−−−③最後の夜
30分ほどして家に戻るとコタツの上にお茶とおはぎが用意されていました。
普通のおはぎより一周りも二周りも大きいおはぎです。
父親は相変わらずムスッと押し黙ったままテレビを見ていました。
彼女のお兄さんはすでに隣の部屋で大きなイビキを掻いて寝ています。
私は居間のコタツに入ると黙々とおはぎを口に運びました。
やっと食べ終わりお茶をすすっていると父親は私の顔を見る事も無く自分の分のおはぎの乗った皿を私の方に押しやりました。
私は父親の横顔とおはぎを交互に見つめ、その意味を理解すると『いただきます』と言って、またそのおはぎを黙々と食べ始めました。
『ねー、おはぎのお代わりはー?』
彼女が台所からの声を掛けてきました。
私は慌てて口の中のおはぎを飲み込みました。
さすがにもうこれ以上は入りません。
「もぅ…」
「持って来てやれ(笑)」
私が断るより早く彼女の父親の言葉が重なりました。
振り返るとそこに、この家に来て初めて見た彼女の父親の笑顔がありました。
私はまた届いたおはぎを黙々と食べ始めました。
あんなに好きだったおはぎが…今は私を責め立てました。
(これはきっと…彼女を泣かせた罰だ…)
その時は本気でそう思いました。
でも、何だかとても暖かい罰だと思いました。
-------------------------------------------------------------------
私の布団は一番奥の彼女の部屋に敷かれていました。
彼女はお兄さんの部屋に寝ることにしたようです。
ふすまを隔ててお兄さんの大きなイビキが間断なく続いていました。
そしてひんやりと冷たく、重い布団。
この分では一晩中寝られないだろう。そう覚悟しました。
重い布団は潜り込めば息苦しく、私はお兄さんのイビキを聞きながら何度も寝返りを打ち続けました。
どれくらい経った頃でしょうか。
コトッと音がしてふすまが開き、浴衣を着た彼女が入って来ました。
唇に指を当てシッと私の言葉を制しました。
(お兄ちゃんのイビキがうるさくてゴメンね? 私も眠れないの(笑))
彼女は私の枕元に手を付くと私を見つめました。
(ね、しちゃおっか)
(え、でも…)
(大丈夫、誰も起きたりしないから)
私も彼女が欲しくて堪らなかったのです。
私がコクッと頷くと、彼女は立ち上がり浴衣の紐を解くと、浴衣で私の頭を隠すようにして跨りました。
(ね、舐めて…)
そこはすでに熱く濡れていました。 慣れ親しんだ彼女の味がしました。
私は彼女のすべてを吸い尽くすようにして嘗め回しました。
彼女の口から甘い吐息が、お兄さんのイビキと交差するようにこぼれました。
やがて立ち上がり浴衣の前を合わせると、私の布団の中に滑り込むように入って来ました。
そして腰の辺りに潜り込むと私の浴衣の裾を割り、手早くブリーフを脱がせました。
彼女の唇は私の先端部分を捉えたまま、時折舌が這い回りました。
最初それは、刺激するというよりもただ味わっている。 そんなしゃぶり方でした。
ずいぶん長いこと吸われ続けたと思います。
私の意識からお兄さんのイビキの音が消えました。
私の脈動が始まりました。
そんな風に二回、彼女の唇で吸い取られました。
三回目。
私の分身がもうこれ以上我慢できない状態にあることを知ると、彼女は私の腰に跨り、それに手を添え膣奥深く迎え入れました。
(あぁ…やっと彼女の中に…)
彼女の乳房を両手に掴みながら興奮がすでに頂点に達していた私は、根元まで飲み込んだ彼女が二三度腰を上下させただけで、あっけなく果ててしまいました。
彼女は膣奥深く迎え入れたまま、膣をぎゅっと締め付け私の脈動が収まるのを待ってくれました。
(ね、今度は私…)
彼女はペニスを飲み込んだまま、膣をぎゅっぎゅっと間歇的に締付け始めました。硬さはすぐに回復しました。
彼女は私と体を入れ替えると太腿を抱えるようにして私を迎え入れました。
私は彼女に体重を預けるようにして彼女の両足を抱え上げると奥深くまでゆっくりとした抽送を繰り返しました。
今度は彼女を満足させられるまで持つ…。
そう思いました。
(もう…もう…んっ…んっ…あっ…奥まで入るっ…入っちゃうっ!)
一瞬、彼女の子宮口に先端が潜り込んだような気がしました。
彼女は私の背中に絡めていた両手両足を更にペニスの根元まで迎え入れようと私の腰を強く引き付けました。
ビクンッビクンッと彼女の体が痙攣を繰り返しました。
ぎゅぅぅぅ。
それに合わせる様に一段と強い膣の収縮が始まりました。
私は搾り出されるようにして彼女の体の奥深く放出を繰り返しました。
彼女が長い吐息を漏らしました。
(お願い…。 もう少し…このままで…いさせて…)
しばらくじっとしていた彼女は、やがて私のそれが萎えていくのを感じ取ると股間に手拭いを当てながら私のそれを抜き取りました。
そして私の股間と自分の股間を丁寧に拭い始めました。
気が付けば隣の部屋からは相変わらず断続的なお兄さんのイビキが響いています。
(すっごく気持ち良かった…(笑) それじゃね。 お・や・す・み…)
私の顔に挨拶の文字の数だけ口付けをすると布団から出て立ち上がり浴衣を羽織りました。
(あ、こっちの子にも…)
彼女は悪戯っぽく笑うと、もう一度浴衣を大きく開き私の顔を跨ぎました。
そして私の顔を見下ろしながら花びらを指で開きました。
(見える? この子からの最後のキス…)
ブチュッと私の唇に彼女の花びらを押し当てました。
私がそれに舌を入れ、上端にある突起を吸おうとすると、
(あ、駄目っ! そんなことしたら、また…。 もう寝よ? お願い…)
彼女は私の唇から名残惜しそうにそれを離すと、再び腰を上げ、浴衣の紐を結び直しました。
そしてもう一度私に口付けをすると、後ろ手で手を振りながら、隣の部屋へと消えていきました。
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)