幸せな結末70
和君 7/23(木) 22:07:55 No.20090723220755 削除
週末にかけて、私は一番説得の厄介な人の所に顔を出しました。
開口一発怒鳴られました。
「社長さんから、お前と加奈さんが別れると言ってきたけど理由は?
加奈さんが浮気したから別れるなんて、狭い了見じゃないよね
浮気の一つや二つ、人生の肥やしだろう。
お前のしてきたことから比べたら、たいした事なんか無いよ」
「清水という青二才が、あんたに楯突いて首になったのは解るけど
何でそれが離婚に結びつくんだい」
「だいたい」「そもそも」・・・・・
グタグタと説教が続きます。
頭を下げて聞いています。
説教が一段落した所で、私から今回の件の説明を始めました。
昨年九月に、加奈の不倫相手の清水の奥さんが、
不倫調査をしていて、偶然に知り合ったこと。
清水が加奈の方を見ていて、奥さんを精神的に追い詰めていったこと。
酔いつぶれて意識を無くした清水が、加奈と奥さんを間違えて、レイプしたこと。
望まない子供を妊娠したこと。
それがショックで、精神的な障害を起こしていること。
たまたま関わった私を、精神的に頼りにしていること。
私にしてみれば、加奈と離婚しないで
美千代の精神的なフォローを出来そうであるが、
彼女にしてみれば、いつ捨てられるか不安で、精神が安定しないこと。
止む得ず、不倫を名目に離婚をして良い方法が見つかるまで見守ることしか無いこと。
そこで、加奈を北海道に転勤させてもらうので、身守って欲しいこと。
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お袋と娘は一応了承してくれました。
「必要な物だけ持ってくる様に、私から言っておく。
いつ帰っても良い様にしておくんだよ。
女なんか連れ込んで、同棲するんじゃないよ」
「女で身を持ち崩すとこなんか、父親そっくりだよ。
どうせ、美千代って子だって、散々嬲り者にしてるんだろう。
お腹の子だって、お前の子じゃないのかい」
「思い出すよ。あんたが高校のころの遣ってきたことを」
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娘の前で、祖母が言うことかと思って聞いておりました。
これで何とか目途がつきました。
後は、加奈の仕事が無事終わるのを待つだけです。
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