[2359] 背信4 投稿者:流石川 投稿日:2005/11/02(Wed) 18:40
晴れ渡った景色の中、翌日も富良野での撮影が行なわれた。新緑の景観に合わせて爽やかなライトグリーンのワンピースに身を包んだ由紀は、地元の人びとや観光客への取材をいつものように朗らかに進めている。同行のカメラマンが、
「何だか、今日の由紀ちゃん、やけに色っぽいなあ。さては昨日の夜、旦那と愛の電話でもしたんだろう。『離れてても愛してるわ、あなた』なんちゃって」
などと軽口を叩いている。そんな光景を見ながら、川村は内心得意満面だった。
(ふふ、馬鹿め。由紀は明け方まで、俺に抱かれてヒイヒイよがり泣いてたんだよ)
結局昨晩、川村は都合四度にわたって由紀を楽しんだ。正常位で膣内射精をした後、初めての褥とは思えぬような奔放な姿態を強要し、由紀から歓喜のほとばしりを搾り取ったのである。ようやく満足した川村が身体を離したときには、すでに東の空は明るみ始めていた。その後、せめてシャワーを浴びたいという由紀のために一度自分の部屋へ戻った川村は、狙い続けてきた女をものにした余韻を味わう間もなく、フロントへ降りていったのだ。
完全な徹夜開けである。だが、校了前に煙草の煙がこもる編集部で朝を迎えるときとは異なり、爽快な気分だった。何よりも、夜通しぶっ続けであの高嶺の花・由紀とセックスしたという事実が、川村を高揚させていた。
「どんなところが富良野の魅力だと思いますか」
由紀もまた、一睡もしていない疲労など微塵も感じさせずに、インタビューをしている。ワンピースの胸元を誇らしげに押し上げるふくらみ。
(あのおっぱいを、俺は思うさま揉み上げ、吸いまくったんだよな)
昨夜、さまざまな愛撫を加えていく中で、乳房が由紀にとって鋭敏な性感帯であることを川村は知った。正常位で深く挿入し、律動を続けながら舌で乳首を転がしたり、軽く歯を当ててやると、
「ああ、もっと。おっぱい、いじってえ」
かすれた声で告げながら、由紀は総身をよじらせて燃え上がるのだった。騎乗位ではペニスを最奥に受け入れながら、みずから美乳を手のひらで寄せ上げ、川村の口に乳首をふくませたりもした。
「それでは、お写真を撮りますので、こちらへお願いします」
由紀の声に我に返ると、インタビューが終わったところだった。ふと足元に落としたペンを拾おうと身を屈める由紀。自然と腰からヒップへのラインが強調される格好となった。たちまち川村の脳裏に、四つん這いの格好で突き出された、シミひとつない陶磁器のような双臀の映像がフラッシュバックした。
(あのけつを抱え込んで、俺は後ろからブチ込んだんだ)
理想的な女の曲線を描く裸身がくねくねと身悶え、顔をベッドに突っ伏した由紀の髪の毛がシーツの上で妖しいうねりを描いていた。両手を回してプルンプルンと揺れる乳房を鷲掴みにしてやると、由紀は泣き叫びながら自分から腰を揺すり出したのだった。
「もう一枚ですから。はい、ニッコリ」
カメラマンの横に立ち、長い髪をかきあげながら撮影の指示を出している由紀は、いつもと変わらず清楚で美しかった。あの女がつい数時間前まで汗みどろで自分にしがみつき、あられもない言葉を口走りながらよがり泣いていたなど、信じられない気分だった。
(昨夜のことは俺の夢だったんじゃないか)
そんな気さえする。そのとき、由紀がちらりと川村のほうを見た。視線が絡むとすぐに目を伏せる。頬がほんのり染まって見えるのは、初夏の日差しのせいだけではない。それはまぎれもなく、自分が身体を開きベッドを共にした男、自分を征服した男に女が見せる含羞の差した仕草だった。
(何もなかったように澄ました顔をしてるけど、由紀だって俺とのセックスを思い出しているに違いない。何しろあれだけ強烈に俺の味を教え込んだんだからな)
川村は、由紀の反応に大いに満足した。
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