[2406] 背信15 投稿者:流石川 投稿日:2005/11/22(Tue) 23:36
川村の魔力を知ってしまった由紀には、夫・亮輔のセックスはまるで子供っぽいものでしかなかった。
「旦那にも、ちゃんとやらせてやんなよ。俺は博愛主義だからさ」
冷笑する川村に指示されずとも、亮輔に求められれば罪悪感も手伝って応じざるを得ない。だが、かつてはあれほど心ときめいた夫との交わりは、もはや失望しかもたらさなかった。
(川村さんのあれは、こんなもんじゃない。由紀を壊しそうに大きくて逞しいの……ああ……ほしいわ)
亮輔の硬直を受け入れながら、川村に貫かれていることを夢想して、由紀はオルガスムスに達するのだった。
「次のデートのときは、もっとスケベな格好してこいよ」
最近では言葉づかいもすっかりぞんざいになり、由紀を奴隷のように扱うこともしばしばの川村だった。
亮輔は妻が他の男たちに見られることを嫌い、おとなしめの服装でいることを望んできたのに対し、川村は由紀にとびきり淫乱な格好をさせたがった。身体の線がくっきりと浮かぶようなタイトニット。膝上数十センチの超ミニスカート。ホテルのプールへ誘われるときは当然のようにTバックのビキニを着させられる。
やがて下着をつけることすら許されなくなった。ノーブラにタンクトップ姿の由紀が、街ゆく男たちの視線を集めないわけがない。うっすらと透ける乳首のシルエットに容赦ない欲望がまとわりつく。
自分の女となった由紀が露骨な激情の視線にさらされることに、川村は満足を覚えるようだった。
電車の中でも、ノーパンにミニスカートの由紀を座席に座らせ、わざわざ脚を開くよう強要したりする。その後、二人きりになると、
「くくくく。正面に座ってたあのオヤジ、食い入るようにおまえの股間を見ていたよな。見えてたんだぜ、きっと」
などとからかいながら、いつになく冷酷な目で由紀の裸身に挑みかかるのだった。当初はそんな川村の性癖に戸惑い、やめてくれるよう懇願した由紀だったが、やがて被虐的な快感を覚えるようになっていった。
「……ああ、そうよ。見られてたわ、由紀のおま×こ……」
「ふふふ。どんなふうに」
「……この女と一発やりたいって。由紀とセックスがしたいって……ああ」
「おまえはどうだったんだ、そんな目で見られてよ」
「……すごく感じちゃった……ああ、濡れちゃったの」
などとあられもなく口走りながら、激しく燃え盛り、肉の愉悦を堪能するのだった。そこにはかつて理知的で貞淑だった由紀の姿は微塵もなかった。
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