幸せな結末84
和君 8/8(土) 22:53:06 No.20090808225306 削除
「別れたって、何時ごろ」「何で別れたの」・・・・
私は、加奈の横に座りなおした。パンツの上から太腿に手を置く。
加奈の手が私の手の上に重なる。
二年ぶりに見た加奈はやっぱり良い女だ。
朦朧とする頭で説明を始める。
一昨年の六月に美千代が男の子を出産したこと。
子供の名前は、美千代のたっての頼みで、清水祐樹の一字を取って『祐太』と名づけたこと。
その前の五月に、美千代の母英子と清水の姉博美に集まってもらい
その時、美千代と子供の将来をどうしたら良いかを相談した。
「博美さんは解るけど、美千代さんのお母さんとはどこで知り合ったの」
「一昨年一月、美千代のとこに来た時に知り合った」
「で、博美さん同様手を付けて和君の女にしたの?
お母さんも可哀相に、和君に騙されたんだ。
親子何とかって言ったよね。そういうの」
「私はおとなしい山羊さんですから、そんなことはしません」
「本当?御母さん酒の肴に和君の悪行の数々・・・・・鬼の皮を被った鬼だって。
私と離婚したから増えたろうって」
「ゲッ、余計なことを、冗談で言ってるだけだから、ネッ」
雲行きが怪しくなってきた。早く話を進めねば。
一昨年の五月に話し合った時に、清水・清水の両親に孫のことを知らせるかどうかを話し合ったが
私と英子は、まだ精神状態が不安定なのをを理由に反対し、博美も賛成して見送った。
昨年の六月の1歳の誕生日に、祐太の清水祖父母を招いて、誕生祝をしたこと。
その後、祖父母のもとで様子を見ながら、清水に対面させるということで
昨年七月に、こっちを引き払って、祖父母の近くに住んだ。
八月のお盆に親戚が集まった時に、清水と対面させたって。
人懐っこい子で、直ぐパパと懐いたってさ。
清水は晴天の霹靂、ボウゼンとしていた。
出来た時期を聞いて、美千代に大泣きして誤ったって。
ギクシャクしたが時間が解決。
私は、和君と呼ばせていたのでその点は大丈夫だったみたいだ。
これが今年の年賀状、まあ幸せそうな一家だ。とてもあんなことが有ったとは思えない。
加奈に写真つきの年賀状を見せた。
「和君のシナリオのとおりになったんだね」
博美からあの後、清水が「挨拶に来たい」と話が有ったが断った。
私の出番は終わった。会う必要ないって。
頷いて聞いていた加奈から蒼くなる質問が・・・・
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