幸せな結末11
和君 6/3(水) 23:58:26 No.20090603235826 削除
家でうとうとしていると加奈から遅くなると電話が有りました。
多分仕事ではないでしょう。
金曜日の晩不倫の告発したのに火曜日にもうかよ
清水に引きずられてだろけど。
不倫の持つ魔力に感心します。
家で飯を食う気にもなれないし、そうだ飯を一緒に食べてくれるに違いない。
駄目元で電話してみるかと、美千代に電話をします。
「和君、声聞きたかったんだ。ユウちゃん今日も遅いんだって」
「美千代 飯でも食いに行くか、行くなら迎えに行くけど、どうする」
「いく、早く迎えにきてね」
嗚呼、私も同じ穴の狢、底なしの泥沼が大きな口をあけて待っているそんな気がします。
マンションの前に、美千代は立っていました。
車に乗り込むといきなり、
「キスして、一杯キスして」
私はマンションの住民の目が気になります。
車に乗せただけでも、噂になったりヤバイのと思います。
美千代は口を尖らせて
「絶対ユウちゃん、加奈さんと会ってる。
だから、私、和君と会うの。私は和君のものだから」
仕方なくキスをしました。
美千代はルンルン気分です。
昨日、知り合いもいなくて淋しいと泣いていたしおらしさはどこに行ったのでしょう。
美千代の行きたいレストランに着きました。
一人でさっさと窓側の席に座ります。
大きなガラスで道路に面してますので、通行人には丸見えです。
私は頭を抱えました。
完全に好戦的です。清水と加奈の知り合いに対して。
私の知り合いが通ったら困るんだけどな。
食事の後、夜景が見たいと言うので、評判の夜景スッポトに車を走らせました。
眼下の夜景がきれいです。
小一時間程夜景を見て、取り留めの無いおしゃべりをして帰りました。
美千代は不満そうでしたが、近いうちに会うことを約束して送っていきました。
車をマンション前で止めると、キスをせがみます。
軽くキスをしたら、おもいっきり抱きついて舌を入れてきました。
慌てて離れました。
美千代が車の横を通った人に頭を下げています。
エッなななんだ!顔面蒼白です。見られた?
「誰?知ってる人」
「うん、鈴木さんの奥さん、見られちゃった。
噂になるかな。ヘヘヘー」
笑って済ませるもんじゃないだろう。
勘弁してよ。心臓に悪い。
別れて帰路につきました。
家で加奈の帰りを待っています。
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