[1904] 揺れる胸 8 投稿者:晦冥 投稿日:2005/02/28(Mon) 02:22
画面を通してみる雪絵の身体はなんと卑猥に感じることだろう。
雪絵本人は、知らない男を目の前にしてビデオまで撮られてしまうなんて想像などしたことがないはずだ。
それは恥ずかしさで、微かに桜色へと変化している肌の色を見れば簡単にわかることだった。
「さあ・・もっとよく見えるように・・」
三河は雪絵の両手を掴むと身体の後ろへと回させる。
床に視線を落としたままの雪絵は手を後ろに組み、身体を完全にカメラに晒してしまう格好になった。
そんな雪絵の表情をアップにし、胸や下腹部を舐めるように撮っていくカメラ。
画面で見ているのは確かに私だ。
しかし撮っているのは雪絵がこの日初めて会った岩本と言う男。
私が今見せられているのはそんな岩本と言う男が見ている、ネットリと張り付くような視線なのだ。
私は、私以外の男はこんな視線で雪絵を見ているのだと教えられている気分にさせられる。
画面は相変わらずなんの前兆もなしに切り替わる。
誰も居ない室内。切り替わった画面には雪絵の姿を三河の姿もなかった。
室内をぐるりと映し、2人の姿が見えないことを私に確認させると
「えっと・・今奥さんはお風呂に入ってます。これからそっちの様子も撮りたいと思います」
そんな岩本の声が聞こえてきた。
先ほどまで雪絵が座っていたソファーがアップにされる。
そのソファーの上には綺麗に畳まれた雪絵の衣類。
そんな雪絵の衣類の横には男物の服が置かれていた。
同じように畳まれているその服の上にはトランクスが乗せられている。
おそらく三河のものだろう。三河の姿が見えないと言う事は今一緒に雪絵と風呂に入っているということだ。
画面は徐々にソファーへと近づいていく様子を映している。
画面に突然現れる男の手。
その手は畳まれている衣類の上に置かれていた雪絵の下着をつまみ上げた。
「これが今日奥さんが穿いてきたパンティです・・」
下着を摘み上げた片手は器用に雪絵の秘所が当たっていた部分を広げて見せる。
「ほら見てください旦那さん・・。奥さんこんなに濡らしてたんですよ。
今回私は撮影だけってことなんでとても残念ですけど・・。今度機会があったら私にもお願いします」
そんな言葉が聞こえると映されていた下着は画面の中から消えた。
それと同時に聞こえるような大きく息を吸い込む音。
何をしているのかは私にもわかった。
「あぁ~・・いい匂いだ・・」
そう漏れてくる言葉が私の想像してた行為を間違いなかったと思わせる。
女にしてみれば裸を見られるよりも汚してしまった下着を見られる方が恥ずかしいなんて話を聞く。
それは雪絵にとっても例外ではないのだろう。
肩越しから覗くように見ていた雪絵は、この映像を見て初めてこんなところを撮られていたと知ったのだ。
私の胸に当てていた右手で私の顔を覆い隠すようにしてくる。
私はその手を黙って掴み下に下ろさせた。
また私の目に手を当てようと力が入ったが私はそれの許さない。
そんな雪絵の手は諦めたかのようにまた私の胸に手を当て、豊満な胸を私の背中に押し付けるように抱きついてくるのだ。
雪絵の額も同じように押し付けられているのを私の背中は感じ取る。
その感触はまともに画面を見れない雪絵の羞恥心を私に伝えてくれた。
画面は浴室の扉が開けられる場面へと変わる。
ゆっくりと開けられる扉。
一瞬にして画面は曇ったが、カメラのレンズをタオルで拭かられるとその室内を見ることが出来た。
広い浴室。
照明は薄暗く、浴槽から漏れるピンクや青へと変化するライトはラブホテルであることを私に意識させる。
そんな大きな浴槽で向かい合うように入っている雪絵と三河。
カメラが入ってくるのを見た雪絵はその浴槽に入ったまま両手で胸を覆い隠す。
そんな雪絵の行動を見て三河は止めようともせず、ただくすくすと笑うだけだ。
雪絵が他の男と風呂に入っている。
それは三河を選び、日にちを決め、雪絵を合わせた時点でそうなることはわかっていたことだ。
しかし、想像していたのと実際映像で見せられてしまうのでは全然違う。
画面の中の三河は、当たり前のように雪絵の裸を見て、当たり前のように雪絵に自分の裸を見せているのだ。
私達が住んでいるのはマンションである。
浴槽などそう大きなものではない。
雪絵と風呂に入るなど子供が出来てからなくなってしまったことだった。
そんな行為を三河と言う私が選んだ男は、行為の一つとしても数えないような当たり前の顔をしてやっているのだ。
そんな三河の表情を見ると私の中で敗北感や劣等感と言った不の感情が生まれてくる。
三河と2人で話し合ったときに、手が届かない存在と感じてしまった感情が私の中で強調されてしまっていく。
画面はまた突然に変わり泡に包まれた2人の身体を映し出す。
三河の股間が見事な大きさで勃起している様子も見せられる。
「さっ・・奥さん。下も洗ってくれるかな?」
向かい合っている雪絵と三河。
下を向いたりカメラの方を見たりと落ち着きがないのはもちろん雪絵の方だった。
「ほら奥さん・・旦那さんも奥さんが私のチンポを握るところをみたいはずだよ」
三河はわざとにその3文字の淫語を使う。
その言葉は、雪絵にそういうことを目的に来ていると意識させるには十分な言葉だった。
「ちゃんと握ってごらん・・」
背中に手を回され少しだけ距離を縮められた雪絵は恐る恐ると言った動きで手を伸ばしていく。
雪絵の白い手とは対照的に、血管を浮き立たせている黒々とした陰茎。
ゆっくりと、だが確実に近づいていく白い手は、その黒い肉の棒へ触れてしまう。
下から指先だけで撫でるようなその手つき。
雪絵としてみれば微かに手を触れさせた程度なのかもしれない。
しかしその手の動きは男を喜ばせるのには十分な動き方となってしまった。
「そう・・最初はやさしく・・今度は握ってごらん」
ふ~っと大きく息をして言葉を掛ける三河も、その雪絵の手つきに気分を良くしてる証拠であった。
雪絵は三河から言われるまま手を開き、その手のひらに三河の陰茎を乗せるとぎゅっと握り締めた。
「そう・・動かしてごらん」
微かに動く雪絵の手。
「もっとだよ・・奥さん・・ 舌も出して・・」
ほんの少しだけ舌先を出した雪絵の顔をカメラがアップにした。
そのアップにされた画面に三河の顔が入ってくると、出された雪絵の舌に吸い付いたのだ。
「んっ・・んくっ・・んぅ~・・」
目を思い切り閉じ、苦しそうにしている雪絵の表情が画面から伝わってくる。
アップになっていた画面は徐々に引いていき、三河が雪絵の背に手を回して抱きしめている様子を私に見せた。
雪絵の舌を舐め、吸い付くように繰り返される卑猥な音。
その音は浴室という空間でさらに響くようになり、ヘッドフォンから私へと伝えてくる。
何度もそんな音を聞かせながらカメラは徐々に下がり、三河の股間部分を映し出す。
「あっ・・あぁ~・・」
意識してなのか無意識なのでかはわからない。
ただわかっているのは、舌を吸われている雪絵の手は、力強く三河の股間を握り
三河を満足させようとしているようにしか見えない、愛撫をする手つきへと変わっていたのだ。
そんな私の漏らした声に反応したかのように、私のを握っている雪絵の手に力が入れられた。
その手は上下に動かされ、まるで画面と同じような動きになっている。
「あっ・・あまり・・動かすな・・」
そう言うのが私には精一杯だった。
画面の中と同じような手つき。
この時の三河は、今私が感じているのとまったく同じものを感じていたはずだ。
同じ雪絵という女の手によって動かされているのである。
違いと言えばボディーソープの泡が付いているかいないか。そんな違いくらいだろう。
画面の中で長く続けられていたキスが終わる。
その終わったキスを合図とするように、三河の股間を握っていた雪絵の手も離れた。
「さぁ・・今度は立ち膝になってごらん。奥さん」
三河はまだ息の荒い雪絵の方に両手を乗せると、力を込めるように雪絵を立ち膝の体勢へと変えさせた。
「手だけじゃなく今度は・・その奥さんの大きなおっぱいで洗ってもらおうかな」
三河の言いたいこと、やらせたいことは私にしっかりと伝わった。
それは雪絵にとっても同じだろう。
「パイズリ・・知ってるよね?奥さん」
三河の声が浴室に響く。
何も返事をしない雪絵に対し、三河は車の中で見せた沈黙という演出をしてみせる。
全裸で立っている三河と、同じく全裸になり三河の前で膝を付いている雪絵。
暫く沈黙が続き気まずくなってきただろうと思えるタイミングでまた三河は声をかける。
「知ってるよね? 奥さん」
三河の演出によって今度の雪絵は間を置くことなく頭を立てに振った。
答えなければいけない。黙っていても答えることになる。
そう考えさせる三河の沈黙という演出は、雪絵を相手に見事な効果を発揮していた。
「旦那さんにはしてあげたことあるんでしょ?」
頷く雪絵。
「最近は?」
今度は少し時間を開け、雪絵は首を横に振った。
その雪絵の答えは正直なものだった。
最近の私達はセックス自体回数が減っていたし
子供が出来てからは気になったりすることもあり時間をかける長い愛撫と言うのが減ってきていたのだ。
挿入という行為に対しての必要最小限に済ませる愛撫。
そんなのが最近の私達だったのだ。
「最近旦那さんにもしなくなったパイズリ・・。それを見たら旦那さん興奮するんじゃないかな?
それに旦那さんからも頼まれてるんですよ。胸の大きな奥さんが他の男にパイズリするところが見たいって」
その三河の言葉は嘘であった。
私が三河にお願いしたことと言えば、雪絵が嫌がらないことをしないと言うこと。
それと縛られている姿が見てみたいということだけだ。
しかしそんな三河の嘘に私は怒る気などない。
私がそんな怒るという感情にならないことなど三河は理解しているのだろう。
三河が今雪絵にさせようとしている行為は、私が見たくない行為であるはずがないのだ。
私に頼まれている。
その三河の嘘が雪絵の身体を動かさせたのだろう。
立ち膝になった体勢のまま一歩前に出たのだ。
雪絵の胸の高さに合わせて脚を広げるようにして少しだけ位置を低くさせる三河。
三河は両手を雪絵の乳房に当て、すでに固くなっている陰茎をその中心へと持っていった。
その陰茎が雪絵の胸元に当てられると、両手に力を入れ大きな乳房を寄せる。
「さあ・・奥さん。自分で持って・・」
私の願いと聞いては雪絵は拒否するはずがない。
三河の手に変わり自分の手で重そうな乳房を支えながら寄せる。
雪絵の大きな胸は私の自慢でもあった。
結婚する前も、結婚してからも友人達に羨ましがられたものだ。
見てみたい、触れてみたい、挟まれてみたい。
そう想像したこともあるだろう友人達を前に、私だけがそれを許されていると優越感を感じたものだった。
しかし今は その自慢だった雪絵の胸で三河という私よりも一回り以上も上の男のモノを挟んでいるのである。
誇らしそうに雪絵を見下ろしている三河の表情。
そんな三河の前で膝を付き、自らの手、自らの胸で三河の陰茎を挟んでいる雪絵。
カメラはそんな雪絵の後方に移動した。
両手を胸に添え、隠すことが出来なくなった肉付きのいい尻を撮っていく。
そして後ろから見える雪絵の両肘が動き始めた様子も撮られていく。
その動きは豊満な胸を使い、三河の股間を扱き始めた雪絵の動きを私に伝えるのだ。
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