幸せな結末13
和君 6/5(金) 19:59:17 No.20090605195917 削除
朝起きても、夜中の事に私は今は何も言いません。
加奈もそのことには触れようとはしません。
青い顔をしているだけです。
私の性格を知っているので、私が触れない限り加奈から触れようとはしないでしょう。
加奈はスカーフを首に巻いて、会社に行く仕度をしています。
意地悪く
「似合うね、そのスカーフ」
「馬鹿、和君の意地悪のせいよ
今晩遅い?」
「私仕事をしてないので、いつも早いです」
夜は家で飯を一緒にと約束、会社に行きました。
営業部部長から用があると呼ばれ顔を出すと、
「穴から呼び出してすまんな」
三つ指ナマケモノは穴にすんでおりません。
南アメリカの木の上の動物ですと突っ込みそうになった。
清水とうちの若手と取引先の間を取り持って欲しいとのことである。
了承すると部長は安心したように
「たまに外も歩けよ。穴ばかりだと健康に悪いぞ」
若手を呼んで清水を紹介してくれた。
初めての実物との対面である。背を丸めぽそぽそと小さい声で挨拶をした。
上目遣いで見ると、こちらを睨みつけている。
多分、加奈の首のキスマークに気がついたのだろう。
夜待っていたが加奈からは何の連絡も無く、十一時過ぎに疲れた体で帰宅。
いつもなら、シャワーをすぐ浴びるのに、ソファでぐったりとしている。
スカーフはしていません。
清水君がキスマークに気づいて、和君が僕の加奈を傷物にした。
加奈は僕だけのものだと攻めたのではないですか。
そう言いたかったが
「お疲れさん。大変だな」
加奈は少し震えながら
「ご免ね、仕事のトラブルで遅くなったの
それだけだから、本当にそれだけだから」
解ってます。清水君とうちの若手のトラブルですね。
明日解決に行きます。加奈の為に。
ところで二人の仕事の相談はベッドの上でですか?
清水君でも加奈を泣かしてはいけませんよ。
ベッドに入ると、珍しく加奈がフェラをしてきて、上に乗ってきた。
裸になるのが嫌なのだろう。
直ぐに加奈は達した。その後私も射精をした。
加奈の精一杯の謝罪なのでしょう。
加奈が寝たのを確かめます。
時計を見ると、一時半を過ぎていた。
目には目を、美千代に電話をしました。
私からの電話と知った美千代は小さな声で。
「こんな時間に電話なんて不味いよ。メールにして」
「ユウちゃんは寝たのかな」
「寝たみたい」
「私の声聞きたくないのか?」
「聞きたい」
「会いたくないのか?」
「会いたい」
「美千代は誰の美千代かな?」
「和君の美千代です」
「明日会いに行くから」
「本当、うれしい。待ってる」
「愛してるよ」
「私も愛してる」
携帯を切って、清水の加奈に対する態度と変わらないな。
嫉妬とは恐ろしいもんだと感心してます。
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