KYO 7/8(土) 20:38:55 No.20060708203855 削除
里美は私の依頼を目を輝かせて喜び、私の家に泊まりこみ、親身に
なって妻の世話をしたようです。息子の浩樹には「妻の友人」とい
うことで紹介しておきましたが、突然若い女性が我が家に何日も泊
まることになって、浩樹も随分驚いたようです。
妻が十分休養を取れるように私は夜は居間で休み、夫婦の寝室に妻
と里美を休ませました。火曜日の夜帰宅した私は、ダイニングのテ
ーブルで楽しげに談笑している妻と里美の姿を見て驚きました。里
美は妻に対して「私の愛人」と自己紹介したこともあって、妻が里
美とこんなに急速に親密になるとは思っていなかったのです。
「あ、○○さん、お帰りなさい」
里美は私の顔を見て微笑します。妻は椅子から立ち上がると食堂の
床に正座し、「あなた、ご心配をおかけして本当に申し訳ありませ
んでした」と深々と頭を下げました。
「ああ……」
私はことの成り行きに意表を衝かれながら、とにかく妻が元気を取
り戻したことにほっと安心していました。そんな私に里美が近づき、
いきなりキスをしました。
「里美……」
私は驚いて里美を見ますが、里美はじっと私の瞳を覗き込むように
しています。妻はそんな私と里美に少し寂しそうな表情を向けてい
ます。里美は私の耳元に口を寄せ、ささやきかけました。
「ごめんなさい……○○さん、奥様の身体、いただいちゃった」
「なんだって?」
私は里美の言葉に再び驚きます。
「奥様、昨日の夜からだいぶ熱は下がり始めたんだけれど、悪寒が
するらしくて震えていらっしゃったから、私、裸になって奥様を暖
めたの。じっと抱き合っているうちに奥様は随分落ち着かれたんだ
けど、段々変な気持ちになっちゃって……」
妻と里美は裸で抱き合いながら、互いの指先で女の部分を愛し合い、
ついには2人で絶頂に達したというのです。
「奥様、レズビアンもお嫌いじゃないみたいだったわ。ひょっとし
て経験があるのかと思って聞いてみたら、結婚前の女子大に通って
いた頃、お相手がいたんですって。驚いたわ」
それは私のほうが驚きました。
妻は私と結婚するまで処女でしたので、性というもの全般に奥手だ
とばかり思っていたのですが、なんとレズビアンの経験があったと
は……。
「とはいってもほとんどが精神的なもので、実際にベッドでペッテ
ィングしたのは2、3回だけらしいけれど。ただ、レズビアンの癖
はその後も治らなかったみたいね。ああいうのは一生尾を引くのか
しら……」
「どういう意味だ?」
私は不吉な予感に駆られて尋ねます。
「奥様が道岡のクリニックで告白した『D』って同窓生の話、覚え
ている?」
「もちろんだ」
「……あのDって人、女性なのよ」
今日は何度驚かされることになるのでしょうか。
「で、でも……」
「そう言えば奥様は、Dが男性だとは一言も言ってなかったわね」
「し、しかし……一晩中ズッコンバッコンっていうのは?」
「もちろんレズビアン用のディルド(張り型)を使ってね。男は一
度出したらなかなか回復しないけれど、レズなら一晩中だって出来
るからいいよね」
里美は納得したようにうなずきます。
「それじゃあ、今も関係が続いているというのは、本当なのか?」
「腐れ縁みたいになっているんでしょうね。奥様も相手も一種のバ
イセクシュアルで、レズじゃなきゃ駄目とか男じゃなきゃ駄目とい
ったのがないみたい。それとレズと男は別で、彼女との関係につい
て、○○さんに対してある程度罪悪感は持っていたけれど、○○さ
んとの愛情と両立しないものだとまでは思っていなかったみたいね」
呆然と里美の言葉を聞いている私に、土下座したままの妻が再び深
々と頭を下げました。
「あなた……長尾先生とのことなんですが……」
「あ、ああ……」
そうだ、その件もあったかと私は間の抜けた返事をします。
「本当に申し訳ありませんでした。昨年の8月、厚生部の懇親会が
あったとき、執行部の江藤さんも参加されて……私と藤村さんは知
らないうちに彼女に薬を飲まされてしまったのです。その時は薬だ
とは気づかず、飲みすぎたとせいだとばかり思っていました」
「ふらふらになった私たちを教師の中では若手で、ラグビー部出身
で体力もある長尾先生と西岡先生が送っていくことになって、気が
ついたときは私は長尾先生にラブホテルに連れ込まれて、裸で抱き
合っていました」
私が心の用意が出来ていないのにもかかわらず、妻は早く重荷を下
ろしたいのか告白を続けます。
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