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北原夏美 四十路 初裏無修正

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−−−③台風一過

その日は昨日までの暴風雨が嘘のように治まり、青い空が一面に広がる爽やかな朝で始まりました。
住み替えたばかりのマンションにはカーテンも無く、その日も日差しに目を焼かれるようにして起きることになりました。

気が付けばネクタイも取らず、ズボンを脱ぎ散らかしたままで寝てしまったようでした。

(昨日は打ち上げだって言って台風が来てるのも構わずしこたま飲んだんだっけ…。
 ん?
 あっちゃあ、買ったばかりのシルクのスーツも濡れて皺くちゃのままかよ…(泣))


(ピン、ポーン♪)

時計を見ると朝7時前。
今日はまた随分早いなと思いながら、ノロノロと立ち上がるとドアを開けました

(ふぁい…おは…よ…)
『あー! また、そんな格好してるっ! どうせ洗濯物も溜まってるんでしょ? それも脱いでっ! 一緒に洗濯しちゃうから』
「これ脱いだら、他に着る物無い…よ?」
「ちゃんと買ってきました! はい。 これに着替えて」

私に両手いっぱいの紙袋を渡すと彼女は持参したエプロンを締め、テキパキと掃除、洗濯をし始めました。
やがてそれが済むと買ってきた食材を食卓の上に広げ始めました。

「待たせてごめんね? 今すぐ作るから待っててね」

どこか遠くで聞き覚えのあるフレーズ…。
それが何故か耳に残りました。

「あ、そう言えばあの人ねー。
 由香里との事とが噂になって女子社員から総スカン喰らって居辛くなったみたい。
 昨日、総務の私の所にも辞表が回って来た」
「ふーん」
「ふーんって…。 由香里に関わることよ? 気にならないの? アイツに腹が立たないの?」

彼女は料理を盛った皿をテーブルに置くと私の目を覗き込むようにして聞いてきました。

「由香里のことは…もう忘れた」
「そう…。 あっ! 今日は買い物に付き合ってね。 色々と買い揃えないと…この部屋、何も無いんだもの」
「別に何も要らないよ。 一人暮らしには、これ…」

彼女は私の唇を指で塞ぐと、

「それって、私が居るから他に何も要らないって…。 そういう意味だよね? ね?」
「あ、あぁ。 たぶんそう…だと思う。 いえ、おっしゃる通り…かと…(汗)」

彼女が私に飛びついてきて唇を重ねてきました。
優しい…私の身も心も包み込むような甘い口付けでした。

彼女と初めて口付けをしたあのスキーツアーの時、彼女はまだ『女の子』という感じでした。
あれから7年近くの間に彼女は『女』を感じさせるまでに変貌を遂げていました。

彼女はある日突然、不自由してませんかと食材を抱え、私のマンションを訪れました。
そんな彼女を、どうして素直に受け入れることができたのだろう。
そしていつの間にか私の心の中に住み着いた彼女に、私はすっかり頭が上がらなくなっている…。

(あっ!)

そうかも知れない…。
長年使っていたメガネからコンタクトに代え、髪もショートカットにした真理子は…どことなく別れた時のひとみに似ている。
私の事しか考えていないような言動もまた…。
あれから10年。
私だけが歳を重ねた。
でも、私の心の中のひとみは別れた時の29歳のままだった。
ひとみは私の心の中で時間を止めて存在していたのだ。
そして目の前の真理子もまた、それくらいの年頃に。

良く見れば確かに似ている。
でも真理子はひとみなんかじゃない。
そう。
二度と手放したりしないのだから。

「ねぇ聞いてる? 私、今日は泊まっていくね? だって…こっちにも溜まったものがいっぱいあるんでしょ?(笑)」

彼女はそう言ってクスッと笑うと私の股間に手を添えました。

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