[2375] 隣の芝生 12 投稿者:石井 投稿日:2005/11/07(Mon) 17:02
私は下から由美子さんを抱き締めたまま、酔いも手伝い少しの間ウトウトしてまったようで、彼
女のすすり泣く声で目が覚めました。
「ごめん。こんな事になってしまって」
「違うの。私が悪いの。酔ってしまって、私のせいで奥様を裏切らせてしまった。それに・・・・」
「それに何?」
「これで完全に、別れた主人とは終ってしまった」
「えっ!まだ繋がっていたの?」
「ううん。私の気持ちの中でだけ。主人を裏切って離婚されたけど、まだ私の心の中では別れら
れなかった。だって今まで、主人以外のオチンチンを入れてもらった事は無いもの」
「でも・・・・・」
「不倫の事?不倫した相手は出来ないの。ただ私の身体を弄ぶだけ」
やはり相手は片山だと確信しました。
「それならお相子だ。私も初めて妻を裏切った。由美子さんも別れたご主人を裏切った」
「ありがとう」
そう言って由美子さんはキスをしてきました。
由美子さんの唇は柔らかく、舌が口の中に入って来て、私の舌を探し回っています。
よく考えるとセックスをしたのに、キスすらしていません。
私は唇を引き離し、柔らかく大きな乳房を揉みながら小さな乳首に吸い付いて、今度は由美子さ
んを責め続けました。
由美子さんは私に責め続けられて、何度も何度も達してしまい、今は死んだ様に眠っています。
1階のトイレに行って戻ろうとした時、明かりの点いている応接室を見て、前にこの部屋を盗み
聞きした時の、彼女の言葉を思い出しました。
『あの部屋は許して下さい』
私は片山の部屋を探し回り、2階の一番西の部屋を開けると立派な机と椅子が有ったので、この
部屋だと思いました。
部屋の左右はクローゼットになっていて、大きなベッドが置いて有り、ある1点を除いては普通
の部屋に見えます。
その1点とは、この部屋に似つかわしくないパイプベッドが、隅に置いて有る事でした。
それも左側の小さい方のクローゼットを塞ぐ位置にある為、ベッドを一々退けなければ、開ける
事が出来ません。
普段使わない物でも入れてあるのかとも思いましたが、よく見ると床にはベッドを引き摺った様
な傷が無数に有るので、そうでもないようです。
気になってベッドをずらしてクローゼットを開けた瞬間、私は固まってしまいました。
そこにはセーラー服やナース服など、コスプレと呼ばれる様々な衣装が掛けて有ったのです。
見てはいけない物を見てしまったショックで、一度はずらしたベッドに座り込んでしまいました
が、クローゼットの中にある、2個の衣裳ケースのような箱が気になって開けると、1つには手
錠やロープなどSMに使われる道具、もう1つにはバイブなどが入っています。
全て元通りに戻すとクローゼットを閉め、ベッドも元の位置に戻したのですが、まだ心臓の鼓動
が激しいままの私は机まで行って、立派な椅子に座り込んでしまいました。
すると、きれいに整頓されていて何もない机の上に、無造作に3個の鍵が付いたキーホルダーが
放り出されています。
おそらく片山が忘れていった物で、3個の内2個は家か倉庫の鍵らしいのですが、あとの1個は
小さな鍵で、私にはこれが何の鍵かすぐに分かりました。
それと言うのも、この様な立派な机では無いのですが、私の机にも鍵が付いているからです。
手に取ると、机の引き出しの鍵穴に突っ込みましたが、これは立派な犯罪です。
しかしそれを言うなら、この部屋に入って来た事自体が犯罪なのでしょう。
大きな引き出しの中には書類に隠れて、4冊の分厚いノートのような物がありました。
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