KYO 5/24(水) 21:52:36 No.20060524215236 削除
「それでは次の議題に入る。何をやれば良いかわかっていますな、
奥さん」
「い、いえ……」
妻がおろおろした表情を見せます。
「わからないんですか? これはあきれた」
「まだまだ我々の教育が足らないようですな」
男たちが口々に呆れたような声を出します。
「昨日の役員会では会計の藤村の奥さんは、趣味のフラワーアレン
ジメントの素材をたっぷり用意していたぞ」
「あれは傑作でしたな。あの奥さん、自分のマンコや尻の穴を使っ
てバラやらスズランやらを生けて見せおった」
「来月の旅行では、ぜひあれを宴会芸としてやらせましょう」
「ピンクコンパニオンたちがまた目を白黒させますぞ」
男たちはそう言って笑いあいます。
「やっぱりピンクコンパニオンの前で奥さんたちにおかしなことを
やらせたのね……だけど来月の旅行って……また奥さんたちを連れ
て行くつもりかしら」
私も男たちの会話に驚いていました。来月もまた旅行に行くなど、
妻から聞いた覚えはありません。
「ああ……もう、旅行は許してください」
「そんなことを言って、役員の仕事をおろそかにされちゃあ困りま
すな」
犬山が冷たく言い放ちます。
「今度の旅行は、ラグビー部OB会との合同の旅行です。我々をい
れて男が20人以上の大宴会になりますから、○○さんの奥さんと
藤村さんの奥さんには気合を入れて接待をしてもらわなけらばなり
ません」
「そうそう、この前みたいに途中で弱音を吐かれては困りますよ」
「奥さんと尚子さんで10人ずつのチンポを処理してもらいますか
らね。どうです、楽しみでしょう」
男たちはとんでもないことを話し出します。
「馬鹿な!」
さすがに私も頭に血が上ります。
「そんなことをさせてたまるか」
「落ち着きなさいよ、○○さん」
里美が私をたしなめます。
「馬鹿野郎、これが落ち着いてなんかいられるか」
「馬鹿とは何よ。八つ当たりしないで」
興奮のあまりキーボードを打つ指も震えてきます。
「そうそう、言い忘れていましたが、今度の旅行には長尾先生も参
加するそうですよ」
妻がびくっと体を震わせたのが分かりました。
「長尾先生って誰なの?」
「さあ……聞いたことはあるんだが」
確か息子の浩樹の2年の担任の教師だったような気がします。私は
仕事の忙しさにかまけて、息子の担任教師との保護者面談などには
顔を出したことがなく、B高校の教師の名前もうろ覚えです。
「奥さんも久しぶりに長尾先生に会えるので嬉しいでしょう。長尾
先生も楽しみにしているようですよ」
「あの人のことは……言わないでください」
「どうしてですか? 半年以上も男と女の関係を持った仲でしょう。
長尾先生には結局何回抱かれたんですか? ええ、淫乱人妻の絵梨
子さん」
「やめてくださいっ!」
妻がヒステリックな悲鳴を上げます。私はいきなり頭を鈍器で殴ら
れたようなショックを受けました。
「どういうこと? ○○さんの奥さん、不倫していたの?」
「……」
「○○さん、知らなかったの? 奥さんに不倫されていたこと」
「やめろ!」
私はキーボードを叩き壊さんばかりの勢いでメッセージを打ち込み
ます。
「……ごめんなさい」
どういうことでしょうか。今の男たちの台詞は。
男たちの言葉が本当ならば、妻が子供の担任教師と関係を持ってい
たということです。それも半年以上も。私はそれにずっと気づかず
にいたのです。
「藤村さんの奥さんも、恋人の西岡先生が参加するというので涙を
流して喜んでいましたよ。そういうことならぜひ参加したいという
ことでした。奥さんももちろん参加しますよね」
「……」
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