瓜やトウモロコシを
あそこに突っ込んでいるのがあるじゃないですか。ぜひあれをやっ
てもらいたいですな」

整形外科クリニックを経営する道岡がニヤニヤ笑いながらそう言う
と、橋本がわざとらしく驚いたような声を上げます。

「道岡副会長、そんなことが出来るんですか」
「PTAの婦人役員ということは出産経験があるということでしょ
う。それくらいは当然出来ますよ」
「それは面白いですな」

男たちは口々に勝手なことを言い合います。

「なんてこと!」

里美が再び怒りを示します。

「黙っていろ」

私はたしなめますが、正直、男たちの理不尽なまでの要求に妻がど
う答えるか、固唾を呑んで見守っていました。

「そういうことです、○○さんの奥さん。今、お宅には野菜は何が
ありますか?」
「や、野菜ですか……」

妻はローターの刺激に気もそぞろになっており、男たちの話し声が
耳に入っていなかったようです。

「一々聞き返さなくても一度でわかるでしょう。本当に愚図な奥さ
んですね」
「す、すみません」
「あまり我々に手間をかけさせないでくださいよ」
「も、申し訳ございません」

妻はぐっと歯を食いしばりながら男たちに詫びを入れます。普段は
毅然とした妻のそんな惨めな姿に私は引き込まれていました。

もちろん妻を弄んでいる犬山たちを許すことは出来ません。必ず彼
らが心の底から後悔するような報いを受けさせてやると堅く心に誓
うのですが、今は妻の行き場を失った官能の行方の方が気にかかり
ます。

「や、野菜は……冷蔵庫に茄子とプチトマトがあります」
「茄子とプチトマトか……どうしますか、皆さん」
「十分楽しめそうだ。それでいいでしょう」
「私も異議ありません」

男たちは衆議一決したようです。妻は犬山に強制され、新たな議題
を口にします。

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