[2369] 背信7 投稿者:流石川 投稿日:2005/11/05(Sat) 09:48
どれくらいの時間が立っただろう。昨夜、一睡もせず抱き合ったばかりだと言うのに、川村と由紀は憑かれたように互いの身体を貪り合い続けた。今、由紀はあぐらをかいた川村の膝の上にまたがらされ、何度目かの絶頂に向けて、ひたすら肉を悶えさせている。
「俺と旦那と、どっちがいい?」
ゆっくりと突き上げながら川村が尋ねる。右手でまさぐられる豊満な乳房は、由紀の汗と川村の唾液でぬらぬらと光っていた。絡みついたふたりの陰毛は、由紀の蜜に浸っている。今晩だけですでに二回、射精している川村は、余裕をもって由紀の身体を楽しんでいる。
「あん……そんなこと、言えない……」
水を浴びたように濡れた首筋にほつれ毛をへばりつかせ、切なげに瞳を閉じた由紀。
「たのむ。正直に答えてくれよ」
「ああ……川村さんのほうが、ずっといいわ……」
「どこがいいんだ?」
「大きくて、逞しくて。セックスがこんなに素敵なんて……ああ……由紀、初めて……」
にやりと笑った川村がそのまま仰向けになると、由紀は自分から結合を深めるように馬乗りになり、狂おしく細腰を揺すり出した。理性が行動させているのではなかった。
「あうう……由紀、どうにかなっちゃう……」
「うれしいよ。由紀ちゃん」
たわわな両の乳房をぶるぶると震わせながら、自分をくわえ込み、恍惚の表情で貪欲に快感をむさぼる由紀。それは川村が夢想していた痴態をはるかに上回る妖艶さだ。
(つくづくいい女だ。もう離しゃしねえよ。この淫乱な肉体に、もっと強烈に俺のセックスを教え込んでやるぜ)
「俺が好き?」
下から乳房を揉み込みながら、誠実な若者らしい声を演じて尋ねる。
「好きよ、大好き……ああ、たまんない……もっと、由紀をめちゃくちゃにしてえ!」
由紀は白眼を剥き、頭をグラグラさせながら、悩ましい言葉を口走った。全身がどろどろに溶け出してしまいそうだった。川村の上でのたうつ由紀の裸身はしとどの汗にまみれ、飛び散る汗が玉のようである。やがて、めくるめく絶頂の瞬間が訪れた。
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