幸せな結末78
和君 8/2(日) 17:06:52 No.20090802170652 削除
突然、清水義兄が私の事務所を尋ねてきました。
蒼く暗い顔をして、ソファに座ってます。一言も喋りません。
洋子は陰で嬉しそうに、修羅場だとはしゃいでおります。
刺されたら自業自得ですねと嬉しそう。
「話が有るなら早く言え」「決着を着けるならサッサとしろ」
言いたいのを堪えています。
酒でも飲みながらと、時間的には早いのですが、いきつけの居酒屋の個室に連れて行きました。
無言のまま、手酌で飲んでます。飲むというより浴びてます。
非常に不気味で危ないです。私も手酌で付き合います。
看板までいましたが帰る気配が有りません。
居酒屋を出ると付いてきます。
仕方が無いので、うちに連れて行きました。
本当は男なんぞは連れて帰りたくは有りません。
酒盛りの続きです。明け方、義兄は酔いつぶれました。
博美に電話をすると、何故そこに居るのと愕然としていました。
昨夜は知り合いに連絡したりして探していたそうです。
寝てる間にコンビニで酒を買ってきました。
朝から酒盛りを初め、二日目の夜が来ました。
突然、義兄が泣き出しました。
ボウゼンとして見ていました。
「博美のお腹の子は、俺の子だよな。そうだよな」
「そうだよ。間違いなく君の子だよ」
酔っ払いには下手に逆らってはいけません。
「そうしてもらえるとありがたい」と驚愕の事実を語り始めました。
結婚したての頃、東南アジアに仕事で何ヶ月か行った時に、
現地駐在員・現地スタッフと一緒に散々得体の知れない女をとっかえひっかえと遊びほうけたそうです。
結果、変な奇病に感染、子種が出来ない。
子供が欲しがる妻には事実は言えない。
婿養養子なので両親の子が欲しい無言の圧力を晒せれ続けて苦しかった。
男の嗚咽した姿は見たくありません。
二晩中、私と飲んだ義兄は、私を責める言葉を何も言わずに帰っていきました。
完全に懐かれました。
年に何回かやって来ます。何も言わず酒を飲んで帰っていきます。
非常に不気味です。
怨恨・痴情の縺れで刺される・・マスコミを賑わせるが目に浮かびます。
博美に言わせると、会社での鬱積が溜まると来るらしい。
いい酒飲み友達が出来たと喜んでます。
「夫も優しくなったしやり直すんだ」とはしゃいでます。
清水義兄も、二人目が出来ると、子育てと家庭の諸々に忙しくなり顔を見せなくなった。
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