[2445] 背信 <第二部 2> 投稿者:流石川 投稿日:2005/12/07(Wed) 12:53
それからというもの、由紀は亮輔の友人たちに次々と抱かれた。誰か一人くらいは友情という大義のもとに、
「こんなことをしちゃいけないよ」
と諌めてくれるのではと期待していた由紀だったが、逡巡の度合いに差こそあれ、途中からは皆、田崎と変わらなかった。
「最初に会ったときから、由紀ちゃんとやりたかったんだ」
初めはおずおずと、しかし一線を越えてしまえば肉片のひとかけらも残すまいとするかのごとく、男たちは由紀を徹底的に貪った。
「君が悪いんだぜ。お互い亮輔には黙っていような。それと……これからもちょくちょく頼むよ」
去り際に残す責任転嫁と保身、意地汚い淫猥の言葉まで、示し合わせたように同じだった。
「ねえ……どうしてこんなこと、させるの?」
いつものように川村の股間に跪き、唇と舌の奉仕をしながら、由紀は尋ねた。五人目となる夫の友人に今日もさんざん弄ばれ、残滓を洗い流して戻ったばかりだ。
「由紀が別の野郎に姦られてよがり狂ってると思うと興奮すんだよ」
「……よがり狂ってるなんて……由紀はもうあなたじゃないと満足できないもの……」
「ふふふ、嬉しいこといってくれるじゃねえか」
「本当よ……それに他の人と……させるなら……何もあの人の友達じゃなくたって……」
川村が指で招く。自分からつながれというサインである。由紀は待ちかねたように立ち上がり、パンティを脱ぎ捨てると怒張を中心に当て、腰を落としていく。
「おお……やっぱ、他のチンポコを咥えこんできたおま×こは感触が違うぜ。おら、もっと脚を広げろ!」
「はい……ごめんなさい……あなた……ああ!……いいわ!」
たちまち、あえやかな愉悦の声が形のいい唇からほとばしる。
「心優しい俺としてはよ、女房を寝取っちまった亮輔さんに申し訳ないって思ってんのさ。まあ、あっちのほうは麻美を送り込んでひとまず解消してやったからな。お次は友達との絆をもっと深めて“兄弟”にしてやろうと、こう思ってるわけだ。へへへ」
「ああっ!……どうして……そんな……ひいっ!……ことを……」
真に亮輔を気遣ってのことである道理がない。だが、なぜ由紀を征服するだけでは飽き足らず、夫までとことん辱めようとするのか。そもそも情の通じた女を使って強姦させた計画自体、尋常な神経のなせる業ではない。
川村の真意が、由紀には読めなかった。
コメント
きっと、天罰を・・・
後悔の涙を流させてくれ。
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