KYO 6/25(日) 22:08:19 No.20060625220819 削除
ところが犬山達の計画は、妻と藤村さんが互いに連絡を取り合うと
破綻しかねません。「2人揃って夫に真実を告白しよう」という意
思統一がされてしまうと、2人を脅すネタがなくなるのです。
それで犬山達は、週末の役員会には妻と藤村さんを交互に呼び、オ
ンライン役員会でも2人を同時に参加させることは泣く、極力連絡
をとらせないようにしたのでしょう。役員会の場で妻と藤村さんそ
れぞれに対して、もう一方がより彼らに対して従順な態度を示して
いたと吹き込み、互いの不信感を煽っていたのかもしれません。
また、どちらか片方の不倫が露見してしまうのも犬山達にとっては
危険なことです。そのために犬山達は長尾や西岡には慎重な行動を
取るように言い渡したと思われますが、まさか私がオンライン役員
会に侵入するなどということを想定しなかったのでしょう。
「ホテル十番館」の前で長尾が妻に露出調教を行ったのは相当無謀
な行為のようですが、西岡が見張りに立っていたし、調教の間ほと
んどはサングラスもかけさせていた。まさか向かいの公園に夫の私
が潜んでいるとは思わなかったでしょう。
今でもどうして妻の不倫が私にばれたのか、犬山達は本当のところ
は知らないはずです。妻の態度のおかしさから私が疑念を抱いて、
興信所を使って行動を調査したとでも思っているではないでしょう
か。
とにかく片方の不倫がばれたら、ばれた側を自分たちの支配下にお
く必要があります。長尾や西岡との不倫から、犬山達の悪行にたど
り着かれては困るのです。西伊豆の温泉コンパニオン会社に身柄を
預けるというのは単なる脅しではないのかもしれません。
長尾との不倫関係が私に露見したとき、妻はパニックに陥ったでし
ょう。そうなった場合は夫も子供も捨てて身一つで犬山のところに
来るように散々いい聞かされており、逆らった場合はおぞましい電
気責めにまでかけられたのですから。妻は精神的にほぼ犬山達の支
配下にあったといえるでしょう。
私たち家族と別れたくなかった妻は散々迷い、最後の望みをかけて
藤村さんを訪ねたと思われます。妻はおそらく必死で藤村さんを説
得し、ともに夫に不倫の罪を明らかにして詫びようといったに違い
ありません。しかしそこで妻は藤村さんの拒絶にあったのでしょう。
藤村さんは妻が犬山達に従わないと、西岡と自分との関係が夫に露
見し、離婚されることを恐れたのだと思います。
藤村さんは、妻が温泉に売られることには同情したかもしれません
が、それよりもその恐ろしい運命が自分に降りかかったわけではな
いという幸運を喜んだのかもしれません。藤村さんの説得に失敗し
た妻はその夜、近くのファミレスで不安な一夜を過ごしたのでしょ
う。ひょっとして、翌日もう一度藤村さんに会ったのかもしれませ
ん。しかしそれも無駄な努力だったでしょう。
妻は結局、犬山のところに行かざるを得なくなるのですが、私や浩
樹と別れなければいけない辛さ、犬山のところで受けるお仕置きの
恐ろしさから逡巡します。行くのが遅くなればなるほど事態は悪く
なるのですが、それでも妻の足はすくみます。憔悴しきった妻がよ
うやく犬山の手に落ちたのが昨夜というわけです。
しかし私に理解できないのは、どうして妻が私に全ての真実を打ち
明けず、破滅の道を選んだかです。私に真実を打ち明けることで妻
の不倫が世間に知られ、また藤村さんの不倫も同様のことになった
としても、無理やり家庭を捨てさせられ、温泉に売られるよりはは
るかにましなはずです。どうして妻にその決断が出来なかったので
しょうか。
「さて、このように奥さんは罪を自白したわけですが、どうやって
償ってもらいましょうかね」
犬山はニヤニヤ笑いながら二条の赤い線が刻まれた妻の豊満なヒッ
プを撫でさすります。
「ああ……ですから、こうやって、お仕置きを受けてるじゃないで
すか……も、もう許して……」
限界まで糸で引き出された妻のクリトリスは、不気味なほど赤黒く
変色しています。
「そこをあんまり長い間きつく縛り付けていると、壊死が起きます
よ」
さすがに医師の道岡が不安げな声を出します。
「本当ですか」
「そこんところは男のペニスと同じですからな。勃起したペニスの
根元を輪ゴムで縛り付けるようなもんです。あまり長い間続けると
血が通わなくなって腐ってしまいます」
「どれくらいなら大丈夫ですか」
「そうですね……連続なら1時間が限界ですかね」
道岡が答えます。
「なるほど、そういうことなら50分吊り上げて10分休憩という
ことにしましょう。それならいいですかね? 道岡先生」
犬山が残酷な笑みを浮かべます。
「まあ、それなら大丈夫でしょう。10分の間は鬱血が収まるよう
にしっかりマッサージをしてあげることを忘れないで下さいね」
道岡も笑いながら答えます。
「奥さん、それじゃあ、40時間遅刻の罰として、1時間あたり10
分のクリトリス吊りということにしましょう」
犬山はそう言うといったんバケツを滑車から外します。
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