薬剤師 19.
津島正義 4/20(月) 20:08:31 No.20090420200831 削除
それを知ってか知らずか、村澤本部長は鞄から書類を取り、それを妻に渡しました。
「一覧表、良くできているね。さすが津村さんだ。この赤字のところを修正してくれるとさらに良くなると思う。明後日までに直しておいてくれないか?」と本部長は言いながら妻の隣に座ってきました。
「はい、分かりました。明後日までに直しておきます。」
「さあ、今日はまだ時間があるからゆっくりして行きなさい。」と言いながら本部長は妻を抱き寄せ唇を重ねました。
妻は吃驚して「いけません、本部長!」と拒否する言葉を吐きましたが、この時妻の瞼が何故か重たくなり、夢うつつになってきたのです。現実なのか夢なのか分からなくなっていたと妻は述懐しています。
妻は意識を失ってしまい、以降のことは記憶にないのに、自分がセックスをしている夢を見ていて全身に快感が走り、心地よい時間を過ごしていたと言うのです。
妻が気がついたのは、朝方のことで村澤の部屋のベッドで下着姿で寝ていました。村澤の姿はありませんでした。妻が眠ってしまったため、村澤は妻の部屋に移って休んでいたことが後で分かりました。
昨夜何があったのか、妻は覚えていません。でも夢の中でセックスをしていて快感に浸っていたことを覚えています。あれは夢の中かしらと妻は一瞬考えました。でももしかしたら現実の出来事かも知れないと思いながら、妻は起き上がり、シャワーを浴びるため、浴室へ向かいました。
その時妻はあることに気づいたのです。何故かブラジャーをしていないのです。ショーツがずれていて、その他の下着も自分が着けたのではなく、誰かに着せられた感じなのです。うまく説明はできないのですが、寐てる間にずれたのか下着の着心地にどこか違和感があるのです。
シャワーを浴びてから、部屋の屑籠を調べてみました。妻はもしかしたらと思ったのです。ティッシュのゴミがいくつか捨ててあり、妻はそれを拾い上げ調べています。精液を拭ったと見られる何枚かの丸めたティッシュがありました。
ブラジャーもベッドの近くに置いてありました。妻は村澤に犯されたのではと思いましたが、それを証明するものがありません。捨てられたティッシュはDNAを鑑定しない限り証明にはならないでしょう。村澤のことですから、詰問しても巧みに言い逃れるでしょう。
その日の朝8時頃、妻は村澤と一緒に1階のコーヒーラウンジで朝食をとりました。
「昨夜は津島さんが眠ってしまったので、そのまま寐て貰い私が津島さんの部屋に移動をして寐たんだ。」村澤は真面目な顔をしてそう説明しました。
「ご迷惑をお掛けしました。不覚にも寐てしまいました。」妻はそう言って謝りました。しかし、本心は睡眠薬を飲まされ、眠ったところを犯されたのではと考えています。でも証拠がないのでこの時は黙っている以外になかったのです。
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